場面3 LS-1-βとの邂逅
次のシーンが始まると、そこは鮮やかさも、生活感もない、無機質な廊下が続いていた。
白い床と白い壁。同じ景色が続く中で、デザイン性もないベンチに座っていることに気付く。
そして、右隣にはザリク・トゥリナがいた。
左右を見つめ、そわそわとした様子の彼は、こちらに向かって話しかける。
おそらく、カメラに向かって喋っているのだろうが、没入型映画のためにカメラではなく自分に話しかけられているように錯覚してしまう。
「今、私は惑星ゼノンが管轄しているコロニーにいる。ここがどこかは具体的に言えないが、それでもこれからLS-1-βと対面できると思うと落ち着かない」
LS-1-βを格納しているコロニーなのだろう。多次元境界戦争の機密の一端だけに、ザリク自身も言い回しは慎重だ。
動き回ることもせず、ただ落ち着かない様子で待ち続ける。
やがて、ザリクだけが早送りされているように小刻みに動きだした。
背景は変わることなく、しかし小刻みに動く彼だけは段々と疲れた表情になり、そして不安さを隠せなくなっていく。
どれほどの時間が過ぎたのか分からないが、再びザリクが通常の速さで動き出したとき、1人の異星人が彼の前にやってきた。
「ザリク・トゥリナ?」
「はい、そうです」
「申請書類を受理した。不備もないため、これから私が案内をする」
淡々とした声色で告げた異星人は、サイズや見目こそ地球人類種に近かったが、全身が淡く光っていた。そして目にあたる部分は、丁寧に磨かれた宝石のように煌めいている。
その目が、こちらに向けられる。
「すでに撮影を始めているのか?」
「ええ。問題があるなら止めますが」
「いや、いい」
視線が外された。
異星人——いや、どう見ても光の賢者と呼ばれる超長命種ゼノンの特徴を持った男——は、ザリクへと顔を向ける。
「映画監督である君がカメラを回す必要があると思ったなら、それはそうなのだろう」
「ありがたい言葉です。できればあなたの名前も教えて欲しいのですが……この映像を使う際に確認をとりやすいですし」
ザリクからの問いかけに、キョトンとした顔をした後、ゼノンの男は自らの正体を告げる。
「共通語としての名前はカリオス-X3。本業は生命工学を専攻する科学者で、ついでにLS-1-βの生体メンテナンスの責任者だ」
その自己紹介に、ザリクは息を呑んだ。
「……それじゃあLSシリーズの生みの親は」
「勘違いしないよう説明するが、彼らの生みの親は既に他界しており、今は別の科学者たちがLSシリーズたちのメンテナンスを担っている」
だが、とカリオス-X3は説明を続けた。
「現在稼働しているLSシリーズの中でも、第一世代だけは特別な扱いでね。様々な事情で私預かりとなっただけだ」
「つまり特別扱いのLSシリーズ担当になれるほどの大物、というわけですか」
「まぁ、そうだな。とはいえ超長命種の中でも、私自身がLSシリーズの……特に第一世代とは縁が深かったのもある」
カリオス-X3の説明に、ザリクの好奇心が疼いたようだった。
次元破壊兵器と名高い第一世代と縁深い過去は、おそらく多くの人々が気になるだろう。
しかし、さらに質問を続けようとしたザリクを制する形で、カリオス-X3は話を続けた。
「今回の取材も、君たちの映画を私が見て、許可を出した。もちろん、LS-1-β自身も乗り気だ」
「……光の賢者に観てもらえたなんて、光栄だ」
出鼻を挫かれたザリクだったが、それでも自身の映画を観たから許可を出したと言われたら嬉しいのだろう。
カリオス-X3への質問はやめて、彼は成り行きに任させることにしたようだった。
「映画としての巧拙は、私にはよく分からない。だが、LSシリーズの……しかも第一世代をあのように表現する人物には興味が湧いた」
