信長、異世界にて天下布武を掲げる
カルパス愛好家
第0話 プロローグ
1582年6月2日。信長は本能寺にて茶会を開こうと小姓衆や御番衆を率い、京へと上洛していた
外が嫌に騒がしい。火の明かりもところどころに見える。下々の喧嘩かと思っていたその刹那、鬨の声とともに鉄砲の音が轟き敵襲だと悟る
「もしや謀反か!誰の仕業じゃ!」
そう叫びながら蘭丸に問いただす
「はっ!明智の軍勢だと見受けられます!」
「明智じゃと!?あのきんか頭め、ワシが良くした恩もないのか!弓を出せ!あやつに一泡吹かせようぞ!」
そう言い放ち、明智の軍勢に弓を放つ。小姓衆らも応戦しているが多勢に無勢でどんどんと押されている
しばらくしたころ、辺りが明るくなり、煙が立ち込め呼吸が狭くなる
「明智め、火を放ちよったな……!」
蘭丸が持ってきた弓もこれが最後、既に数本の弓の弦は切れ、これももう時間の問題であった
「くッ……!これももう使えぬ、おい!槍を持ち出せ!次はこれで応戦しようぞ!」
そういうと、槍を片手に突入してくる明智の軍勢を迎え撃つ。しかし不運にも右ひじに槍傷を受け、殿中の奥へと逃げだす
「ぐッ……!もはやここまでか……!」
蘭丸もいつの間にかはぐれ、辺りからは火の手が及んでおり直に死ぬことが容易に想像できる
「是非もなし……」
内側から納戸を閉じ、誰もいない場で信長は腹を切り自害した
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