封印その参「骨傘と逃げる杏輝姪」

前回のあらすじ

彷徨いの森で迷子の窮地を抜けた守護郎と江戸丸は途中テートンウエスタンの店主の息子那茂羅と合流する。その後漁港に現れた強化された骨鳥を倒し鵬苑姫勝也と合流し依頼の場所へと向かう。

鵬苑姫領地にて・・・

守護郎「それにしても依頼の内容は何だろう・・・?」

その横で・・・

那茂羅「俺、馬車に乗るの初めてねす!」

江戸丸「今の時代にはこんな乗り物もあるんですな〜。」

守護郎「(二人共遊びに行くと思ってない?)」

そう思う守護郎の前で・・・

勝也「もうすぐ僕のお家だよ!依頼人はもう来てるから・・・待ちくたびれてね。」

守護郎「分かった着いたら即聞こう。」

OP「剣の舞人」

封印その三「骨傘と逃げる杏輝姪」

哪吒薇「皆様、着きましたよ」

勝也「着いたね」

守護郎「よし、じゃあ依頼の内容の前に謝罪しないと・・・」

依頼人「お待ちしておりましたよ封気神家の当主よ・・・」

守護郎「!?お、お待たせして申し訳ありません!」

依頼人「いえいえ私も早く来すぎてしまい・・・」

守護郎「?」

江戸丸と那茂羅「???」

勝也「こちら今回の依頼人ステウィンム・アズドーマ(34)さん」

アズドーマ「よろしくお願いします!」

守護郎「こちらこそ!あ、それと依頼の内容は・・・」

アズドーマ「!そうですね元々そのつもりでしたね。」

そういうとアズドーマら依頼指定の写真を出したが・・・

アズドーマ「あれ何故か消えちゃってる」

守護郎「これは・・・妖怪骨傘!」

アズドーマ「貴方見えるんですか!?」

守護郎「はい妖怪は普通写真に映らないように見えますが僕のような陰陽師は普通に見えますね・・・。」

江戸丸「旦那ァ骨傘とは?」

守護郎「骨のような傘をしている傘お化けみたいな奴ですね。」

那茂羅「そんな妖怪いるんだ・・・骨?骨鳥の仲間とかじゃないねすか・・・?」

守護郎「そういえば確かに・・・」

頷く守護郎はこう言った・・・

守護郎「家の古文書庫に(がしゃどくろの盾)とか書いていた様な・・・」

江戸丸「(盾)って・・・実質左腕って意味ですか!?旦那ァ?」

守護郎「うん多分そうだと思う・・・(盾って左腕って読むんだ・・・)。」ハジテメシッタ

勝也「(がしゃどくろ)ってそんなに強いの?」

守護郎「強いね・・・、妖魔皇帝から圧倒的な信頼を持つ超上級妖怪の一体で骸骨将軍なんて言われた事もあったらしい・・・。」

那茂羅「(将軍)って事は幹部クラスの妖怪って事ねすか!?」

守護郎「そうだね・・・相当な実力があるし・・・。」カンブ?