ぶっきらぼうなカリオス-X3の感想に、ザリクはこれまで投げられなかった問いを口にする。
「多くの人々が、あの映画での第一世代の描き方を指摘する」
LSシリーズの名称は知られているが、その中でも最も知名度が高いのが第一世代だ。
次元破壊兵器として派遣された際は、たいていニュースになっている。
「けれど、それこそ立場によって見え方は違うのでは? 少なくとも、私たちの星では、彼らは英雄だ」
星間連盟下で恐れられる兵器。
多次元からさえも恐れられた兵器。
その評価を無邪気に疑うザリクの質問に、カリオス-X3は口元を歪める。
よくよく見れば、それはやや不恰好ではあったが薄ら寒い笑みでもあった。
「…そうだな、では本当の第一世代に会いに行こうか」
静かな声色で、カリオス-X3はザリクについてくるよう促す。彼は一度先を見つめ、そして振り返って告げる。
「会って、君の意見がどう変わるか興味がある」
ザリクに向けられた視線は、純粋な興味ではないと思われた。
値踏みするような、あるいは試すような色が乗せられたカリオス-X3の煌めく瞳に、ザリクは一瞬だけ怯む。しかしすぐに肩を張り、強気で言い返した。
「興味ね、あなたは好奇心の塊のようだ」
その心意気に、カリオス-X3は冷ややかな雰囲気を引っ込める。
元の静かさを纏った科学者は、再び目的地へと歩き出した。
ザリクは頭を数回横に振り、カリオス-X3の後に続く。
その様子を撮り続けたカメラは、ザリクからカリオス-X3の元へ寄った様だ。視聴者の視線は科学者に向けさせられた。
「ところで、」
付きまとうカメラの存在に、カリオス-X3は言い忘れたという態度で告げる。
「申請されたカメラ台数は3台だったが」
「ええ」
「1台出そうが、3台だろうが問題ない。必要ならさっさと出しておいてくれ」
より尊大な態度を滲ませたカリオス-X3に、ザリクは少し呆れたが、これ幸いにと他のカメラを出すことにした。
***
移動する二人の背景は徐々にではなく、突然変化した。おそらく編集によるものなのだろう。
どこをどう歩いたのかは一瞬だけ間延びされた背景により不明となったが、そこは緑あふれるエリアだ。
白い廊下と人工太陽を模した照明。
その合間にベンチと、間仕切りのように植物が配置されている。
そのとある一画に、真っ白の衣服に身を包んだ二人の人物がいた。
片方はカリオス-X3と同種のゼノン。
煌めく目と真っ白な肌と髪の毛。カリオス-X3よりも大きく、筋肉質な彼は、ザリクたちに気づくと星間連盟公式の敬礼をした。
対しもう一人は、そのゼノンの横に座っている。
真っ白な衣服は体型が分かりづらい。
しかし白とは対照的な長い黒髪は一つに結ばれ、耳には血溜まりのような赤い宝石のピアスがあった。おそらく男性である。
彼は衣服に施された拘束具で手足を自由に動かせないようで、顎を用意されたテーブルの上に乗せている。
「待ちくたびれたよ」
カリオス-X3とザリクが席にたどり着いた時、拘束された青年は姿勢も変えず、飽き飽きとしている雰囲気を隠さずに文句を垂れる。
「お前たちの時間感覚でも長すぎた覚えはない」
カリオス-X3のにべない返答に、青年はようやく頭を上げた。
「いーや、十分長かったね。待ちに待った、あの、映画トゥルカシアの戦いの監督との対面だぞ。申請受理から長い、長すぎる」
「文句は第一世代の自分自身に言うんだな」
途端に青年は拗ねた雰囲気をまとった。実に子供っぽい仕草だ。
「お待ちしておりました、博士。こちらの方が」
それまで黙っていたゼノンの若者が、カリオス-X3に声を掛ける。
「ああ、そうだ。今回の取材を行うザリク・トゥリナ監督だ」
