封印その陸「勝利の代償」

暗闇の夜中、一人幽体飛行する謎の少女

謎の少女「心弱気者何処?・・・心に憑きたい・・・実態になりたい・・・」

謎の少女は何処かへと行く

OP「剣の舞人」

春になる時期、妖怪の力は劣化するこの季節は体を鍛える為修行するが守護郎はなかなか手間がとれない。

守護郎「・・・ふう邪霊を何とか成仏出来た・・・。」

守護郎と界羅は依頼で邪悪な怨霊を退治していた

界羅「かなり強烈な怨霊だったな・・・」

守護郎「そうだね、妖怪達は今力が劣化しているからあまり見かける事や被害を受けなくなったけど、でも油断してられない。今の内に修行を積まないと・・・」

界羅「そういえば五体目の神獣が来たって聞いたが・・・」

守護郎「ああ、3日前に・・・」

〜3日前〜

守護郎「ナダキ様!五体目の神獣が来たって本当ですか!?」ダダダダダ

凪媠樹「ええ・・・だけど」

守護郎「?」

凪媠樹「かなり我儘・・・なのよね・・・」

守護郎「ええ!?」

するも上から鳥の様な神獣が舞い降りて

不死鳥「降臨!満を持して・・・」

凪媠樹「紹介するわ福寿の不死鳥よ!」

不死鳥「ふむ、中々の面構え」

守護郎「初めまして封気神守護郎です。」

不死鳥「私には礼節を弁えて貰おう・・・」

守護郎「???」

凪媠樹「この子は元王子様でねかなり頭が高いの。」

守護郎「ナダキ様これじゃあ神獣外装の練習は・・・」

不死鳥「私の気分だ」

守護郎「えぇぇぇーーー!?」

〜戻って現代〜

守護郎「という訳なんだ・・・」

界羅「かなり我儘だな・・・、で神獣外装の練習は出来ていないって事か・・・?」

守護郎「うん」

界羅「それは大変なこった」

守護郎「まぁそれはともかく修行を積まないと。血の池谷にみんな集合しよう!」

界羅「おう!絶獄丸には俺から伝えとく!薩摩はお前に任せる!」

守護郎「うん分かった!。後で血の池谷で落ち合おう!」

〜妖魔帝王冥界国〜

がしゃどくろ「うぇあ〜、力が抜ける・・・春は何故こんなにも力が抜けるのガシャ〜」クダリ・・・

蛇女「春風は我ら妖魔軍にとって力の抜ける弱点、今は出撃を控えるかのじゃ・・・」クダリ・・・

大天狗「おお、御二方随分と草臥れておられたか」

がしゃどくろ「がしゃ?、大天狗か・・・何の用事がしゃ?」

大天狗「この時期は妖怪や妖魔も力が下がり制限されるそれは我々も同じ・・・だが、分裂体は除外」

蛇女「何を言ってもおるのじゃ?」

大天狗「5000年以上も封印されず生き残り続けた'コイツ'らが見つかったんでな・・・」

がしゃどくろ「!?そ、それは牛鬼と➖」

〜封気神神社から南東南方角・血池谷(ちのいけたに)〜

守護郎「さて、修行をはじめるか・・・」

守護郎は歴代当主が修行に使った血の池谷に来ていた

薩摩「いつ見ても此処は恐ろしいな」

絶獄丸「でも修行には最適・・・あれ巫女舞は?」

界羅「あいつは寺子屋で追試だ、全教科14〜22点だったらしい・・・」←全教科最低96点以上

絶獄丸「巫女舞、頭、悪い、」←全教科最低82点以上

薩摩「・・・はぁ、アイツ陰陽師の自覚があるのか」←全教科最低92点以上

守護郎「まぁしょうがないよ巫女舞の点の低さはいつもの事だから」←全教科満点

〜同時刻寺子屋〜

巫女舞「ハックション!!・・・うぅ風邪引いたかしら」

児戯薇先生「巫女舞さん!追試中ですよ!」パンパン

突然のくしゃみに慄く巫女舞を手を叩いて宥める児戯薇樹神(じぎらこたま)先生

巫女舞「は〜いったくよりによってあんたと一緒に追試って」

巫女舞の横に立つのは偶然国語が12点だった佐野一牿男(さよいちこくと)

牿男「悪かったな毒舌クソアマ女・・・何でよりにもよって低知能のテメェと模試をやらされなければやらねぇんだ!本当なら絶っちん(絶獄丸)と一緒に遊ぶ予定だったのに・・・」←国語以外98点以上

巫女舞「'クソアマ女'ですって!?」

樹神先生「辞めなさい!」ドクゼツハミトメルンカイ⁉︎

〜戻って守護郎達〜

薩摩「で、どういう修行をするんだ守護郎?」

守護郎「とにかく足腰と腕を鍛えないと夏になったら妖怪達は力を増して暴れちゃうからね」

絶獄丸「そうだね・・・じゃあ※池掛けする?」※水面を走る事

界羅「沈んだら闘魚に喰われるだろ!?」

守護郎「ここの魚は不味いからね〜」

薩摩「ああ、濃い血を水分代わりに使っているから腐っている食用には程遠い。更に血気盛んだから血を良く欲す。」

界羅「お前ら肝が据わりすぎだろ・・・」

絶獄丸「よーいドン!」

界羅以外は池掛けをする

界羅「いぃ!?・・・よく走ろうとするな・・・」ガタガタガタガタ

苦手袈裟に怯えながらも池掛けをする界羅

〜一方その頃、妖魔帝王冥界国〜

がしゃどくろ「まさか御老体の妖気の分裂体・牛鬼を久々に見れるとは・・・」

牛鬼「ぶるあぁぁぁーーーー!!!!」

蛇女「いいのぉ・・・分裂体は春特有の劣化・制限を受け付けない、春には打って付けの妖魔じゃ!」オウェ・・・

蛇女の後ろから巨大な蜘蛛が現れ・・・

土蜘蛛「蛇女様!」シュタ!

