第16話

「学園長、大丈夫ですよ」


「何を根拠?」


「REXが起きました」


「ほんとか?」


「YES、学園長」


ギーガチャ、扉が勢いよく開かれ、その事を知らせる。


「シャドウを確認、しまし、た」


「嘘だろ!?」


シャドウはナイフを好み唐突な奇襲を仕掛けて的確に目的を達成する。そんな暗殺者だった。そしてシャドウはア軍の幹部。


「失礼、しました」


「ハハ、保健室近くの爆破、圧倒的な圧」


「ええ、言いたいことはわかりますよね?」


「REXは再生し始めている」


「そうです。では失礼します」


バタン。


春翔視点


あれ?ここは何処だ?はぁまたか。何もない一面真っ白な空間。あてもなく歩くとアイツ

がいた。


「君は忘れちゃったかな?」


「忘れはしないさ、もう大丈夫」


「そっか、また頑張ってね。」


「あぁ」


春翔はくるりと身を翻し歩く。


「あっ、そうだ。ちょーっと大変だね」


「何が?」


「行ってからのお楽しみ」


目を閉じて開けると目の前に凪の顔があった。


「うわーん、生きてた、春翔だー」


「お、落ち着け?」


凪が抱きついて泣いているため結構やばい。


(理性、理性、理性)


「ほんとに死んでないよね」


「俺は生きているさ」


「アイツのお陰で」


その小さな独り言は凪の耳には入らなかった。


「何か言った?」


「いや?なんでもない」


とりあえず夜だし帰ろう。


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記憶なしの破壊神 @haruto250

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