命の星

はるさめ

生命の星

大きな地震が来て街を破壊し、津波が襲い人の命を奪って早14年が経つ


とある近所おばさんから聞いた話なんだけどさ、「震災が来る前までは、この海の向こうに浮かぶ星が綺麗に光り輝いてたんだ。震災が来てからは全く星が…輝かない。海の向こうに光り輝いているはずの星が1個もなくなったんだ。私の憶測からすると、星ってのは命でさ、その命が波に飲まれて消えたから星が輝かなくなったんじゃないかって考えたんだ。ようするに命が奪われたから星の輝きも奪われたんだ」って。


これは本当の話だよ。私が小さい頃、よく親と海に遊びに行ってたんだけど星がすごく綺麗だった。でも今はその星が全く無い。ひとつも光り輝いてない。上手く言えないけど、まるで命が輝かなくなったみたいに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

命の星 はるさめ @Harusame8888

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画