蛇女「おお!たしか土蜘蛛じゃったか?」

土蜘蛛(虫人態)「先代将軍鵺様に代わる蛇女様、私は鵺様の妖気から生まれし分裂体・・・鵺様の敵も取りたいので・・・牛鬼と---の同行を許可して貰えますか?」

蛇女「好きにすれば良いのじゃ」

???「あら鵺様の分裂体に生き残りが」

???「我らと同じ'妖魔の激戦'から生き抜いたか・・・」

がしゃどくろ「おお!、馬頭に牛頭ではないか!?」

影から姿を現すのは先代将軍酒呑童子の直属配下牛頭(こず)と馬頭(めず)

馬頭「あらがしゃどくろ様、お初にお目に掛かります。」

牛頭「酒呑童子様が無間地獄に封印され5000万年以上・・・上無しでは我々も妖魔軍に入った意味がないというもの。」

がしゃどくろ「お前達も出陣するのか?」

馬頭「いえ我々は分身体では無いので制限がかかります。」

牛頭「夏が来れば出陣出来るのに〜♡」

牛鬼「ぶるあぁぁぁーーーー!!!」

牛鬼は走り抜け人間界へ行った

大天狗「おやおや暴れたい様ですね・・・」

土蜘蛛「我も行くか・・・」

大天狗「待て土蜘蛛、様子見をしよう・・・さっき思い付いた策がある・・・」

土蜘蛛「?、承知しました。」

がしゃどくろ「ほお、面白い事考えおる」

蛇女「???」

〜戻って人間界〜

守護郎・薩摩・絶獄丸「うおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!!」バタバタバタバタ

界羅「ちょっとまてお前等速すぎんだろ!?」パタハタパタハタ

速すぎる三人に置いてかれる界羅

薩摩「界羅!修行が足らんぞ!」

絶獄丸「界羅、あんな、遠く」

守護郎「界羅大丈夫?疲れてない?」

界羅「お前等の持久力がおかしいんだよ!?」

数刻後・・・

守護郎「ハァ・・・ハァ・・・。」

薩摩「ふぅ・・・」

絶獄丸「かへぇ・・・はへぇ・・・」

界羅「ひぃ・・・ひぃ・・・」

地面に疲れ果てる守護郎達

神奈美「大丈夫?みんな?ほら梅鰹御握り(うめかつおおにぎり)と神苺玉露(しんまいぎょくろ)持って来たから」

そういうと神奈美は竹川と水筒を取り出し・・・

守護郎「きたきたこれこれ!、この神苺玉露茶♡」ゴクゴク

界羅「梅鰹御握り♡」モグモグ

薩摩「辱い、感謝する」ズズズ

絶獄丸「めし、めし」ハムハム

神奈美「ふふ、召し上がれ」

守護郎達が昼飯に夢中になる中血の池谷で

牛鬼「クンクン、クンクン人間の匂いと茶葉と鰹と梅の匂い!」

牛鬼が守護郎のいる血の池谷に近づいていく

守護郎「!」スッ

薩摩「!」ピタッ

絶獄丸「パクッ・・・!」スン

界羅「アグモグ、!」シーン

神奈美「?」キョトン

牛鬼「ぶるるるるぅぅぅぅぅああああぁぁぁぁーーーーー!!!!」

牛鬼の咆哮と共に谷が揺れる

神奈美「な、何!?」

守護郎「今の咆哮・・・牛鬼か?」

界羅「牛鬼・・・確かぬらりひょんの妖気から生まれる分裂体・・・。」

薩摩「分裂体は春風の制限による弱体化(力抜け)を受けないからな・・・かなり厄介だ」

絶獄丸「・・・来る!」

絶獄丸の言葉と共に岩陰から飛び出してきたのは牛鬼だった

牛鬼「ぶるるるるぅぅぅぅぅああああぁぁぁぁーーーーー!!!」

守護郎・薩摩・界羅「牛鬼!」

牛鬼「見付けたぞ!陰陽師共ーーーーー!!!」

守護郎「神奈美!どっか隠れてろ!」

神奈美「分かった!」

神奈美は岩陰に隠れる

牛鬼「ぶるうぅぁぁぁーーー」

牛鬼は駆け抜けの構えをする

絶獄丸「不味い、来る、避けろ!」

牛鬼「爆脚・角突撃(ばっきゃくつのとつげき)!」ブオォォーーン

守護郎「!?」スッ

界羅「あっぶな?!」

守護郎と界羅は牛鬼の技を躱す。

二人に躱された牛鬼はその先にある岩柱に突っ込みドオカァーーンと音を立て岩柱に衝突する。

絶獄丸「あいつ、激突、した、・・・!?」

絶獄丸が安心するのも束の間岩柱に亀裂が入り砕け散った

薩摩「271尺(70m)もある岩柱が砕けた!?」

神奈美「!?」ビクッ

絶獄丸「あいつ、角、斬り、落とす。」

