感情と効率が正面からぶつかりあう中で、「好き」という一見非合理な力が思わぬ強さを発揮する構図が、とても爽快に描かれていました。雫とヌメラスの関係性には、ただのバディ以上の温度があって、読んでいる側にもその熱が伝わってきます。派手な展開の奥に、“居場所を守る”という静かな想いが芯にあることで、キャラクターを頼もしく思えてくるのが心地よい作品でした。