魔力実習Ⅰ

常陸 花折

授業シラバス・課題内容及び評価基準

【到達目標】

1. 自身の魔力感応特性を把握し、安定した魔力循環を維持できる。

2. 詠唱における呼吸・発声・リズムの基礎を理解し、正確に模倣できる。

3. 魔方陣描写における構造・象徴・流路の関係を説明できる。

4. 魔力漏出や過負荷を防ぐ基本的な自己防護手技を修得する。

5. 魔術実践に必要な基礎的集中法と倫理意識を身につける。


【授業計画】(全7回)

第1回 導入:魔力とは何か

 魔力の定義と観測方法。魔力感応検査(簡易自己測定)を実施。

 詠唱・描画以前の「魔力感覚」を体験する。呼吸と集中の関係。


第2回 魔力循環の基礎

 体内魔力の流路モデル(主経・副経・外環)を解説。

 呼吸法・指先集中法による魔力の流し方を実演映像で学ぶ。

 課題①:自分の魔力循環図を作成し提出。


第3回 詠唱発声Ⅰ:振動と共鳴

 音声による魔力振動の可視化。共鳴板実験映像を視聴。

 詠唱の基本音素と呼吸の一致を訓練。録音課題により再現度を評価。


第4回 魔方陣描写Ⅰ:形と流れ

 描線と魔力流の関係。構図・対称性・魔素記号の基礎。

 課題②:自身の魔力波長に合わせた「個人魔方陣(第一形)」を設計し提出。


第5回 詠唱発声Ⅱ:意味と意志

 呪文文節の意味構造を解説。音声が意志を媒介する仕組みを理解する。

 詠唱と魔方陣を同調させる練習映像。中間レポート提出(課題③)。


第6回 魔力安定化実習

 過負荷・漏出・暴走の兆候と対処。触覚訓練「魔力の球」操作実習。

 映像に合わせて安定化動作を模倣し、自身の記録を提出。


第7回 統合実習:詠唱と描画の同調

 総まとめ。詠唱と描画を同時に行う複合演習を映像で実施。

 期末課題:「私の魔力循環と制御法」をレポートとして提出。



【成績評価】

・課題提出(4回)…………60%

・最終レポート「私の魔力循環と制御法」……30%

・映像講義視聴確認…………10%


【教科書・参考文献】

・オベロン・パライスティシ『魔力構造学基礎Ⅰ』(ストラテッラ大学出版局)

・メティス・ブロンテー編『神機理論入門』第2章「エネルギーと意志」

・現世文献参考:W.クルックス『放電の力と生命の境界』、M.シェリー『フランケンシュタイン』序論(“創造の倫理”に関する一節)

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