絶獄丸は妖国絶魔太刀を構え牛鬼に近づき

絶獄丸「双絶倫・落黑戊辰(そうぜつりんおとしぼし)!」スパァーン

絶獄丸は牛鬼の角を切り落とした。

牛鬼「!?お、俺の強固な角がーー!」ギャアアァァァ

守護郎「よくやった!絶獄丸!薩摩!」

薩摩「うむ!」ガシッギュギュギュ・・・

薩摩は牛鬼を掴み。

薩摩「豪満力・柔軟廻昇(ごうまんりきじゅうなんかいしょう)!」ギュイィィーーーン

牛鬼を回転投げをして守護郎と界羅の方向に向けた。

守護郎「界羅行くぞ!」

界羅「ああ!」

守護郎と界羅は自身の退魔器に霊退力を込め構えて

守護郎・界羅「退妖昇祖師(たいようのほし)!」ビユゥーン

牛鬼「ごぶっ!?」

二人が放った一撃が牛鬼に直撃し怯ませる。

牛鬼「おのれぇ・・・!」

界羅「硬いな・・・結構強い技を食らわせたのに・・・」

薩摩「だが少しは聞いているはずだ!」

牛鬼「おのれぇ!中妖魔共!湧け湧け!」

中妖魔「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」

守護郎「何あの数!?」

界羅「見た事ないぞ!?」

薩摩「分裂体とはいえ流石に妖魔将軍の妖気の量はあるか・・・」牛鬼「今の内に撤退」コソコソ

絶獄丸「!、アイツ、逃げた」

絶獄丸の言葉と共に守護郎が見渡すと牛鬼が消えていた。

守護郎「ああ!?」

薩摩「しまった逃げられた。」

界羅「それよりまずこの100体以上いる中妖魔を何とかしないと!」

守護郎「そうだ」

守護郎は四糸弦を取り出し・・・

守護郎「来い!豊穣神ナダギに認められし神獣・福寿の不死鳥(ふくじゅのふしどり)!」ピィーン

守護郎が弦を鳴らすが・・・

シーン・・・

守護郎「?あ、あれ?来ない・・・音は届いてる筈なのに・・・」

〜同時刻・封気神神社〜

凪媠樹「不死鳥!呼ばれてるわよ」

不死鳥「私にはあの戦いには似つかわしくない!」

獅子舞「おいおい守護郎達のピンチって時に!」

投猫「拒否する奴がいるかニャ〜!?」

愛狐「やれやれとんだ問題児が来たわね・・・」

鳴狐「本当に神獣なのだろうか・・・自由過ぎる」

呼龍「守護郎、諦めて我々を呼びなさい」

〜戻って血の池谷〜

守護郎「嘘!呼び出し拒否!?」

界羅「言った通りの我儘だな」

薩摩「守護郎、他の神獣を呼んだ方がいい」

絶獄丸「不死鳥、只の、馬鹿、」

守護郎「来い獅子舞!」

〜同時刻・封気神神社〜

獅子舞「お、俺の出番か!久々に待ってたぜ!」

〜戻って血の池谷〜

獅子舞「守護郎!手羽先野郎が行かねぇから来てやったぜ!」

守護郎「よし神獣外装!」

守護郎は獅子舞を神獣外装させる。

獅子舞「行くぜ!」

獅子舞は中妖魔を次々と薙ぎ倒す

界羅「やっぱ神獣の力はスゲェな!」

薩摩「うむ、全くだ!」

獅子舞「さて決めるか!」

獅子舞は霊退御祓棒に霊退力を込め・・・

獅子舞「獅子・旋風林(ししせんぷうりん)!」スドーン

中妖魔達「チュチュ〜!?」

100体以上もいる中妖魔を一斉に倒した

獅子舞「へ、決まったぜ!」

岩影から神奈美が駆け寄る

神奈美「みんなお疲れ」

守護郎「ああ。外装・解術(がいそうかいじゅつ)」

守護郎は神獣外装を解いた

???「・・・」スッ・・・

守護郎は何かの気配を感知する

守護郎「?」キョロッキョロッ

神奈美「お兄ちゃん?」

薩摩「守護郎、どうした?」

守護郎「なんか今気配を感じた様な・・・、気のせいかな?」

守護郎達は血の池谷を後にした。その岩陰から・・・

???「・・・彼奴から心の弱さを感じる・・・何故だどう見ても心が強そうなのに・・・」

〜妖魔帝王冥界国〜

牛鬼「くそ〜!」ガンッ

角を切り落とされた悔しさに壁に激突する牛鬼

がしゃどくろ「待て落ち着け!お前の技は陰陽師共に怯えておる。」

大天狗「そうだ・・・」スッ

牛鬼「?」

大天狗は牛鬼の斬られた後の角に手を翳し

大天狗「大妖術!ヨウマ・ド・ヒララ・ユギニオ・ギゲネラ・ナオ・タレヌ!」

すると牛鬼の角が再生した!

