エアショーより団子

小松たね

第1話

※この作品では、文章推敲の一部に生成AI(ChatGPT)を利用しました。

ストーリーおよび本文は作者が作成しています。




Canadian International Air Show 2025 (カナダ国際航空ショー2025)


8月最終日の午後。
買い物帰り、爆音が響いたので青い空を見上げると、Snowbirds (スノーバード)が 9機、きれいなV字編隊で東に向かって飛んでいった。
そのとき、なぜか私はそれを「9羽」と数えていた。


しばらくして再び爆音。
今度は 5機(いや、5羽?)が、やや崩れたV字型で東へ。
そのさらにあとから、遅れて “1羽” が左から追いつこうとしていた。


遅れたスノーバード「待ってぇぇ!」


スノーバード・リーダー「何言ってんだよ、待てるか。ハチドリじゃないんだ、空中で止まれるわけないだろ。何してたんだ」


遅れたスノーバード「トイレに寄っていました」


スノーバード・リーダー「下手な言い訳だな。鳥は飛行中でもOKだろうが」


遅れたスノーバード「実は……」


スノーバード・リーダー「実は何だ?」


遅れたスノーバード「途中、おいしそうな果物が見えたので、ちょっと寄って食べていました」


<遅れたスノーバード(心の声)>
「無断職場離脱 → 軍法会議 → 失職。
ああ、僕のエリート人生は終わりだ……ローンの残りどうしよう」

ドキ、ドキ、ドキ、ドキ……(心臓)


スノーバード・リーダー「なんやて? 果物を食べてただと?」


遅れたスノーバード「はい。すみません」


スノーバード・リーダー「果物は何だったんだ?」


遅れたスノーバード「野生のブルーベリーです」


スノーバード・リーダー「どこでだ?」


遅れたスノーバード「ハイパークの東側です」


スノーバード・リーダー「……案内してくれ。ブルーベリー大好物でな。特に野生のはうまい。みんなで食べに行こう」


他のスノーバードたち(互いに見合いながら)
「………信じられない」


スノーバード・副リーダー「リーダー、今はエアショーの真っ最中です。観客数万人が見ているのですが……」


スノーバード・リーダー「そんなことより、花より団子だよ」


スノーバード・副リーダー(心の声)
「揃って職場離脱かよ……。赤信号みんなで渡れば怖くない、ってそういう話じゃないだろ」


遅れたスノーバード(心の声)
「……ローンの心配、しなくてよくなったかも」


と、妄想した「たね」であった。



【注記】

Canadian International Air Show(CIAS) は、カナダ・トロントで毎年8月末から9月初めに行われる航空ショー。


主役はカナダ空軍(RCAF)で、アクロバットチーム Snowbirds(431 Air Demonstration Squadron)や

CF-18 戦闘機のデモ飛行などが披露される。

オンタリオ湖上空で実施され、市民にとって夏の終わりを告げる恒例イベントとなっている。


※ カナダ空軍(Royal Canadian Air Force, RCAF)とカナダ軍(Canadian Armed Forces, CAF)の規則。

エアショーの内容に関する資料説明は 生成AI(ChatGPT)提供。


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