守護郎達が話しているその外で・・・

杏輝姪「アイツらの後つけてみれば何やってるのかしら?あんなに集まって・・・」

再び中に守護郎達は・・・

守護郎「そいつの場所は今何処に・・・?」

アズドーマ「此処から東南南のシルカイアーストリートです!私達の街を適当に壊しては消え、また現れては壊しまくっているんです!」

守護郎「よしすぐ行かないと!」

勝也「よし、爺や!馬車を!」

哪吒薇「かしこまりました。坊ちゃま。」

守護郎達は馬車に乗りシルカイアーストリートに向かった。その上に杏輝姪がいるとも知らずに・・・

同時刻シルカイアーストリートの池の橋・マリンシップオーシャンにて・・・

骨傘「カ〜サカサカサ♪カ〜サカサカサ♪次は何を怖そう(壊そう)?」

気分よく歌う骨傘の前に妖魔扉が現れ開きがしゃどくろが現れる

がしゃどくろ「骨傘よ!久しいな〜がしゃ?」

骨傘「おお、がしゃどくろの親びん!封印が解けたのですカサ〜?」

がしゃどくろ「まあな。お前のほうこそ御機嫌良さそうだがしゃ〜?」

骨傘「ええ、私は仮にも貴方の盾でもありますカサ・・・。」

がしゃどくろ「が〜しゃしゃしゃ♪、骨傘よ実は陰陽師の一族の中で一番厄介な封気神家が生き残っていたがしゃ!」

骨傘「な、何ですとー!?あの封気神家が生き残っていたカサカー!?」

がしゃどくろ「まあ、とにかくそいつが今此処に来る情報を掴んだがしゃ!やっつけるのだ我が盾よ!」

骨傘「封気神家がまだいたとはカサ、まあいい倒すカサ!」

がしゃどくろ「ああ、それとこいつらも渡しておく骨鳥・弱妖魔・中妖魔!」

がしゃどくろがそういうと何処からともなく骨鳥達が現れた

「コツ!」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「チュチュウ」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」「ヨワー」

骨傘「おお!こんなにも!ありがとうございます!がしゃどくろの親びん!」

がしゃどくろ「が〜しゃしゃしゃ♪盾であるお前と矛である骨鳥がいれば我が軍は敵なしだがしゃ〜!」

骨傘「御感謝致します!」

がしゃどくろ「あ〜、それとコレも渡しておくがしゃ!」

骨傘「コレは?」

がしゃどくろ「吾が作った妖怪や妖魔の妖力を増大し巨大化させる妖魔カルシウムだがしゃ!もしも倒されそうになった時はそれを体に取り込むか食べる(もしくは飲み込む)事でその増大な力を得られるがしゃ!」