がしゃどくろ「!?な、治った!これは御老体の再生妖術!」

牛鬼「うおぉ!大天狗様!御感謝なさいます。」

蛇女「とゆうかお主さっきとキャラ変わっとらんか?」

大天狗「牛鬼は暴れる時は獣だが焦るとこの様になる。」

牛鬼「何だか角も更に硬くなりおる!」

大天狗「斬撃用の対策妖術を掛けて置いた。土蜘蛛そろそろ頃合いだ。お前も行け」

土蜘蛛「・・・は!」

大天狗「牛鬼の技が陰陽師共に恐れられるのが分かった以上、さっきの戦力を2倍にし衝突させればこれ以上の恐怖は無かろう・・・。」

がしゃどくろ「流石は御老体が認めた後釜!」

蛇女「さっき土蜘蛛を止めたのは技が恐れられるのか確認する為じゃったか・・・」

???「私も動いてよろしいか」

大天狗「おお!----、お前の細胞と造るのに必要な妖力の計算はもう済んだ、好きなだけ遊べ」

???「御感謝致します。」

〜戻って人間界・テートン・ウエスタンの外の町〜

守護郎「牛鬼は何処に逃げたんだろ・・・」

界羅「全く見つからないな・・・」

獅子舞「全く手羽先野郎が来れば飛んで追い付けるのに・・・肝心な時に活躍しねぇ。」

薩摩「確かに飛行力と移動速度が上がって追い付けた筈だからな・・・。」

絶獄丸「別れて、探す、しかない」

界羅「それしかないな。守護郎、それでいいか?」

守護郎「うん分かった。」

薩摩「よし俺は東を探す。」

絶獄丸「僕、西、探す」

界羅「俺は絶獄丸と一緒に行く。一人で出会って対決にでもなったら危なっかしいからな。見つけたら縦煙を出して印を示す。」

獅子舞「じゃあ俺は南を探すぜ。」

守護郎「僕は北か。よし解散!」

守護郎達は各地の方向に向かって牛鬼を探した。しかしその後ろで・・・

杏輝姪「あらあら何だか楽しそうね」

軻多夫尊「何やら大変そうだが・・・」

杏輝姪「私達もついていこうかしら?」

軻多夫尊「守護郎達で充分じゃ・・・」

杏輝姪「そっかじゃあアタシだけで行くわ!」ダッダッダッダッ

軻多夫尊「お、おい!?」ダッダッダッダッ

〜同時刻テートン・ウエスタン内〜

那茂羅「?、今のは杏輝姪と軻多夫尊?、一体何処へ・・・?」ガチャ

〜同時刻テートン・ウエスタンの北の服屋内〜

始奈姪「あらあれは守護郎くん?」

哪吒薇「何か大事でもあったのでございましょう」

Aパート終了

〜テートン・ウエスタンの東の方角・アサリート漁港〜

薩摩「さて、一体何処に行ったのやら・・・」ドシドシドシドシドシドシドシドシ

魚凪「こんにちは〜魚の梅塩焼の試食は如何ですか〜?」

薩摩「丁度いい一つ頂こう・・・」パクッ

薩摩は試食を摘む

薩摩「うおぉ!?ほんのり酸味と塩が効く!幾らだ?」

魚凪「490GNSです!」

薩摩「一つ頂こう!」

魚凪「お買い上げありがとうございます!」

薩摩「守護郎達も喜ぶだろう」

魚凪「!、守護郎お兄さんを知っているんですか?」

薩摩「?、ああ・・・」

魚凪「前に骨の怪物から助けて貰ったんです!」

薩摩「そうか・・・、守護郎は強いだろ?」

魚凪「うん!すっごく強かった!」

薩摩「そうか・・・じゃ!俺はこれで」

魚凪「うんバイバーイ!」

〜テートン・ウエスタンの西の方角・フェルザレータ王国陸橋付近〜

絶獄丸「これ以上は、フェルザレータ、王国、先には、進め、ない。」

界羅「あそこは許可がない限り入ることは出来ないからな〜。門番は厳しいし。」

絶獄丸「流石に、ここには、牛鬼も、来ない、筈。」

界羅「先祖からの書物では出口から遠ざかってしまうからな・・・さて、他を探そう。」クルッ

〜少し離れて門上前〜

門番A「何だ彼奴ら?なんか俺達の方見てなんか話してなんか帰って行ったが・・・。」

門番B「俺らの噂を知っているから帰ったんだろう。それ程俺達の監視が評価されているって事だ。」

門番A「そうか!そいつは嬉しいな」ホワホワ

噂の評価に自惚れる門番であった

〜テートン・ウエスタンの南の方角・冷谷崖(れいこくがけ)〜

獅子舞「ったくこれも手羽先野郎が呼び出しに応じねぇのが悪い!」

投猫「全くにゃ〜」

愛狐「彼奴神獣の自覚あるのかしら?」

鳴狐「凪媠樹様は強さは確実と言っていたが・・・」

呼龍「国の王子なのに凪媠樹様に神獣の誘いを受けるくらいだからね、強さは確実なのは本当かも」

獅子舞「それにしてもこの崖危なすぎないか?」

愛狐「しかも冷える」ガクガク

呼龍「ここの温度は−9℃ですから寒いのも無理はありません」

投猫「にゃ!?猫は寒いのが嫌いにゃ〜!!」ビクッ

鳴狐「さ、寒い・・・」ガタガタ

〜テートン・ウエスタンの北の方角・セイントフローラ王国配属十一番街・アストデラ端街・大華畑(おおはなばたけ)〜

守護郎「・・・あれ?、何でこんな所に来たんだろう・・・」

守護郎は懐かしい?様な気配を感じてアストデラ端街に導かれていた

守護郎「ここ何故か懐かしい感じがする、初めて来る筈なのに・・・」

???「君の親からの遺伝子が君をここに連れてきたのね」

守護郎「誰?」

守護郎の後ろから幽体飛行する少女の姿が・・・

刹那「私は商人心憑族の心憑刹那(しんづきせつな)。君の心弱そうだね」

守護郎「心が弱そう?」

刹那「そう、私には見える」

守護郎「確かに僕はまだ陰陽師としては未熟かもしれない」

