第四章:空虚な言葉

コロッケ

コロッケはご飯のお供として定番だが、

「クリームコロッケ」がご飯のお供に適しているかは甚だ疑問である。



しかし、そのクリームコロッケを、

「味噌汁」の代わりに啜っている人もいるだろう。



カレーコロッケならもっとご飯が進むと思うが、

「そんなことはない」と異論をはさむ人がいるのが世の中というものだ。



だが、コロッケに漢字を当てるなら、

「殺気」であることは議論の余地が無い。




【解説】

中身の無いことを、さも中身のあるように語っている詩。

そんな感じのものがはびこっているのがこの社会なのでは――という風刺にはなっている詩。


中身の無い衣だけ出されて、「コロッケです」と言われても困る詩。

そんな社会風詩。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る