カリオス-X3から渡されたパスにザリクは緊張した面持ちで、二人の青年に自己紹介をした。
「初めまして、ザリク・トゥリナです。えっと、先ほどの会話からするともしかして、こちらの方が……」
ザリクの視線が座っている青年へと向けられる。青年は青年で、ザリクの顔を見てニシシと悪どい笑みを浮かべた。
両者のその様子を見て、ゼノンの若者は咳払いをする。
「失礼。緊張感のない奴で申し訳ない。私はアクシス-9。星間連盟軍に派遣されているゼノンの戦士であり、カリオス-X3博士の護衛」
そして、とゼノン——アクシス-9は座り込んでいる青年を指差す。
——そこにいるLS-1-βの監視役です。
青年の正体にザリクは小さな悲鳴を上げた。
もちろんその悲鳴は翻訳などできるはずもなく、不躾なエラー音が響く。
ザリクの胸元から出た音で、機器の正体がつかめたのか。
青年——LS-1-βはぴょこんと器用に椅子から立ち上がり、得意気に自らの正体を宣言した。
「初めまして、ザリク・トゥリナ監督! 俺はLSシリーズ第一世代。次元破壊をコンセプトに誕生した兵器LS-1-βだ! 趣味は料理、特技も料理。一人を除いて胃袋掴んだLSシリーズ内の苦労人とは俺のこと!」
ザリクの胸元くらいしかない身長の彼は、拘束具で手足の動きに制限があるにも関わらず、明らかに胸を張った仕草をするのが分かる。
しかし、前口上とも言えそうな大仰な自己紹介の内容に、これがあの第一世代、とザリクは思ってしまったのだろう。
はぁ、ええ、と困惑が隠せない監督の様子に、LS-1-βは滑ったのだと悟る。
「ええー、これダメだったか。どうすべきかな、アクシス-9」
「言っておくが俺は事前に止めたぞ。その自己紹介含め、お前は次元破壊兵器としての威厳がなさすぎる」
先ほどまでの監視役としての硬い雰囲気を捨て去ったアクシス-9の態度にも、ザリクは激しく混乱する。
「そんなこと言われてもなぁ。第一世代の次元破壊兵器としての威厳は全部姉貴が生み出した幻想だし、俺が苦労人ポジションだったのは事実だし」
「お前の弟妹から激しく非難されそうな自己認識だな」
ポンポンと軽やかに続く会話に、監視役と虜囚のような見目の二人が実は仲が良いのが発覚する。
まるで友人同士の掛け合いとしか言いようがない雰囲気に、ザリクは驚きっぱなしだ。
しかし、あまりにもな会話を聞いたカリオス-X3は、無言で懐からスイッチを取り出すと、それを押した。
途端にLS-1-βが強制的に座る姿勢にされ、その様子を見たアクシス-9がしまったという焦った顔をする。
「……博士」
「少し、黙ってもらえるかね、アクシス-9」
「は、はいぃ」
短い言葉で命令を下すカリオス-X3。
言い渡されたアクシス-9は汗をダラダラと流して、その場で直立不動の姿勢をとり始める。
改めてカリオス-X3がザリクにその視線を向けた。
「すまない、ザリク監督。こんなにもふざけ切った人物が、君の星を救った英雄の一体だと知らせるのは、大変に酷なことだとは思う。が、正真正銘、この改造された地球人類種がLS-1-βだ」
ザリクは呆けた表情で「はぁ」と返すのが精一杯な様子であった。
***
「いやぁ、すまない。どうしても次元破壊兵器ってだけで、身を竦める人が多いからさ」
唐突に背後から聞こえてきたLS-1-βの弁明に振り向けば、そこには四者が椅子に座り、向かい合っていた。
没入型映画特有のシーン切り替えだ。
先ほどまでとは違う方向に視線を向ければ、新しい空間が出来上がっている。元いた場所を見直せば、そこには何もない。
一視聴者として、新しい場へと近づく。