刹那「ねぇ、私と契約してよ」

守護郎「・・・契約?」

刹那「そう、私達商人憑族は心の弱い人と契約して実体化するの」

守護郎「悪いけど契約は出来ないね!」

刹那「ふ〜ん可愛い私の願いを蹴るんだ・・・」スッ

守護郎「じゃあ悪いけど僕は用があるんだ他を当たって・・・!?」モワモワ

刹那は守護郎に遺伝子の記憶を見せつける

守護郎「何だ頭に何か・・・」

刹那「私が今見せているのは遺伝子の元の記憶」

守護郎「遺伝子の元の記憶?」

刹那「君には記憶が幾つか欠けている」

守護郎「記憶が欠けている・・・?、僕が?」

刹那「さぁ、見えてきたわよ・・・」

守護郎「誰かの記憶?」

守護郎の頭に記憶が入ってくる。

刹那「記憶の一瞬しか映らないけどね」

???「お父様!お母様!」

お父様「こらこらセイントフローラ・チェリーブ・ラーサンス!城の中を走るんじゃない!」

お母様「ラーサンス転ぶわよ!」

メイド「ラーサンス姫様!」

ラーサンス「へへへ」

守護郎「誰?ラーサンスって?あ、記憶が飛んで・・・」

お母様「ラーサンス、貴方の腕にある花蕾の紋章は王族の証で力の源。」

ラーサンス「花蕾の紋章?」

お母様「そう、その花弁が咲くと精霊力が開花するの」

ラーサンス「精霊力ってあの精霊様の力?」

お母様「そう精霊様が力をくださるの!」

守護郎「精霊力?精霊様?霊退力と何か関係があるのか?あ、また記憶が飛んで・・・」

ラーサンス「お母様!今の話本当ですの?」

お母様「ええ、だから貴方をあんな奴の嫁にはさせないし、神の贄にはさせないだから貴方をアストデラ端街まで逃します!」

ラーサンス「嫌です!私お母様と一緒に・・・」

お母様「甘えないで!、いい?貴方にはきっといい相手が見つかるだから操られてゆくこの国から逃げて貴方がいつかセイントフローラ王国を取り戻すまで・・・!」

ラーサンス「嫌!お母様!お父様!」

守護郎「!?何だ!何なんだ!・・・!?また記憶が!」

ラーサンス「はぁ・・・はぁ・・・、もうダメ歩けない・・・」

男の子「・・・!ねぇそこの君、大丈夫か?」

ラーサンス「貴方は・・・?」

守護郎「誰?僕に似ている・・・?いや写真で見たことある様な・・・」

男の子「そうか君がいた国が操られて・・・」

ラーサンス「助けくれてありがとう。君は?」

男の子「俺は封気神守覇(ふきがみしゅは)!封気神家166万6666代目当主だ」

ラーサンス「結構続いているのね・・・」

守覇「うちは魔霊獣の呪いで代々短命何だ・・・」

ラーサンス「そうなんだ」

守護郎「封気神守覇?僕のお父さん!?、また記憶が!」

ラーサンス「ねぇ守覇。私を娶ってくれない?」

守覇「!?いきなり何を言い出すんだ!桜花(おうか)!」

桜花(ラーサンス)「だって貴方にこの名前を貰って家に居させて貰っているのに嫁にならないのはちょっと・・・」

守覇「・・・いいのか僕の一族は呪いで短命だぞ?」

桜花「うんそれでもいい!貴方が好き!」

守護郎「桜花・・・母さん!?」

記憶が飛び

桜花「・・・産まれたわよ、しかも双子!」

守覇「おお!産まれたか!」

桜花「名前は決まった?」

守覇「ああ!兄が守護郎(しゅごろう)で弟が護守(まもる)だ!」

守護郎「護守?僕は弟なんていない筈・・・」

記憶がまた飛び

守覇「守護郎、腕が下がっているそんなんじゃあ神楽は舞えんぞ?、護守、集中が足りていない!もっとだ!」

守護郎「腕を上げて・・・」

護守「(う〜、腹減ってきた・・・)」

桜花「あなた〜、守護郎、護守ーご飯が出来たわよ〜?」

守覇の妻にして守護郎と護守の母親、封気神桜花(ふきがみおうか)が誘う

時少し過ぎて食事後・・・

守護郎と護守「ごちそうさま!」

守護郎「よし修行だ護守!」

護守「分かったあにきぃ!」

守護郎と護守が家から出て修行するその背景で・・・

桜花「私がここに来て12年か・・・まさか子を持つなんてね・・・。」

守覇「どうした桜花?昔の事でも抉り返したか?」

桜花「ううん絶望しかなかった私の人生が今こうも幸せだからまだ受け入れ難くて」

守覇「そういえばそうだな君があの日倒れていた所に私が通りかかった・・・」

桜花「だから今の私がいるあの時は国や親に裏切られ逃げるしかなかったから・・・」

守覇「君の心境だ詮索はしない、君が何者であろうとも私の妻だ」

桜花「うふ、あなたったら」

守護郎(現代)「僕はこんな記憶知らないぞ・・・!?」

またまた記憶が飛び・・・

守覇「逃げろ!二人共こいつは最早妖怪じゃない!」

守覇は煙の妖怪こえんらと戦っていたが・・・

こえんら「いい加減に煙に消えろ・・・」

こえんらが守覇と護守を捲くと二人の存在が消えかかり・・・

守覇「守護郎お前だけでも逃げ切れ」

そういうと守覇は消えた

守護郎「父さん?・・・父さん!?・・・ま、護守!?」

護守「あ、あにきぃ・・・逃げろ今は倒せない・・・。」

守護郎「ま、護守!?」

こえんら「ケムレレレ、これで後はお前だけ・・・煙にまかれろ!」

守護郎「!?、煙玉」ボン

こえんら「ケムレレレ、無駄だよ俺には目眩しは効かない、むしろ吸い取ってくれる、さて煙に・・・あれ?」

守護郎はなんとか逃げ切った

こえんら「しまった!?逃げられた!ぬらりひょん様に怒られる〜!?」

