一つ
掌鳥
過程
原生の息づく、風の隙間の白い目に紛うことなき温和な十一月よ。辰の日は過去を解き明かし古い躊躇いを闇雲にナギナギする。
中の新しい高いようっ!
いま彼の肩を引き寄せよう。
蝋燭の灯りをふっとして、一面の青かった独りのように。
現象と呼ぶ、杖つく若い女の子はマフラーを巻いていて、幾つかの光源か、感情的な波のように差し支えがありぼくの右の掌にドクドクする。
ラブレスな真新しい夜中に近づくために生まれるタワーのように。
その新しい扉を開けた、面影残した集積基地の駅より聴こえるのは、邪な生き物よ、ささやけ!
冠の掛けた水面のあなたの舟に私は、海中深くから溺れた大地に掴まる「ボ」のボタン
音が残りつつ、足跡すら消していく女の子よ
あなたは階段でエレベーターを探しているんだね
本来の自分を信じて歩みを進められる良い日に。
前を見ている、それだけで、壁は彼に語り尽くすだろう。
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