現実は非情である

@nitoumusousai

第1話 プロローグ

 世界は平凡で大きな変化はない。

 朝起きて、毎日何処かへ出かけ、そしてほんの少しの自由時間に満足して、眠る。

 その繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し。

 変化が欲しいと思った。何か、今に不満があるわけじゃない。

 それでも、何か、自分が人と違うものだと確信したい。

 そう思いながら生きている。

 このまま老いるのだろうか、歯車として社会の部品として…生きていくんだろうか…そんな不安が押し寄せる。 

 こんな考えすらも、夜の眠る前と、朝出かける途中でふっと沸き立つだけだ。

 学校や職場、社会になじむべき場所にでは、否応なくやるべきことで頭がいっないになる。

 そんな毎日をあなたもわたしも生きている。

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