一方守護郎の方では

守護郎「はあはあ何だよあれ護守は?父さんは?母さんは?みんなアイツに消されたのか?どうすれば・・・」

突然守護郎の記憶から3人の記憶が消える・・・

守護郎「・・・あれこんな所で何してたんだっけ?まあいいや帰ろ・・・」

守護郎(現代)「何だあの妖怪あんなの見た事ない!それにお父さんと護守が煙みたいに消えた・・・まさか!」

守護郎が同様する中また記憶が

守護郎「ただいま〜」

奥から誰か駆け寄る

神奈美「お兄ちゃんおかえり!」

守護郎「ただいま!・・・(あれ?僕に妹なんていたっけ・・・まあいいか!)」

守護郎の頭の記憶が途絶え終わった

守護郎「・・・」

刹那「おやおや自分が忘れた記憶を思い出してこんがらがったか?」

守護郎「・・・なのか」

刹那「?」

守護郎「本当なのか!今の記憶!?」

刹那「ちょ、ちょっと急に近づかないでよ!本当に決まっているじゃない!」

守護郎「僕に弟なんていたのか!?」

刹那「それを忘れるなんてその妖怪の術は強力ね」

守護郎「・・・」ドサッ

唐突な真実に守護郎は膝から崩れ落ちる。そんな事知らずに後ろから

杏輝姪「あ、守護郎!こんな所にいた」

軻多夫尊「?どうしたんだ守護郎?・・・」

守護郎を気になり追いかけてきた杏輝姪と軻多夫尊が駆け寄る

守護郎「え、ああ、えっと・・・」

刹那「・・・フッ」スッ

守護郎「変な子が・・・?」

守護郎が振り返ると刹那は来てていた。

杏輝姪と軻多夫尊「?」

杏輝姪「あんた寝ぼけてんじゃないの?」

軻多夫尊「誰もいないぞ?」

守護郎「え・・・。」

唐突に消えた刹那に守護郎が戸惑う中・・・

大勢の人の悲鳴「キャアァァァーーーー!!!」「うわぁぁぁぁぁーーーーーー!!?」「暴れ牛だぁぁぁぁーーーーー!?」

守護郎・杏輝姪・軻多夫尊「!?」

守護郎「今のは!?」

杏輝姪「あっちから聞こえたわ!」

軻多夫尊「何かあったのか?」

守護郎「暴れ牛・・・まさか牛鬼!?」

軻多夫尊「行くぞ!」

守護郎「・・・(さっきの事が気掛かりだけどそれどころじゃなさそうだね)」

〜アストデラ端街・中央〜

守護郎達はが駆け付けると

牛鬼「ぶるるるぅぅぅぁぁぁーーーー!!!!」

女性「何で牛がこの街に!?」

男「なんか独り立ちしてるぞ!」

爺さん「背中になんか蜘蛛みたいなのがあるぞ!」

街の皆んなが戸惑う中守護郎達が駆け寄り・・・

守護郎「牛鬼!」

杏輝姪「何あれ牛?」

軻多夫尊「蜘蛛と牛・・・、がくっついたのか?」

守護郎「!?あいつ斬られた角が再生してる?」

守護郎が角に戸惑う中牛鬼は背中の蜘蛛腕に・・・

牛鬼「毒纏い(どくまとい)」ジュジュジュ・・・

杏輝姪「?なんかあの腕、色が変わったわ」

軻多夫尊「それになんか煙が出ているような・・・」

守護郎「!、まずい毒だ!」

牛鬼は守護郎達に駆け寄りながら・・・

牛鬼「毒腕・蜘蛛殺し(どくわんくもごろし)」ガキンガキンガキンガキン

毒を纏った腕で攻撃してきた

守護郎「!避けろ!」

守護郎の言葉通りにみんな避ける

牛鬼「まだまだぁ!」ダダダダダダダダダダダダ

杏輝姪「渾打鞭哭!」バヂィン

牛鬼「ぶおぉ!?」ドクルン

杏輝姪の強力な鞭技ひ牛鬼はひっくり返る

杏輝姪「軻多夫尊!挟み撃ちよ!」

軻多夫尊「ああ!」

軻多夫尊と杏輝姪は牛鬼の前と後ろに立って武器を振り回し

杏輝姪・軻多夫尊「鞭鉄球・鎖斧(べんてっきゅうさぶ)!」バチコーン

牛鬼「ゴベブッ!」

牛鬼は気を失う

杏輝姪「よし倒したわ!」

軻多夫尊「守護郎!今だ!」

土蜘蛛「空身糸(からみいと)」

その時何処からか糸が飛び出し

守護郎「!?」

守護郎は右腕を糸に掴まれて

守護郎「糸?!、しかも何この強度!千切れない!」

杏輝姪「は?、何で糸が!?」

軻多夫尊「おい!お前らあれ!」

軻多夫尊が指差す方向を見るとそこは

守護郎「な、あれは土蜘蛛!しかも陰摩羅鬼(おんもらき)まで!」

杏輝姪「嘘!?ここに来て二体も!?」

軻多夫尊「おいおいマジかよ・・・」

土蜘蛛「シャクウ・・・」

陰摩羅鬼「ゲフェヘ・・・」

牛鬼撃破直前に加勢する二体の分裂妖魔そこへ

薩摩「守護郎」

絶獄丸「牛鬼、発見!」

巫女舞「なんか私が補習受けている間にとんでもないことになっているんだけど!」

界羅「しかも増えている!」

獅子舞「大丈夫か?守護郎」

投猫「にゃ?あれは・・・」

愛狐「土蜘蛛!それに」

鳴狐「陰摩羅鬼まで・・・」

呼龍「何だかえらい事になっていますね・・・。」

守護郎「みんな!」

全員が駆けつける中更に二体の分裂妖魔の背後から

守護郎「!?、何だまだ何かいるのか・・・?」

???「・・・」ドサドサ

足音を立てながら近づくのは妖兵魔現時点最強種・強妖魔(つようま)

強妖魔「ツヨォ!」

薩摩「!?あれは強妖魔!」

〜妖魔帝王冥界国〜

がしゃどくろ「が〜しゃしゃしゃ♪、流石に分裂体三体+強妖魔ならいくら陰陽師共でも実力差勝ち出来るがしゃ!」

蛇女「あえて牛鬼だけ突撃させてから油断させ止め直電で加勢させてさらに強妖魔を加勢させて陰陽師共の恐怖心を煽るとは中々に抉い作戦じゃ・・・よくこんなのを思いつくの〜大天狗。」

