終わりの始まり──華麗なる終焉が、爆炎をまとって、今、開幕

池袋で世界が溶ける終末の夢を見る真弓は、現実で“夢にいた探偵”と遭遇し、日常の輪郭が揺らぎ始める。転校生・梓の異質さや怪談アプリの不穏な通知が積み重なり、現実と夢の境界はさらに曖昧に。

友人が影に呑まれる幻視と梓の無表情な介入が決定的な亀裂となり、物語は静かな恐怖へと加速する。日常がじわりと侵食される感覚が巧みに描かれ、続きへの不安と期待が止まらない。

黒衣の探偵は、終焉を呼ぶのか。

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