LS-1-β、アクシス-9、カリオス-X3、そしてザリク・トゥリナが一つの丸テーブルで向かい合う。
「少しは人間らしいところを見せて、緊張を解こうと思ったわけだ」
拘束されたままのLS-1-βは、そう言って先ほどの自己紹介の意図を告げる。
対し、ザリクは本当にこの人物があの第一世代なのだろうかと、疑いの目を持ってしまっている。
「見事に緊張どころか、畏敬の念すら粉砕したようだな」
アクシス-9がボソリと告げた指摘に、カリオス-X3は頭を抱えた。
実に取材としては奇妙な雰囲気が漂っている。
「ええと、LS-1-β」
「なんだ」
「LS-1-βは、かつて私たちの星で起きたトゥルカシアの戦いに参戦したとお聞きしています。できれば、その時の様子を教えていただければ」
ようやく取材らしい取材が、ザリクの質問から始まった。
しかし、その内容にLS-1-βは困った顔をする。
「俺が参加したの、本当に終盤の終盤なんだ。しかも、俺の特性上、地上戦じゃなくて空中戦だったから、あんまりトゥルカシアの様子は知らなくて」
慌ててアクシス-9が、その答えはどうかと思うとLS-1-βを嗜める。
LS-1-βもまずい回答だという自覚はあるのだろう。すまないという空気を醸し出す。
「空中戦……空ですか?」
「そう。俺は姉貴——LS-1-αよりも空中戦に長けてる兵器なんだ。トゥルカシアに侵略していた多次元の敵は、空から攻撃を仕掛けていたから、姉貴から攻撃を全部跳ね返すよう指示されてな」
「全部、跳ね返す」
LS-1-βのその軽い言い回し。しかし、やっていることはザリクには意味がわからない。
「あの、映画化した際に私なりに敵の攻撃方法にアレンジを加えましたが、あのような攻撃があったのですか?」
空から落ちてきた光線、という表現だったとザリクが述べれば、LS-1-βは頷く。
「そうだな、映画だとミサイル攻撃みたいな感じにアレンジされていたけど、俺が目撃したのは熱線みたいなものだったな」
熱が海にあたり、一瞬にして膨張し、溶けていく感じだった、との証言。その中身に、ザリクは目を見開く。
横でカリオス-X3が映像記録を出した。
「お前たちが派遣された際の行動記録ではあるが、観測できたものだとこれがそうか?」
超長命種ゼノンの指先が、映像の中の幾つもの赤い球体を指し示す。
地表面を映し出す映像のため球体は小さく感じるが、おそらく現地で目撃すれば、その規模があまりにも大きいものだと分かるだろう。
「そう、それ。地上も海上も全部それで溶かされてた。聞いた話だと、姉貴が当初派遣された街も、一瞬にして溶け消えたらしい」
「……これは酷いな。皆殺しじゃないか」
アクシス-9の感想に、LS-1-βは肩を竦める。
「そういう戦争なんだよ、多次元境界戦争ってやつは。アクシス-9はゼノンの戦士だから基本的に護衛・救助が任務だろうけど、この戦争の前線なんかだいたいこんな感じだった」
さらりと話される内容に、そして当時の映像が残っていたことにザリクは驚愕する。
「こんな、こんな攻撃がされていたのですか」
「地上も海上も火の海だったと聞いている。その中を駆け回って防衛戦をしていたのが当時のトゥルカシア人で、逃げ遅れたのが奇跡の少年だったわけ」
映画だとさすがにその辺の表現マイルドにされてたよなぁ、とLS-1-βは感想を口にする。
「全年齢視聴可能にする措置なのですが、戦時を描くとしたらもう少し厳しくしても良かったのではないか、という批判もありましたね」
「あの光景にリアリティ求めたら誰も見れなくなるから、奇跡の子としてエンタメ求めるならあれでいいと思うぜ」
けらけらと軽い感じで述べる内容は、深く考えれば相当に重苦しいのだが、ちっともそれを感じさせない。