骨傘「おお!それは凄い!ありがたく使わせてもらいます!」

戻ってラスティバルフレイヤード付近

守護郎「元々骨傘はがしゃどくろの骨の形をした盾だったんだ。それに妖力が宿り骨傘となった。」

那茂羅「ヘぇ〜?そんな誕生が・・・。」

守護郎「その硬さは鉱石をも越えるって古文書に描かれている。」

江戸丸「そりゃやばいですね旦那ァ。」

守護郎「一方骨鳥はがしゃどくろの矛と呼ばれている。」

江戸丸「骨鳥ってあのめちゃくちゃ強かった・・・。」

守護郎「そう、元々はがしゃどくろの骨の一部を剣に変化させたものだけど更なる妖力を込められることで骨鳥となったってコレも古文書に描かれていた。」

那茂羅「その古文書には妖怪の情報が記されているんねすね・・・。」

哪吒薇「・・・皆様もうすぐ着きますよ」

哪吒薇がそういうと守護郎達はシルカイアーストリートに着いた。

那茂羅「此処が買い物の街・シルカイアーストリート」

江戸丸「結構風雅な所ですねぇ〜」

守護郎「見て回りたいけどそれより骨傘を探さないと?」

勝也「アズドーマさん骨傘の目撃があったのは・・・?」

アズドーマ「確かそこの路地裏を抜けて左にある花畑で見かけたなぁ・・・」

守護郎「よし、妖怪の残留妖気がないか調べてみよう!・・・?、あれ胸袋辺りがスカスカな様な・・・!?」サワサワ

守護郎が胸ポケットを確認すると

守護郎「200GN入った袋がなーい!?」

江戸丸「ええ!?どっかに落としたんですかい?」

同時刻少し離れた所・・・

杏輝姪「へへ、あのガキが持っていた金の入った袋GET〜♪。まさかこんなに盗みやすいとは・・・。」

守護郎はいつの間にか杏輝姪に財布を取られていた・・・。

戻って守護郎達・・・

那茂羅「守護郎!さっき降りる時、盗賊の道樹羽目杏輝姪(とうさきあてめ)が居たっす!」

守護郎「盗賊!?何でこんな所に!?」

那茂羅「アイツは南東の方角に行ったねす!」

守護郎「金の入った袋と骨傘・・・どうすれば?」

獅子舞「・・・おい!俺のこと完全に忘れているだろ!?」

守護郎「・・・あ、連れてきたの忘れてた・・・。」

獅子舞「おい!」

江戸丸「おお、あんたはあん時の神獣さん!」

獅子舞「守護郎、骨傘の方なら俺に任せとけこう見えても気配感知は得意分野だ!」

守護郎「分かった!取り返したらすぐ小神を飛ばすから、二人をお願い!」

獅子舞「おお!任せとけ!行くぞ江戸丸と金持ち小僧と執事の爺さん!」

江戸丸「合点でぇ!」

勝也「勝也だよ!」

哪吒薇「ああ、守護郎さん、後で落ち合いましょう!」

守護郎「うん!那茂羅さん、僕たちは逃げた盗賊を!」

那茂羅「了解ねす!」

Aパート終了

シルカイアーストリートから少し南西に離れた草原カドーリアヘッジ

杏輝姪「さて、いくらかしら・・・」

杏輝姪が袋をひっくり返すと・・・中身は・・・

杏輝姪「1.2・・・200GN?・・・これだけ?」

2枚の銀貨に杏輝姪は困惑する

守護郎「あ!、あの子が持っているのは・・・!」

那茂羅「見つけたねす!」

杏輝姪「!?」

守護郎が猛走してくる

杏輝姪「足速!?」

守護郎「財布返せ〜!」

杏輝姪「どんな鍛え方したら盗賊の私より早くなんのよ!」

猛速で追いかけてくる守護郎に恐怖を感じながら逃げる杏輝姪

那茂羅「あの二人早いねす!、時速70kmはある・・・って追いつけないねす〜!」

遠くになりゆく那茂羅を置いて守護郎は追いつき・・・

守護郎「子神・神縄」

子神が中の様に並び杏輝姪にくっつく

杏輝姪「いや!?何よこれ、動けない!」

