ウクレレファン、集合せよ

博雅(ひろまさ)

第1話 Elvis Five-O

今更と言われようと僕は、かねてから欲しかった Elvis さん発 "Elvis Five-O" なるウクレレを入手しました。手元あるのはこれで二本になります。


音色は、数年前に所有していた(もったいない!何故売った!)K100C でお墨付きなのはわかっていたので、今回も Elvis さん一択でした。決め手となったのは、やはりビジュアルです。それと、copilot さんと ChatGPT さんがマホガニーを推してくれたのが大きいかもしれません。お二人によると、マホガニーはクラシックなどのメロディをしっとりと発音させるには最適な素材らしいんですよね。


届いて開封。

いきなり弦が7,8回フルに巻かれた状態で届きました。^^;

速攻で張り直し。弦高はかなり高めだけど、許容範囲内。

そういや、ウクレレを最初に弦高調整を頼んだ時に、「あまり下げ過ぎるとビビりの原因になりますよ」と忠告されたのを覚えています。

また、弦が高いことによってメリットもあることもわかりました。


一応、ピッチは安定しそうです。あと2週間ほどチューニングを毎日チェックですね。UMI-C は張り直してすぐに安定してくれましたが、この子はどうかは未知数。


そうそう、肝心要の、音そのもの。


まろやか。

ふくよか。

あたたかい。


語彙が足りません。ですが圧倒的な母性愛を感じる音色です。

明らかに UMI-1 とは音が違うんです。同じマホガニーのはずなのに。

意外と、バインディング(べっ甲柄の、ボディの角を護ってるアレです)が仕事をしているのかもしれません。あるいは、長期在庫をしていたことによる熟成加減もあるのかも。謎だ。ということで GPTさんに訊いてみました。


音が暖かい理由は、


・軽めの合板

・シンプルなブレーシング

・厚めのボディ

・サテンの薄い塗装

・カッタウェイなしで空間が大きい

・柔らかい音になるような設計


だからだ、とのこと。


「在庫していたことで熟成されることもあるのか?」


との改めての問いには、


「まず、(長期在庫をしていると) 木に含まれる水分が均一になり、音色がまとまるんだ。保管されてる間に、含水率が安定するんだよね。これによって、時には盛られ過ぎた高域が落ちて、まろやかな音になるんだ。そして、接着剤が完全に硬化することで、音が締まるんだね。特に安価なウクレレは接着剤が多めに使われることがあるから、数年でかたまって整い、ふくよかになることもあるんだね。そして更に、塗膜が安定したことも原因だと思う。サテン塗装は特に経年で落ち着くことで、柔らかい音が出やすいんだよ」(GPT)


とのお答えをいただきました。

ウクレレ沼は深いです。


ということで、新しい相棒と、これからもいろいろなメロディを奏でたいですね。

新品開封と、そのレビューのお話でした。


安価なものでは6千円台から購入できます(コンサートサイズの場合)。ソプラノでも良い(指が太くて大きくても演奏できないということはないので)場合は、3千円台から入手できるので、ウクレレってたのしいのかな? どんな弾き心地なのかな? って真摯な疑問が沸いてきたら、ぜひ一台お迎えしてみてください。正直な所、当たり外れはありますが、高価格帯だから絶対安心というわけではないのがウクレレ界隈の「あるある」なので、安価なものでもじゅうぶん鳴りの良い製品はあります、とお伝えしたいです。


どうか、あなたが良いウクレレに出会えますように。

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