第5話軍神 貴族令嬢と友達になる。

「受けてくれるんだな?」


「えぇ!面白そうですからね!それに…貴族へのコネも出来ますし!」


「そうだな、私も自分の引きこもり娘に話し相手が出来てWin-Winだ。」


取り敢えず、どちらにも都合が良いらしい…


「そう言えば、娘さんの名前は?」


「娘の名前は、アルヒミストカだよ。私達は略してアルとあだ名で読んでいるがな。」


「なるほど…」


「アルヒミストカの部屋はここからは6番目奥から2番目の部屋だ。もし、出てこないならドアを壊してくれ。」


「分かりました!」


「あの部屋の鍵は手ごわいぞ。」


「最終的に出てこなかったら扉を破壊しますね!」


「あぁ!そうしてくれ、私が扉を壊したら嫌われるが、クルース君が扉を壊しても嫌われないかも知れない」


取り敢えず、クルースは扉の前に行き、中の引きこもりに呼びかける…


1回目


-------ドン!ドン!ドン!-------


「あけろ!デト◯イト市警だ!」


なお、反応はない…


クルースは輸送機からメガホンを持ってき、また呼びかける


「出てきなさい!そこにいるんでしょ!」


なお…反応はない…


2回目


クルースは泣き落とし作戦を実行する。


「大人しく出てきたらどうだ?親が待っているぞ!」


反応がないため、まだ呼びかける。


「早くでてこい!これは一人の人間にとっては小さな一歩だが引きこもりにとっては偉大な一歩であるぞ!」


反応がない、この後クルースは14パターン計16回呼びかけを行ったが出てこない。


「公爵様、扉破壊しますね!」


「あぁ!いいぞ!派手にやってくれ!」


クルースは一〇〇式輸送機からウィンチェスターM1897を取り出し、持ってくる。


「聞こえているのなら、扉から離れてくださいね!」


「今から扉を破壊するのか…なんだか興奮してきたな…」とミネロー公爵は呟く。


-------ジャコッ!-------


クルースは薬室に12ゲージ弾を装填する。

そして…


-------ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!-------


扉のドアノブ部分を(正確にはドアノブの下を)撃ち抜く


バァン!とクルースはその壊れた扉を蹴り開ける。


「!?ち、ちょっと!うわっ?へ?」


「貴方がアルヒミストカですか…」


この出会いがクルースを変える事となる…

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