第2話 今までと違う感覚

俺は今、絶賛不登校中

なぜなら父さんがアメリカに出張...

とか言ってたっけ。

父さんには迷惑だが、俺はデイリークエスチョンを不登校中、毎日欠かさずやっている


なぜならペナルティーがあるからだ


このペナルティーは一回も発動していない。

だからどんなことが起こるのか、

恐ろしくてやらないなんてことはできない。

でもだんだんキツくなるデイリークエスチョンに正直焦っている


今日は...?!


ーデイリークエスチョンー

・素振り2500回

・壁当て60分

・チューブトレーニング5分


またキツくなった

1ヶ月ごとに難易度が上がってる

こんなのいつか時間がなくなる...

今不登校でよかったと思う自分がいた。


でも、野球ができてない。

俺は何のためにやるんだ!

決意を決めて藤本南部シニアのグランドに顔を出す


周りはひそひそと笑い、バカにしてる


俺はこんなの慣れてた。

でも見返したい

こんなところで終わってたまるか!


山田監督に挨拶して、いつもの日のようにグランドに並びノックに加わろうとしたら、


宇治:「あれ?おまえきたんだ。何ヶ月ぶりだっけ?」


佐藤:「ひかり!久しぶり!」


宇治:「あぁ、久しぶりだな、」


こいつは宇治ひかり、唯一の友達だ

俺の家庭事情も知ってる。

周りに俺がバカにされても彼だけが俺を気遣ってくれた


宇治:「もう明日から公式戦だから今日はみんな張り切ってるんだ。」


佐藤:「マジか、」


そんなことだけ呟いて、

ノックの番になった。

声と共に打たれた外野オーバーの打球を俺は見た途端走り出す。

そう!俺がこの家庭練習で得たポイントで伸ばした能力は、!


綺麗にバックしながらボールを追いかけジャンプで体を伸ばし、キャッチした


豪華な捕球音と、ともにノックを受けていた先輩達は驚きを隠せず、みんな静まった。


よっしゃ、キャッチできた!

確かに体が軽い!思った通りに体が動く!


沈黙の中誰かが、叫んでいた

ノックのバッターをしてた花王先輩が、大声を出してるのはわかる。でも聞こえない、

俺はしばらく止まって耳を傾ける


花王:「おまえはよ投げろ!!!」


花王先輩の声にビビってしょぼい送球をし、

遊撃手の中継プレーを崩してしまった。


あ、やっべ

その勢いにつられ次のノック、その次もミスを連発してしまった。


ー能力値ーーーーーーー

弾道:1

ミート:12

パワー:12

走力:24

肩力:12

守備力:12(+24)=36

捕球:12

ー特殊能力ーーーーーー

・調子極端 NEW


なんか、よく無いの手に入れた気が...

そう呟くと、


宇治:「なにが手に入ったん?」


佐藤:「ぁあ、なんでもないよ」


宇治:「でもおまえ明らかに変わったな」


佐藤:「ん?まぁ、」


宇治:「なんだよおまえ。コミ障かよ。さっさと帰って明日に備えような」


俺は手を振って、帰った。

何だか重いバックがいつもより軽い気がした

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