しかしLS-1-βという、前線に立ち続けた兵器だからこその感想に、ザリクは少し興奮していた。
「LS-1-βは、あのような攻撃を返せる程度に、優れた性能を持っているのですね。すごいです」
口走ったザリクの感想に、カリオス-X3とアクシス-9は一瞬何かを言おうとする。
が、先にLS-1-βが返した。
「そうだな。そういうのが今の俺の役割だし、第一世代として求められているものなんだ。まぁ、姉貴の方が本当は得意なんだけど」
「そうなのですか?」
「そうそう。俺なんかよりも汎用性が馬鹿みたいに高いの。だからこそ、あんなトゥルカシアを救う奇跡起こせたんだろうけど」
にこっと笑ったLS-1-βは、そのまま映画の質問をザリクに投げかける。
「ザリク監督はさ、どうしてトゥルカシアの戦いをエンタメ映画にしようとしたんだ?」
しかも、あのラスト。と意味深にLS-1-βは問いかける。
「奇跡の少年と美しく別れるラストなんか、エンタメじゃないと描けないくらいに希望に溢れてた」
史実は違うだろ、と続く彼の言葉。
笑みを浮かべながらも、一連の問いかけには棘と冷気が込められているように思えたが、ザリクは無頓着に答える。
「あの少年の生き様全てが、悲劇だと塗りつぶされたくはないでしょう」
ザリクの返事にLS-1-βは口をぽかんと開いた。
「奇跡の少年が、戦後何者かに殺害されたのは知っています。その記録も、確かに私は読みました。ですが、彼は殺されるためにLS-1-αと交流したわけではないのでしょう?」
その問いかけに、LS-1-βは過去を偲び、そして答える。
「……そうだな。少なくとも姉貴や、あの子の両親は、きっとザリク監督のように成長すると信じてたよ」
「私はトゥルカシア人の中でも小柄な方なので、もしかしたらもっと大きくなったかもしれませんね」
「その体格で小柄なのか……いや、確かに戦後会った人たち全員俺より大きかったけど」
2メートルで小柄ねぇ、と感慨深げに彼は独り言つ。
あえてザリクは独り言へは深堀はせず、質問に答えるだけに注力した。
「いずれ殺害される悲劇で締めるよりも、私は奇跡の子として星を救った少年の未来を残したかった。子供の純真さが、次元破壊兵器と共に星を救ったという物語です」
それが許されるのはエンタメ映画くらいでした、と続くザリクの言葉に、LS-1-βはゆっくり、大きく息を吐いた。
「なるほどな。エンタメ映画としてなら、確かに許される筋道だ」
LS-1-βの笑みの種類が変わる。
どこか張り詰めた雰囲気が一気に霧散し、アクシス-9やカリオス-X3もまた、腰を深く座り直した。
「うん、いいね。やっぱり映画監督とあの映画について語れるなんて、この取材受けて正解だったよ」
「それは光栄です、LS-1-β」
「あ、今更だけどそれはLSシリーズの識別名なんだ。俺の個人名はユウ」
おい、とアクシス-9がLS-1-βを止める。
「さすがにその情報は」
「機密情報って訳じゃないから構わないだろ。なぁ、カリオス-X3?」
「……好きにしろ」
やったとガッツポーズを取るLS-1-β。
アクシス-9はカリオス-X3に詰め寄るが、彼はどうでも良いと投げやりな態度だ。
識別名や個人名の違いすらよく分かっていないザリクは、三人のやり取りの意味すらよく分かっていない。
だが、LS-1-βが随分と嬉しそうな様子だった。
「ザリク監督!」
元気に呼びかけるLS-1-β。
「映画について、あるいはあんたについて、まだ話したいことはたくさんあるんだ」
だから、と彼はカラリと笑う。
「何度だって取材に来てくれよな」
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