しっかりとした知識で成り立つ圧倒的妙味

騎士道物語。
よく耳にするかと思いますが端緒を辿れば11世紀から続く古参のジャンル。

現代娯楽にはない、「真面目」さに「泥臭さ」、人として「ドロドロとした情動」を騎士道精神という、自己で掲げたそれに対し不器用までに準ずる。
その姿が痛快で、カタルシスを感じ風靡させられるものです。

物語のモチーフとなる「騎士とは何ぞ」を高解像度で紡がれるわけで、刺さる人にはボーリングマシンでぶち抜かれるくらいには刺さると感じます。

また一読者としては、校正と推敲を重ねられているのか驚くぐらい誤字脱字が見当たりません。(あくまで個人の意見ですが、勢いよく進む作品で誤字脱字を見かけると少し萎えるのです)

読ませることに洗練された、その姿勢もまた作品の品質を保証するものと感じます。
まだまだ序盤で追いかけることも苦にならないので是非一度お試しいただきたい。

指標としてはゴットフリード・フォン・ベルリヒンゲンにピンときたら作品の波長に合うのではないでしょうか。

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