至上の美を得た彼女は満足してしたのでしょうか答えを知るものは彼岸ですが此岸側で繋がった彼女もまた遺されたスケッチと共に橋を架けていきつづけるのでしょう景色の描写が綺麗でした
霧雨に包まれた漁港の町、焔灘、ひとつの口づけと「緋の橋」の約束。死を越えても決して絆の途切れないふたりの魂が描く、切なくも美しい百合の物語です。読後、胸にほのかに灯るあたたかさと涙が、きっとあなたを優しく切なく包むでしょう。