走ってた杏輝姪の速度が落ち勢いに振り回されて転がり倒れる

守護郎「ハァ・・・ハァ・・・な、何とか捕まえた・・・。」

杏輝姪「な、何なのよアンタ・・・?」

守護郎「ねぇ、財布返してくれない?返してくれたら解放してあげるけど・・・。」

守護郎と杏輝姪が会話する中那茂羅が追いつき・・・

那茂羅「お、追いついた・・・、って何ねすかこの状況!?」

那茂羅が追いつくと子神に縛られた杏輝姪に守護郎が馬乗りしてた

守護郎「あ、那茂羅さん!」

那茂羅「守護郎くん・・・そんな趣味が・・・」

守護郎「???」

那茂羅「(あ、これ知らないパターンだ・・・)守護郎まず馬乗りになるのはやめるねす」

守護郎「?、分かった」

守護郎が杏輝姪から降りる

那茂羅「杏輝姪、守護郎から盗った金200GN返すねす!」

杏輝姪「・・・那茂羅」

〜時数刻戻って守護郎と別れた後の獅子舞達は・・・

獅子舞「妖怪の反応はこっちだ!」

勝也「守護郎くん大丈夫かな・・・?」

哪吒薇「守護郎様なら大丈夫でしょう、私の不注意で馬車から落ちたとはいえ無事にウエスタンタウンまで来れるのですから・・・」

勝也「確かに・・・そうだね。」

二人が話しながら歩く中獅子舞が叫ぶ

獅子舞「いた!あそこだ!」

3人は近くの物影にかくれスクラップロードでゴミを崩す骨傘を見る

骨傘「カサーーーー!!」

骨傘は壊れた車を持ち上げ投げた

勝也「あれが骨傘・・・?」

哪吒薇「かなり荒くれた事をしていますな坊ちゃ守護郎様が来るまでは近づいてはなりませぬよ」

アズドーマ「あいつよ、あいつ!この街を壊しているのは!」

獅子舞「守護郎に知らせないとな・・・、ってあいつ移動する気だ!」

哪吒薇「まずいですぞ追いかけなければ!」

〜戻って守護郎達

守護郎「何とか返してもらった・・・」

那茂羅「相変わらず盗む事だけは抜け目ないねすね・・・」

杏輝姪「・・・」

守護郎「那茂羅さん知り合いなの?」

那茂羅「こいつは盗賊の一族で昔からの幼馴染なのねす」

杏輝姪「・・・!」グウゥゥ---

那茂羅「?お腹空いてるんねすか?」

守護郎「那茂羅さんこの辺に料理店あるんですか?」

那茂羅「いや、ないねすねここは草原カドーリアヘッジねすし・・・」

守護郎「そっか・・・、?頭の中から獅子舞の声が・・・?」

那茂羅「え?」

杏輝姪「何言ってるのあんた?」

守護郎「え、骨傘が逃げた・・・。僕たちの方面に向かった・・・!」

那茂羅「え、こっちに来るねすか!」

守護郎「そうみたい」

杏輝姪「(さっきからこいつ等何してるの?、理解が追いつかない・・・!)」

守護郎達が困惑し合う中その向こうから攻撃が

守護郎「けほっけほっ、この気配は・・・!」

骨傘「カサー、気配を感じて来てみればやはり封気神家の当主!」

守護郎「・・・骨傘!?やっぱりこっち来た!」

更に奥から獅子舞達が来る

獅子舞「守護郎!やっぱりそっち行ったか!」

守護郎「来い!獅子舞!」

獅子舞「おう!」

守護郎「豊穣神に認められし神獣よ我にその身を纏え!・・・、纏え、邪気喰い・獅子舞神!」

獅子舞神になった守護郎は骨傘に立ち向かう

骨傘「カサーがしゃどくろの親びんが言ってたやつか・・・、だがそうやられはしない!」

そう言うと骨傘は妖魔の札がついた瓶の札を剥がし瓶を空に投げ・・・破裂させると・・・中から弱妖魔達が現れた

「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「ヨワッ!」「チュチュ!」「チュチュ!」「チュチュ!」「チュチュ!」「チュチュ!」「コツー!」

