死人文官が辺境砦から帝国の帳簿を書き換える

 王都で婚約破棄を言い渡されるのは、“泣き叫ぶ悪役令嬢”ではなく、冷静にシャンデリアの維持費を計算している財務長官令嬢。
 彼女が帳簿と条文で殿下を論破していく序盤から、かなり毛色が違います。
 帝国帳簿上では「死亡」と処理されつつ、手元には父の遺した『帝国破産帳簿』と、宛名の空欄のままの死亡届をもって。髪も名前も捨てて、辺境砦へ向かいます。
 敗戦将カイとの出会いも含め、「世界を見て盤面を組み替える」物語としてのワクワクがすでに詰まっています。ここから本格的に“帝国建て直し編”が始まる予感しかしません。
 悪役令嬢×辺境再建×帳簿チートにピンときた方にお薦めです!

その他のおすすめレビュー

桐谷アキラさんの他のおすすめレビュー85