猫様、夜分にすみません! 1
恋々
Opening
主人公・**星野 澄玲(ほしの すみれ)**は、どこにでもいる普通の高校2年生。
唯一の悩みは「夜になると少し怖がりになるくせに、家に一人でいると眠れない」こと。
ある夜、近所の神社の前で倒れかけていた青年を助ける。
彼の名前は―― 猫宮 優(ねこみや ゆう)。
猫のように綺麗な目をした、無愛想な男の子。
それ以来、優は毎晩のように澄玲の部屋の前に現れるようになる。
「……夜分にすみません。ちょっと、ここにいてもいい?」
夜の優は、どこか弱くて、どこか甘い。
澄玲にだけ距離を詰めてきて、まるで子猫みたいに懐いてくる。
けれど翌朝、高校で偶然見つけた“猫宮優”は――
ヒロインに見向きもしない、冷たくて完璧な優等生。
昼と夜。
同じ“猫宮優”なのに、まるで別人。
実は優には、子どもの頃からのある秘密があった。
それは、
「日が沈むと、自分の本音が抑えられなくなる」
という、病気とも呪いともつかない心の癖。
昼の優は、誰よりも強くて完璧。
夜の優は、誰よりも弱くて甘い。
澄玲にだけ見せる“夜の素顔”が、少しずつ二人の距離を縮めていく。
けれど、昼の優はその関係を――
「知らない」と言い張る。
夜だけ近づく優と、昼は距離を置く優。
その“二つの顔”の理由を知ったとき、澄玲は初めて自分の気持ちに気づく。
そして優もまた、
“夜だけの関係”ではいられなくなっていく。
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