守護郎「何だのあの瓶は・・・!、中から弱妖魔達が!」

獅子舞「おいおいしかも骨鳥もかよ!」

那茂羅「・・・そういえば江戸丸さんは?」

杏輝姪「江戸丸???(というよりあれは何なのよ!あんな生き物見た事ない!)」

守護郎達が江戸丸を心配する中獅子舞達が来た方向から・・・

江戸丸「お、お〜い!皆の衆〜!」

勝也「あ、江戸丸さん!」

哪吒薇「ご無事でありましたか!」

江戸丸「へぇ、ぜぇ、皆の衆速すぎるでぇ!」

守護郎「大丈夫、江戸丸?」

江戸丸「へぇ、ぜぇ、走りすぎてへとへとですぜぇ!」

息切れる江戸丸が周りを見まわすと・・・

江戸丸「な、弱妖魔と中妖魔と・・・骨鳥!前回旦那が倒したはず!」

守護郎「あれは別個体だ、骨鳥の一部から作れるから一体とは限らないんだ!」

那茂羅「そう言えばそんな事言ってたねすね・・・」

骨傘「テメェら俺を無視すんじゃねぇ!」

守護郎「ああ、そうだ!こいつ倒さないと勝也くん下がってて!」

勝也「分かった!」

獅子舞「守護郎行くぜ!」

守護郎「ああ!、ハァァァ〜〜〜!おりゃ!」ガン

那茂羅「よし!」

江戸丸「いや、あれは・・・」

守護郎が放った拳が骨傘に当たるが・・・

骨傘「・・・ふん!」ケロ〜ン

守護郎「・・・っ、痛ってぇ〜!やっぱりとんでもない硬さだ!」

獅子舞「やっぱり骨傘の防御力は伊達じゃないな・・・。」

那茂羅「効いてない!?」

江戸丸「っていゆうか守護郎の旦那ァ大丈夫か?」

那茂羅「助けないと・・・!ぐぇぇぇーーー」ギュウゥゥ

杏輝姪「那茂羅!説明しなさいよ!あれあの傘みたいなの何?、それにあの鳥みたいな奴は何!あの変な人達は何?全部教えなさいよ!」

江戸丸「ああ!、嬢ちゃん止めなさい!」

ごちゃつく一同を背後に中妖魔達と戦う守護郎と獅子舞は・・・

獅子舞「おい!お前等遊んでねぇで戦え!」ボカッドカッガキーンヨワー

中妖魔「チュチュチュ!(砲撃用意!)」

守護郎「・・・!」

中妖魔「チュチュウー(一斉攻撃!)」

守護郎「まずい狙う方向が那茂羅さん達の方だ!」

那茂羅「!、うわぁーー!?何が来るねす!」

守護郎「間に合え!子神・函入り(はこいり)」

中妖魔の放った弾丸が那茂羅達に直撃し煙か立つ

骨傘「カサカサカサ・・・、あれ死体がないカサ・・・?」

中妖魔「チュチュ?チュー・・・チュチュチュ!(あれ?そんなはずは・・・骨傘様あれ!)」

中妖魔が指差す空に守護郎の子神が舞い落ちた。すると子神から那茂羅達が・・・

那茂羅「ふぅ〜助かったねす・・・」

江戸丸「旦那ァ!助かりましたでぇ!」

杏輝姪「何今の!あんたアタシ達に何したの?」

それでは時を遡って守護郎が何をしたか見てみましょう

守護郎「間に合え!子神・函入り!」

守護郎が投げた45枚の子神が那茂羅達を函と呼ばれる空間に入れたその後上に浮砲撃の直弾を免れたのだ

それでは時を戻して現在・・・

守護郎「何とか間に合った・・・」

離れて隠れて見ている勝也と哪吒薇・・・

勝也「守護郎くんあんな収納技あるんだ・・・」

哪吒薇「いや〜坊ちゃま、私守護郎様に感激しますよ」

戻って守護郎達

守護郎「邪気喰いの牙!獅子・霊気顔打」

中妖魔「チュチュウーーー」ボンッ

骨鳥「コツウーーー」

邪気喰いの牙の拳が中妖魔と骨鳥を吹き飛ばす

骨鳥「まだだコツ!」

獅子舞「キリがねぇなぁ!ならこれはどうだ!」

獅子舞は霊退御祓棒に霊退力を込め・・・

獅子舞「獅子・霊魂武打玄(ししれいこんぶだげん)」

強烈な一撃が骨鳥を襲う

骨鳥「コツウウゥゥゥーーー!」ピキパキドガーン

一方杏輝姪達は・・・

弱妖魔「ヨワ、ヨワー!」

杏輝姪「この!この!この!」

杏輝姪は鞭を取り出して弱妖魔を打ち抜くそして空に飛び・・・

杏輝姪「空転・描伸鞭(くうてんかのりむち)」

空中で回転しながら鞭を凪回す

弱妖魔「ヨワ-」ポンッ

那茂羅「よいしょ!あれ結構やるねすね!」ポンッ

弱妖魔「ヨワー」ドサッ

江戸丸「あんな鞭何処から・・・」ポンッ

弱妖魔「コツ~」ドサッ

杏輝姪に倒された弱妖魔を見て獅子舞と守護郎は・・・

獅子舞「何とか倒せたな、後は・・・お前か・・・」

骨傘「くそーせっかくがしゃどくろの親びんから頂いだ妖魔護衛兵団軍が〜!」

江戸丸「長いし」

杏輝姪「守護郎に倒されてる時点で雑魚の様なものでしょ」

骨傘「ムキ〜!この糞雌が〜」

杏輝姪「ハッ!」

骨傘「あいてぇ!」

守護郎「!?ダメージが通った!」

那茂羅「鞭は音速を超えて超音衝撃波を出せるんねす」

守護郎「・・・・・・・・・・?????、え???」

江戸丸「つまり分かりやすく言うと鉱石や宝石を砕ける衝撃を与えられるんですぜぇ!衝撃というのは内側まで響く音、つまり人間で例えれば内側にある内臓をナイフや剣を使わずにダメージを与えられると言うことですぜぇ旦那ァ!」

守護郎「な、成程そう言うことか・・・」ヤッパリイミワカンナイ

骨傘「そう簡単に食らってたまるか!妖魔骨技・骨雨!」

そういうと骨傘は空に妖力を放つ

杏輝姪「え・・・」

すると雲が出来・・・骨の雨が降って来た

杏輝姪「嘘!何これ!」

落ちてくる骨を杏輝姪は鞭で弾く

杏輝姪「やられるか!昇転・弾輝鞭(しょうてんはじきむち)」

骨傘「な、何!なんて無茶苦茶な!・・・だがいつまで持つかな・・・?カサカサカサ」

守護郎「止みそうじゃないよあれ」

獅子舞「俺じゃあ相性が悪いからな〜」

守護郎「しょうがない・・・硬さに有効なアイツを呼ぶか・・・解術・人獣除退(じんじゅうじょたい)」

守護郎は神獣外装を解いた、そして鈴を取り出し・・・

守護郎「来い!豊穣神ナダギに認められし神獣・招金の投猫(まねきのなげねこ)!」チリチリンチリチリン

投猫「お呼びかニャ〜♪」

獅子舞「おい交代だ!お前の投げ銭ならあの硬い体にダメージは通るはずだろ!」

投猫「まあ、できるニャ〜♪」

守護郎「行くよ投猫!」

那茂羅「神獣二匹目・・・?」

江戸丸「神獣って一匹じゃないんですか旦那ァ?」

守護郎「豊穣神に認められし神獣よ我にその身を纏え!」ダンナァ?ムシ・・・?

