推理作家の著作が次々と見立て殺人に使われる!犯人の目的に辿り着けるか
- ★★★ Excellent!!!
本作は『推理作家・飯田太朗』シリーズの一作です。
飯田先生のミステリ作品に見立てた事件が、連続して起きていくというストーリー。
ある者は心臓をペンでひと突きされ。
ある子供たちは首を捻られ——
そんなうち、犯人から飯田先生宛に挑発的なメッセージが届きます。
「お前は俺を、知っているはずだ!」
次に模倣される作品はどれなのか。犯人の目的は何なのか。
推理作家・飯田太朗と謎多き犯人との、静かで激しい頭脳戦が幕を開ける!
面白いのが、この作中作が全てカクヨム内で読めるということ。
シリーズのファンにとっては「あの作品が!」という衝撃を味わえますし、本作からシリーズに入った人も読了後に作中作めぐりができる楽しみがあるという、一粒で二度三度おいしい入れ子構造となっています。
これまでの著作を振り返る流れで、飯田先生が執筆を始めたきっかけとなった高校時代の回想がたびたび挟まれます。
相棒とも言える親友、初恋の女性、尊敬する先輩、腐れ縁の悪友——小説家の夢へと至る途上で、得たものと失ったものと。
戻らない日々を回顧するうち、事件解明のヒントが見え隠れしてくるかも……?
なぜ、見立て殺人なのか。
手がかりを追っていけばいずれ犯人には行き着けますが、その動機の深さは想像を超えていました。
ぜひあなたもラストまで見届けてください!