日々、貴方と猫と共に生きる

あやみつ

第1話

付き合って2年目の記念日

彼がプロポーズしてくれた。


ネット友達から、恋人になり、かけがえのない、誰よりも愛しい、わたしの旦那さん!


わたしは、旦那さんと出会えてから、自分が"今"を生きている事を知る。


わたしは、統合失調症だ。

妄想の症状が酷い時期があった。

その頃は、まだ20代前半くらいで、旦那さんとも出会えてなかった。

記憶も朧げで、フラフラと夜の街に出かけて、知らない男性と一夜を共にした事もあったな…

わたしは、ぼろぼろだった。


旦那さんとは、実は10年くらい付き合いがある。

付き合う前の期間が長いんだよね。


旦那さんと知り合ったのは、今はもう無いチャットアプリで、当時は、わたしも旦那さんも、違う相手がそれぞれに居た期間もある。

…今、思うと寂しい。

ただ、わたしは、当時から、旦那さんの声が大好きで、話してても話しやすくて、なんだか気になる存在では、あった。


それでも、好意を伝えたり、会うことは、なかったんだ。


喧嘩した時もあったし、しばらく話さない時期もあった。


不思議と、忘れたりすることはなかったなー


そんな日々が続いて、そのチャットアプリも閉鎖して、旦那さんがさよならだねって言ってきたけど、こうしてLINEで話していこって、わたしが引き止めた。


何かで聞いたことあるけど、運命の人って、出会ってても、すぐには結ばれなくて、色んなものに阻まれてるんだって。


本当にそんな感じで、わたし達は、すぐには結ばれず、更に数年経つ。


それから、わたしは、当時付き合っていた人と、お別れした。

言葉の暴力が特に酷い人で、わたしは、生きる事すら嫌になっていた。

だけどその時に良かったことは、一つだけある。

「くろみつ」と、出会えたこと。

くろみつは、サビ猫の短足マンチカンの女の子で、現在は、3歳。

当時は、まだ1歳にもなってなかった。


くろみつは、わたしの唯一の救いだった。


それでも…わたしは、くろみつを置いて、逝こうとした。


そんな時、ふと、旦那さんのことを思い出して、連絡をしたんだ。


それから、今がある。


くろみつは、旦那さんにも可愛がって貰えてて、わたしは、そんなふたりを見ている時間がとても好き。


わたしを見つけてくれた、旦那さん、くろみつ

わたしが見つけた、旦那さん、くろみつ


とても愛しいわたしの家族



そんな日々を少しずつ、たまに過去を振り返って書いたり、色々書いていくので、よろしくお願いします。

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