親衛隊隊長だけど彼女がいます!

kira

第1話 経緯


 ここは光の上学園ひかりのうえ

 山奥にあり、全寮制の男子のみが通うエスカレーター式の学園である。


 俺、藤岡 幸輝ふじおか こうきはこの学園の2年生。

 そして学園外に幼なじみで恋人の雪城 雫ゆきしろ しずくがいる。彼女は名前の通り儚げな見た目をしているが、土壇場の際には俺よりも男前な行動をしてみせるカッコいい彼女だ。

 この学園に入学前は同じ学校に通っていたが、親友を探すために俺だけこの学園に通うこととなった。


 櫻井 さくらい ひびきそれが幼なじみで親友である男の名前だ。

 俺がこの学園に通うこととなった要因でもある。

 響は俺と雫の2個上で、ずっと一緒の学校に通っていたが、響が高等部にあがる際に光の上学園に入学した。本当はもとの学校がエスカレーター式のため、光の上学園に入学する必要はあまりなかったのだが、響の両親が人脈づくりのために勧めたのだ。

 俺と雫と響で定期的に通話していたのだが、あるとき急に連絡がとれなくなった。響の両親も連絡がとれなくなったと心配していたため、皆で学園に問い合わせた。だか特別なプログラムをしているだけとしか返答がなく、何かきな臭いものを感じた。

 響の両親には月に数回手紙が来るようになったようだが、本当に響が書いているのかは、わからない。


 この学園には何かあると思い、調べてみたが、機密性の高い機関であるようで表面的な情報しか得られなかった。

 響の両親は特別なプログラムに参加しているという学園からの返答に納得するようになってしまい、俺たちが勝手に警察などに届け出ることはできなそうだ。

 雫と話しあっていくうちに潜入するしかないのではと考えるようになった。

 

そして実際に俺は学園へと足を踏み入れることとなったのだ。そのまままさかの親衛隊隊長に!?

(俺、彼女いるんだけどな……)

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