「文学寄り多し？な質問企画」にお答えいたします

回答

みなさまごきげんよう。

顔が赤く腫れて痛痒くなってしまい、スーパーへ行くのもためらう日々を過ごしている祐里です。

ちなみに泣くと症状が悪化するんだぜ。困るんだぜ。

何か書くにしても集中力が続かないため、久しぶりに質問系自主企画に参加するのもいいかもしれないと思い立ちました。

というわけで、発芽様の自主企画「文学寄り多し？な質問企画」へ回答させていただきます。

https://kakuyomu.jp/user_events/822139839551541390

文学寄り多し？な質問企画

1. 書いてて楽しいのは、独白？人と人の間や空気感？　ズレ？　またはその他。

セリフのやり取りを書くのは楽しいですねー。

空気感を書くのも好きですが、狙った感じを出せているか心配しながらなので、楽しいというのとは別次元になってしまいます。

が、まあ基本的に何でも楽しいですｗ

2. 作者の感情や価値観を入れてしまいがち？憑依させながら書いている？

三人称だと自分がストーリーを見る位置として俯瞰的視点で登場人物全ての思考など様々なことを考えるので、自分の感情や独自の価値観はあまり入らないかもしれません。（そのあたりは脳内プロットをこねる時に決まります）

一人称だと憑依させながらということもありますが、「こういう性格の人物ならここでこう言うだろう」というように、登場人物の性格や状況を鑑みて言動を推測することの方が多いです。

クズ男が主人公だったりもするので……。

3. すぐに次の書きたいことが思いつく？

短編メインなのでわりとすぐに。

思いついたことをストーリーにできるかはまた別ですｗ

4. 自分の小説は、なにが武器/書けている/だと思う？

バッドエンド主体の重いシリアスストーリーを評価してくださる方が多いので、おそらくそういうことかなと。

例えば、現在はリゾート計画でだんだん明るくなりつつある、かつて売春島と呼ばれていた離島とか。

たまにテレビなどのドキュメンタリーで取り上げられるけど、なぜか被害者家族については触れられることのない安保闘争関連とか。

関東大震災直後に起きた人種差別からくる事件とか。

外から見えにくい家庭内暴力とか。

私はそういう、ともすればすぐに闇に溶けてしまいそうなことをピックアップしてフィクションのストーリーとして世に送り出したいので、その情熱だけは武器になっているかもしれません。

（注：ほのぼのも大好きだし、あったかストーリーもたくさん書いてます！）

5. なぜ文学系の作風を書いていますか？(気づいたら？　きっかけなど

2023年11月21日に書いた淡々系GLが、最初の文芸ちっくな作品だと思います。

それまでは現代ファンタジー長編、異世界ファンタジー長編、オフィスラブ短編、異世界BLなどを書いていたのですが、唐突にカクヨムの創作系自主企画に参加したくなり、「午前二時」のお題で書かせていただいたものです。

脳内プロットも作らずに書き始めたらそうなったので、きっと自分にはエンタメ性が強い作品より文芸作品の方が向いているのでしょう。

今見直してみると、処女作の現代ファンタジー長編もちょっと文章が文芸っぽかったりするんですよね。

6. エンタメ小説と純文学の違いはなんでしょうか？(広義ではなく、あなたの言葉で

私は、小説は全部娯楽（エンタメ）だと思っています。

ラノベ作品は、よりエンタメ性が強い。

文芸作品は、エンタメ性はあるけどわかりにくい。

みたいな感じでしょうか。

では、人様からの受け売りも入れたうえで、純文学について語ります。

純文学とは、かつて田山花袋がその代表とされていたように、自分の気持ち悪い部分を三人称私小説として高い芸術性をもって美麗な文章で書かれたものだと私は思っています。

今ではその周りを囲む垣根のようなものがかなり薄れてきていますが、結局は「普通だとちょっと言いにくいことを美麗な文章でしたためて読ませる」ものであり、高尚なものではないんじゃないかなぁ、と。

（あくまでも自分の感覚では、という話です）

7.「小説の書き方」的なものを読みますか？

参考になった書籍化されている本を教えてください。またあなたにとってどこが良かったかも知りたいです。(なお、本の引用など著作権にはお気をつけください)

読みません。

書き始めた頃はネット検索して小説作法みたいなのを調べたりしていましたが、今では全くしなくなりました。

カクヨムでたまに見かける創作論も、信頼できる人が書いたもの以外はあまり好きではありません。

資料やプロの書いた小説を読むのが一番の勉強になると思っています。

8. 書く上で自分の課題や、気をつけていることはありますか？

気を付けていることは……

誤字・脱字・衍字・日本語の間違いをできるだけしないこと。

句読点を適切に使用すること。

いわゆる小説作法をできるだけ守ること。（エッセイでは守っていませんがｗ）

つまり、なるべく読みやすいようにしているということになります。

あとセリフの自然さも重要ですよね。

課題は……

戦闘シーンが苦手でしてね……。

文芸方面だとほとんど書かないけど、現代ファンタジーや異世界ファンタジーも書いているので、戦闘シーンはちゃんと書けるようにしておきたいです。

あ、ラブシーンもだなぁ。

本当にすっごくダメなんです……

(´･ω･`)しょぼーん……

9. 読む側に回る時、どんなものを読みたい？

読み専だった11年の間は異世界ファンタジーをメインに読んでいました。

時々普通の恋愛とかBLとか現代ファンタジーとかも。

異世界ファンタジーの中でも、悪役令嬢系が特に好きでした。

それなのになぜか自分は書けないのですが……

あんなにたくさん読んだのに！

今は、うーん……なんだろなぁ。

わりと何でも読みますが……、行間や余白の部分をこれでもかと読ませてくれる、比喩がいい具合に入った文芸作品を読みたいと思うことが多いかもしれません。

10. 最後に、これ読んで！！という自作をアピールしてください

せっかくなので、文芸ちっくなのを置かせていただきましょう。

https://kakuyomu.jp/works/16818093073805452885

花は、咲う。

1万文字弱のラブなし現代ドラマで、昭和から平成にかけてのとある離島が舞台です。

私の作品の中で一番人気なのですが、重いお話なのでお気をつけください。

https://kakuyomu.jp/works/16818622171806395612

そんかし

約3300文字のラブなし現代ドラマで、くたびれたおっさんが近所の小学生男子と話すだけです。

全然重くない、沁みる系？

私にしてはわりと人気のある作品です。

最後になりましたが、発芽様、自主企画に参加させていただきありがとうございました。

今後のますますのご活躍をお祈りいたします。

ここまでお読みくださいましてありがとうございました。

ではみなさま、ごきげんよう。