地面の(守護郎から見た)西側から煌の文字が浮かび

守護郎「纏え、神獣・招金の投猫(まねきのなげねこ)!」

そういうと投猫が守護郎に向かい姿を変え守護郎に纏ったその纏った姿は両手に猫の爪、跳躍力を上げる猫足、胸と腕にに金の鎧顔に猫を模した金仮面、腰に大判小判

那茂羅「また姿変えたねす」

江戸丸「おい旦那ァ!杏輝姪の嬢ちゃんもう限界が来るぞ!」

江戸丸の言うとうり杏輝姪はかなり疲れて来ている

杏輝姪「はぁ、はぁ・・・!」

骨傘「カサカサカサ!もう限界が来てるではないカサ!」

疲れる杏輝姪を嘲笑う姿を背景に見る守護郎は

守護郎「さて」カチャ

守護郎は腰の小判を取り出し・・・油断してる骨傘に

守護郎「小判・投虎(こばんとうこ)」ヒュンヒュン

骨傘「カサカサカサ・・・って!?あいってぇ〜ー!!?」

守護郎が小判を投げると骨傘に当たり吹き飛んだ、すると同時に骨雨も止んだ

杏輝姪「や、止んだ・・・」ドサッ

那茂羅「大丈夫ねすか杏輝姪?」

疲労で膝を崩す杏輝鞭を支える那茂羅

骨傘「ああ!、せっかく降らせた骨雨をよくも許さん!」

守護郎「それはこっちの台詞何だけど!那茂羅さんの友達に酷い事して僕は怒ってるよ!」

那茂羅「いや幼馴染ねす」テヲフリフリ

守護郎は腰の大判を取り出して骨傘の上に投げつけた

守護郎「大判・猫虎惹拉慈(おおばんねこじゃらし)」

骨傘の上から大判が降ってくる

骨傘「!?って、これ俺の技ー!」

降ってくる大判に骨傘は押し潰される

骨傘「つ、潰れる」

投猫「いくら硬い肉体でも圧死は逃れられないにゃ〜♪」

江戸丸「成程!流石旦那ァ!」

骨傘「潰れてたまるか〜!」ドコンジョウ

那茂羅「なっ、強引に抜け出したねす!」

守護郎「ならこれで終わったら?」

骨傘「ん!」

守護郎は腕の爪を伸ばして技を出そうとする・・・が!

骨傘「当たる前に逃げる!」

逃げようとする骨傘に・・・

杏輝姪「渾打鞭哭(こんだべんこく)」バチィン

骨傘「痛でぇー!?」

守護郎「!」

杏輝姪「これで借りは返したわ・・・」

守護郎「ありがとう!」

投猫「守護郎!今にゃ!」

守護郎「うん!、神獣奥義・金銭万繩・招金爪奏(きんせんばんじょうまねきそうそう)」

一万となる猫爪の斬撃が骨傘を断つ

骨傘「いででででででででででででででででででででででででででででぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーー!!!」ドガーン

那茂羅「やった倒した!」

離れていた勝也と哪吒薇がかけより

勝也「はっぁ、やった!守護郎くんが勝った!」

哪吒薇「守護郎様が勝ちましたね!」

〜妖魔帝王冥界国にて

がしゃどくろ「んな〜!やられてるがしゃ!?」

蛇女「しかも妙な獣も二匹目ときたこれでは妖魔骸骨軍も落目が立ってしまうのじゃ・・・」

がしゃどくろ「ええい!、まだ妖魔カルシウムが残っているがしゃ!妖魔カルシウム増幅だがしゃ!」

〜戻って人間界〜

骨傘「ん!、大・化・変・幻〜!」

那茂羅「げ!また大きく骨鳥みたいに大きくなった!」

江戸丸「アイツもデカくなれるのか・・・って前よりもデカくね?」

杏輝姪「何あれ!凄!」

哪吒薇「勝也坊ちゃん!あれも守護郎様が何とかしてくれるのですか・・・?」

勝也「大丈夫だよ!守護郎くんにはあれにも対抗できる秘術がある!」

勝也がそういうと守護郎は地面に子神達を置き魔法陣のような神紋を模った

守護郎「豊穣神よ神獣に大きなる力を舞緒満勢依満悪妖退散・裂爪(どおまんせえまんあくようたいさんれっそう)

