稲光

白い光。

それが窓の外の稲光なのか、それとも私自身の内側から溢れ出したスパークなのか、もう判別がつかない。

全身の血液が沸騰するような錯覚。

心臓が破裂しそうなほどの鼓動が、彼の鼓動と重なり合い、一つの巨大なリズムとなって全身を駆け巡る。

窓を叩く雨音はもはや轟音と化し、私たちの理性をかき消すための喝采のように降り注いでいた。

互いの汗が混じり合い、皮膚と皮膚が吸い付くような湿度が、密室の熱気を限界まで高めている。


身体の奥深くまで彼に満たされるたび、私の輪郭が溶けていくような感覚に襲われた。

激しい奔流に身を任せる小舟のように、私はただ彼の腕の中で揺さぶられ、喘ぐことしかできない。

痛みにも似た快楽が波のように押し寄せ、思考の空白を埋め尽くしていく。


「……離さない」


彼が苦しげに呟いた言葉が、熱い息と共に私の首筋に降りかかる。

その腕に込められた力強さが、私を現実に繋ぎ止める鎖であり、同時に私を狂わせる甘い毒でもあった。

指先がシーツを強く握りしめ、あまりの感覚の鋭さに爪が食い込む。


視界の中で弾ける

「あ……っ」


喉の奥から絞り出された声は、自分のものではないように甲高く響いた。

彼が私を最も深く求めた瞬間、張り詰めていた弓弦が弾け飛ぶように、世界が崩壊した。

重力から解き放たれたような浮遊感。

頭の先から指の先まで、痺れるような熱い波が駆け抜け、私は真っ白な光の中へと弾き飛ばされた。

そこにはもう、言葉も、時間も、自分という存在さえもなかった。

ただ、彼という圧倒的な熱だけが、私のすべてを焼き尽くしていた。

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