大天狗「勝てそうな時から相手の勢力が一気に上がり勝てなくなる・・・これ程の絶望はないでしょう」

〜戻って人間界〜

絶獄丸「1・・・2・・・3・・・4体!?」

界羅「分裂体三体+強妖魔、これは骨が折れるぞ」

巫女舞「今の私達で何とかなる相手かしら?」

牛鬼「おお!助太刀か!」

土蜘蛛「大天狗様の作戦です。」

陰摩羅鬼「なんかお前も行けって言われたよ。」

強妖魔「「陰陽師共を滅殺しておけ」それが命令だ」

土蜘蛛が前線し

土蜘蛛「巻糸・退木々枠(まきいとひきぎわ)」ビュー

軻多夫尊「!?脚に糸が!う、うわぁぁぁーーー!?」ドシーン

土蜘蛛の糸に脚を掴まれた軻多夫尊は壁に叩きつけられる

杏輝姪「軻多夫尊!この蜘蛛!」ブンブンブンブン

陰摩羅鬼「口吹囲臭(くちふきいしゅう)」ブォォォォォ・・・

杏輝姪「巨範・鞭打・・・うゔぇ!?くっさ!?」ドサッ・・・

強烈な陰摩羅鬼の口臭に倒れ込む杏輝姪

界羅「軻多夫尊!」

巫女舞「杏輝姪ちゃん!」

薩摩「もたついてるところでは無い」

絶獄丸「・・・」

陰陽師達は構える

薩摩「藩豪(はんごう)!」

薩摩は強烈な突きを土蜘蛛に放つ

土蜘蛛「糸盾(いとたて)!」

絶獄丸「双絶倫・真裸盤乗(そうぜつりんしんらばんしょう)」

絶獄丸は糸盾を断ち切る

土蜘蛛「!?」

絶獄丸「双絶倫・対妖殺(そうぜつりんたいようさつ)」

土蜘蛛「ごはっ!」

回り込まれながら土蜘蛛は斬られる、その近くで

巫女舞「殴り神楽(なぐりかぐら)!」

陰摩羅鬼「グゲッ!?」

界羅「翔弾楊(しょうたんよう)!」

陰摩羅鬼「ギギュウ!?」

守護郎「獅子舞!」

獅子舞「おうよ!」

守護郎が神獣外装しようとした瞬間

土蜘蛛「させるか!大糸囲(おおいとかこみ)」

獅子舞「おわ!?」

投猫「にゃ?」

愛狐「何!?」

鳴狐「!」

呼龍「しまった!囲まれた!」

土蜘蛛の大きい糸に絡まれ囲まれ大珠となる神獣達。

守護郎「みんな!」

獅子舞「くそ!硬ぇ!」

投猫「守護郎がまずいにゃ〜!」

守護郎「助けないと!」

守護郎が大珠に近づこうとした瞬間横から

強妖魔「ふん!」

守護郎「うわぁ!」

強妖魔は力任せに守護郎を押し除ける。

守護郎「助けたいのに・・・こいつ流石に強い!」

強妖魔は守護郎に向かい構え・・・

強妖魔「妖魔冥技・渾天撃・突隙砲(こんてんだついげきほう)」

牛鬼「爆脚・角突撃!」

〜妖魔帝王冥界国〜

がしゃどくろ「が〜しゃしゃしゃ♪、陰陽師共が追い詰められとる」

大天狗「これで陰陽師一族も終わりでしょう。」

蛇女「ところで封気神家の当主は何処じゃ?」

がしゃどくろ・大天狗「?」

〜戻って人間界〜

守護郎「うわぁ!?」ドキャーン

守護郎は強妖魔と牛鬼の連携攻撃に飛ばされる

守護郎「いてて・・・、結構飛ばされた」

守護郎が倒れる最中

刹那「あらら、随分と無様ね」

守護郎「君はさっきの・・・!」

刹那「4体相手にやられ過ぎじゃない?」

守護郎「・・・(返す言葉が無い)」

刹那「さて、私と契約する?」

守護郎「契約・・・?」

刹那(回想)「商人憑族は心の弱い人と契約して実体化するの」

刹那「あんたこのままじゃ、死ぬわよ」

守護郎「・・・!」

刹那「でも私と契約すればこの死を逆転させれる」

守護郎「?」

刹那「どうするの?契約して生き延びるの?それとも契約しないで死ぬの?」

守護郎は葛藤し・・・

守護郎「分かった。契約するよ。」

刹那「お利口だ事、その腕の傷から出てる血を・・・」ボッ

刹那は契約書を造り出した

刹那「この契約書に垂らしてね」

守護郎は右腕を契約書に翳す

守護郎「これでいいか?」ポタッ

刹那「ふふっ、契約完了」

守護郎「!?僕の中に・・・」

刹那「あんたの心に憑いてもらったわ」

守護郎の傷ついていた右腕に幽霊を模った紋章が浮かんだ

守護郎「傷が治った」

刹那「身体の主導権を少しの時間貰うわ」

守護郎「え?」

刹那は守護郎の肉体稼働主導権を変わった

刹那「さて、中々鍛えてあるわね」

守護郎の目に白眼と右腕同様の幽霊を模った紋章が浮かんでいる。

刹那「さて契約の恩を返さないと」

刹那は牛鬼達の所に向かう。少し離れて

強妖魔「封気神家の当主は何処だ?」

牛鬼「飛ばし過ぎたか」

土蜘蛛「やり過ぎだ馬鹿共、これでは最悪逃げられるぞ」

陰摩羅鬼「ふけぇ・・・」

その後ろで

薩摩「くそ!この糸何で強度だ!」

巫女舞「守護郎は大丈夫かしら?」

絶獄丸「・・・」

界羅「おい絶獄丸いつまで寝てんだ!」

牛鬼達の連携猛攻に倒される四霊の家臣、土蜘蛛の強度な糸に絡まれ括り付けられている。

牛鬼「!、この先か?」

・・・カチャ

刹那「ガンバースト・ショット」バァン

牛鬼「!?グオハァ!?」

瓦礫をブチ抜いて牛鬼の強烈な一撃を与えた

土蜘蛛「!?」

陰摩羅鬼「キャ?」

強妖魔「ツヨォ?!」

崩れた瓦礫の奥から守護郎の肉体稼働主導権を変わった刹那が現れた。

刹那「・・・当たったのは牛かしら?」

土蜘蛛「封気神家の当主・・・何だかさっきと雰囲気が違うが・・・」

刹那は土蜘蛛の懐に迫り

刹那「ナイフアタック!」ブスッ

土蜘蛛「グハッ!?」

土蜘蛛は膝をつく

陰摩羅鬼「オンモラァ!」

強妖魔「ツヨォ!」

陰摩羅鬼と強妖魔が守護郎(刹那)に向かって

刹那「スナイプフルソード」チャキ・・・

刹那は二つの武器をくっ付けスナイプフルソードにして、構え・・・

刹那「スナイプ・ショット!」

陰摩羅鬼「モキャア!?」

強妖魔「ツヨォ!」

貫通力のある銃弾が強妖魔を貫き陰摩羅鬼を倒した。

土蜘蛛「陰摩羅鬼!くそ!、何だあの武器は!?」

