バレンタインデイの奇跡
るなねこ
第1話
今日は、バレンタインデイだ。
僕には同棲して一年の彼女がいる。
でも、最近マンネリ化してきたのか
彼女の事が本当に好きなのか分からない。
最近、僕は彼女に冷たく当たってしまうのだ。
彼女は『今日何食べたい?』『お風呂一緒に入る?』と言ってくれるが、
僕は『なんでもいい』『今日は一人になりたい』と返してしまう。
僕の返事を聞く度に悲しい顔をする彼女。
申し訳ない気持ちになりつつ、余裕のない自分に自己嫌悪する。
今日はバレンタインデイ
きっと彼女は僕に毎年のように作ってくれているんだろう。
そうも思いながらも、僕は彼女に今日は飲み会で遅くなりますと連絡した。
僕はバレンタインデイなんて日を忘れて
上司達とお酒を飲んでいた。
こうやって彼女のことを考えてない日は気持ちが楽なのだ。
彼女のことなど懸念していなかった。。。
『ただいま…』
そう言って家に入ると彼女の姿がない。
電気もつけっぱなしで机の上には手紙とお揃いのリングが置いてあった。
僕は、そういうことかと思った。
彼女は、僕に耐えられず家を出ていったのだ。
~一年後~
急に知らない電話番号から電話が来た。
彼女)『もしもし。私です。急に居なくなってごめんなさい』
その電話相手は彼女だった。
僕)『お前っ、一体どこに行ってたんだよ…』
彼女)『そうだよね。ごめんね。貴方に耐えら れなくなってしまって…』
彼女も、僕に不満があったみたいだった。
僕)『そういえば、家具をまだ揃え終わってなかったんだよ』
彼女)『まだ揃ってなかったの?あと何が必要なの?』
僕)『あとは、お前が居れば完成する。戻ってこいよ。』
彼女)『えっ…。はい、すぐ戻ります。』
今日はバレンタインデイだ。
バレンタインデイの奇跡が起きた。
また、彼女とやり直すことになった。
今までごめん。
彼女と離れてやっと彼女の大切さに気付いた。
これからはずっと僕と一緒にいてください。
僕は彼女と笑いあった。
バレンタインデイの奇跡 るなねこ @runa_neco
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