ちょっと大人な恋愛? と駆け引きっぽいのと、R-15かも

「『どう思う?』なんていじわるだな。本当はどうかなんて、もうとっくに分かっている癖に」


「あなたも馬鹿ね。私に付いてこんなところまでやって来ちゃって。あなたのそういうところ可愛くって好きよ」


「愛してください……」

 彼の大きな体に埋まるようにしてもたれかかった。まだ消えたくない。


「好き」

 そう簡単に言えたらいいのに。そうして手と手を絡めて肌を寄せ合い、あなたと夜を明かしたい。


 あまりに甘ったるい匂いが鼻腔を満たして、頭まで回らなくする。吐き気がするくらいに甘いこの匂いが、俺を誘惑するんだ。

「いいのか?」

 悪いことしちゃうみたいな、そんな気分に高揚して……。

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