獅子舞と同様投猫の体が地面の神紋を通じ巨大化した

守護郎「ハッ!」シュッ

守護郎は飛んで投猫の心に入った

〜同時刻妖魔帝王冥界国にて

がしゃどくろ「やはりあの獣も大きく」

蛇女「見れば分かった予知じゃろ!」

〜戻って守護郎達

投猫「にゃ〜♪いざ勝負にゃ〜!」

骨傘「ふ、俺だけではない!湧け大妖魔!」

中妖魔四人を中心に大量の弱妖魔が集まり・・・

大妖魔「チュウヨウグアーーーーー!」

守護郎「うわっ、何だあれ?古文書とかにも見たことない!」

投猫「どうやら中妖魔を中心に弱妖魔が集まってるみたいだにゃ!中妖魔といえど侮れないにゃ〜!」

骨傘「やれ!大妖魔」

大妖魔「チュウヨウグア〜」ボンボンボン

口から火炎玉を放つ

守護郎「切り裂け!装爪猫又(そうそうねこまた)」

飛んできた火炎玉を切り裂いて消し去る

大妖魔「!?チュウヨウグア〜!」ドシドシドシドシ

大妖魔が投猫向かって突進する

杏輝姪「巨範・鞭打撃(きょへんむちうちだ)」

大妖魔「ヨウグアー!?」ドシーン

守護郎と投猫「!?」

勝也「あのお姉ちゃん強!?」

哪吒薇「あんな巨体を・・・!?」

守護郎「今だ!投猫・切り裂き血祭(なげねこきりさきけっさい)」

大妖魔「チュウヨウグア〜!?」ドガーン

骨傘「!?おのれ〜!」グギュューーー

投猫「喰らうにゃ!投げ銭判乱(なげぜにばんらん)」

骨傘「痛だ、痛でで、痛だだだだだだ!」

守護郎「流石に終わらせるよ!」

骨傘「まだだぁ!」

守護郎「投猫・斬裂・引掻(なげねこざんれつひっかき)」

骨傘「ぐわあーーーー!傘の持ち忘れにはご注意を〜!」ドカボーン

江戸丸「やりましたね!旦那ァ!」

守護郎「これで一怪終結!晴れない暗闇は存在しない!」

勝也「何とか倒せた・・・」

守護郎「解術・巨変退除」

守護郎は気絶した骨傘に近づき・・・

守護郎「封気神家霊退術・妖魔封印!」

胸から取り出した封印札を使い骨傘を封印した。

守護郎「封印完了!」

骨傘を封印して安堵する守護郎の後ろから・・・

那茂羅「守護郎!やったねすね!」

江戸丸「旦那ァ!お手柄です!」

勝利を喜ぶ中杏輝鞭が近づき・・・

杏輝姪「・・・今日はありがとねじゃあ」シュン

守護郎「あ、ちょっと・・・」

那茂羅「行っちゃったねす・・・相変わらず照れ屋なのねす・・・」

少し時が経って・・・

アズドーマ「助かりました。あの妖怪ときたら家の花壇を・・・」

守護郎「(荒らされてたんだ・・・)」

勝也「でも守護郎くんが封印してくれたからもう大丈夫だよ!」

アズドーマ「本当にありがとうございます!」

那茂羅「昔からの技って本当に凄いねすね!」

江戸丸「守護郎の旦那に敵なしですね!」

哪吒薇「守護郎様私は貴方に感激してます!」

守護郎「執事さん・・・」

???「鵬苑姫さん走空機の修理終わりましたよー!」

守護郎「誰?」

勝也「ああ、修理屋さん!」

???「では私はこれで・・・」

那茂羅「軻多夫尊?、軻多夫尊?じゃないねすか!」

守護郎「那茂羅さん知ってる人?」

那茂羅「士奴貂姫軻多夫尊(しめてんきかたふそん)俺の友達ねす!」

かくして人々を困らせていた骨傘を封印した守護郎。しかし人の出会いも新たな危険を予知の始まりと言う。次にくるのは何か・・・封印その四に続く・・・

〜次回の封印〜

士奴貂姫軻多夫尊と出会った守護郎。彼の拗れた性格に苦面するがその裏で蛇女が遂に動き出す・・・

封印その肆「修理(なお)したい過去」

守護郎「悩み事あるなら一人で悩まなくてもいいと思うよ」

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