刹那はスナイプフルソードを変形させて大剣に変えた

刹那「ヘルゴーストスラッシュ!」

土蜘蛛「糸盾・・・何!?」

牛鬼「毒腕・蜘蛛殺・・・グゴォ!?」

土蜘蛛と牛鬼を倒した。

〜薩摩達〜

薩摩「何だあれは・・・守護郎なのか?」

界羅「何か'憑いてる'」

巫女舞「よく分かんないけど絶獄丸を治療しないと」

巫女舞は重傷の絶獄丸に近づき・・・

巫女舞「回復治術」

絶獄丸の重傷を治した

ビキバリィ

獅子舞「ふぅ〜やっと壊れたぜ」

投猫「かなり硬かったにゃ〜」

愛狐「それより守護郎は?」

鳴狐「あれは・・・守護郎か?」

呼龍「?何だ守護郎の中に何かいる・・・」

〜刹那方面〜

刹那「ランタン・スマッシャー」

刹那はランタンの様な武器を取り出した

強妖魔「ツヨォ・・・」

刹那「ロックスマッシュ!」

強妖魔「ヅヨォ!?」

強烈な衝撃突きを喰らう

刹那「スタンパンチ」

強妖魔「クボハァ!?」

強妖魔の内臓側が爆発した

刹那「レーザースピア」

強妖魔「アヅゥゥ!?」

焼けた強妖魔は

強妖魔「妖魔冥技・渾天撃・突隙砲!」

刹那はランタンスマッシャーを展開し

刹那「ルミナスバリア」

強妖魔の技は防がれ・・・

刹那「シャイングレネード」

強妖魔「ツヨォ!?」

強妖魔は刹那の連続攻撃を喰らい蹌踉ける

刹那「そろそろ終わりにするか」

刹那はランタンスマッシャーを開いて・・・

刹那「チャージ」

強妖魔「ま、待て・・・」

刹那「グレードスマッシュパンチ」

強妖魔「ツヨォォォォォォォーーーーーー!?」ピキバキドカーン

強妖魔を倒した。

刹那「恩は返したぞ」

刹那は守護郎に肉体稼働主導権を返した。

守護郎「何とかなった・・・」ドサッ・・・

守護郎は過労で倒れる

獅子舞「お、おい!守護郎!しっかりしろ・・・」

薩摩「かなり酷いぞ!」

倒れた守護郎にみんな駆け寄る

〜妖魔帝王冥界国〜

がしゃどくろ「ああ!せっかくの分裂体が」

蛇女「やられちゃったのじゃ・・・」

大天狗「安心して下さい御二方問題はありません。」

がしゃどくろ「?どう言う事がしゃ?」

大天狗「妖気のサンプルは回収しました。」

蛇女「サンプル?いつの間にそんな物を・・・?」

大天狗「これさえあれば何度も分裂体を複製可能」

がしゃどくろ「どうやって複製するのだ?」

大天狗「妖気複製装置を使えば可能ですが」

蛇女「が・・・何じゃ?」

大天狗「その機械がまだ完成していませんからね・・・、当分複製は先となるでしょう・・・」

〜セイントフローラ王国・花咲城(はなさきじょう)・玉座の間〜

謎の男が玉座にて

???「フフフ今日もたんまりと金が入る」

???「ーーー様、お話しがございます。」アイカワラズゲスイ

???何だコトバシ、いってみろ」

コトバシ「配属十一番街・アストデラ端街に怪物が現れまして」

???「あの端街の事などどうでも良い」

コトバシ「その怪物をたおした封気神守護郎」

???「だからなんなのだ?」

コトバシ「その少年の背中に花蕾の紋章がありまして」

???「!、まさか」

コトバシ「私自身セイントフローラ・チェリーブ・ラーサンス姫の息子だと思われます」

???「馬鹿をいえ!あの女は仮にも女王!貧民街の男と子を成すというのか!」

コトバシ「私も疑いましたが強さは確実」

???「そこではない!私が気にしてるのは私の嫁にするということが崩れたと言う事だ!」

コトバシ「お言葉を返すようですが真の目的の悪神にして元極神の地位を持つ実力者・・・融獣神復活の贄の役目は可能なのでは?」

???「た、確かにそうだがあんな美女何処いてもいないと言うのに」ギギギ・・・

謎の男は歯軋りをし

???「その少年の様子見して何かあれば報告しろ!」

コトバシ「は!」アイカワラズスケベダ

???「封気神守護郎か多少気にはなるな・・・。私が信仰する融獣神に楯突く者で無ければいいが・・・」

玉座の間・扉の外

コトバシ「まさかあの子供に王族の血が混じっているかもしれないとは・・・調べなければな封気神守護郎、お前を害と認めれば、消しておかねば」

コトバシは愚痴を言いながら歩く

コトバシ「あの日あの王女が支配外街の男に惚れるとは、その男も調べたいが・・・」ギュギュギュ・・・

飾ってあった前王の額縁を握り

コトバシ「さて、全解明に何年かかる事やら・・・」ピキィ

コトバシは愚痴を捨て去りウエスタンタウンへと足を運ぶ・・・

〜アストデラ端街〜

男「なぁ聞いたか?闘牛を倒した子供がいるって話」

女「聞いた聞いた!変わった服装をした子供でしょ?」

ハット男「破れた服の背中から花蕾の紋章があったってよ」

少年「花蕾の紋章?それって確かセイントフローラ王国の王族にしかない精霊様の証だったけか?」

アストデラの住民な噂する中

始奈姪「変わった服装?背中の花蕾の紋章?精霊様の証?何の話かしら?」

其々の陰謀や脅威が動く中、倒れた守護郎は薩摩達に担がれながら封気神神社に運ばれる。守護郎に何の秘密があるのか、母親は過去に何があって国を出なければ無かったのか、精霊様の証とは何なのか、セイントフローラ王国を支配している謎の男は何をしようとしているのか、今回はこれにて

次回の封印

妖怪達の出現が減る中、深夜に謎の飛行船が落ちた。那茂羅達は落ちた飛行船と飛行船から出てきた鳥男の正体を探しに出かけるが・・・。一方守護郎は刹那が見せた記憶の欠片が頭から離れず・・・。

封印その漆「謎の獣人?宇宙人?知恵の鳥クジャ・コンドル」

守護郎「頭がいい?鳥なのに?」

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