最終話 これからも
数年後、僕らの周りの環境がだいぶ変化した。
僕たちは大学に進学して、長谷部さんとお父さん達は海外支社で働いているため海外で暮らしている。
「奈織、起きろ~ 卒論提出しに行かなきゃダメだろ~」
「うーん、出してきてぇ~」
「ダメだろ、ほら起きて」
2人だけの生活を楽しんでいた。
そして、卒論を出して2人で夜桜を見に来ていた。
「きれいだねぇ~」
「うん、綺麗だ」
「あ、クレープだ買ってこよ~」
「うん、行こっか」
「あたし達も、遂に社会人だねぇ~ うーん、美味しい」
「そだね。もう、社会人か」
「そうだよぉ~、誠二大丈夫なの?」
「奈織には言われたくないね」
「どういう事ぉ~?」
そんな話をしながら展望台に登ると、夜景と夜桜が綺麗に見えるところで
「菊田 奈織さん。」
「何?急に改まって?」
「僕たちは、婚約者どうしじゃ無いですか」
「そうだね。」
「ほんとはこんな事しなくても良いんだけど、やっぱりしたいんですよ。
奈織さん、これからも僕を貴方だけの執事にしてくれませんか?」
そう言い、指輪を取り出し見せると
「こちらこそ、これからもよろしくお願いします。」
そうして、僕たちは親が決めた婚約者どうしではなく自分達の意思での婚約者どうしになった。
そして、結婚式で
「誠二、どうかな?」
そう言われ振り向くと
純白のウェディングドレスを身に纏った、奈織がいた
「うん、綺麗だよ。とっても綺麗だよ。」
「誠二は、いつも通りだねぇ」
「まぁ、しょうがないよ。執事の時の服装とそんな変わらないから、」
そんな話をしているとスタッフのかたが
「そろそろ、登場のタイミングですよ、スタンバイお願いします。」
そして、開けられた扉から、割れんばかりの拍手に包まれた式場へと1歩ずつ足を踏み入れた。
「誠二、おめでと」
「あぁ、お前か」
「何か、反応薄くねぇか?」
「そんなこと無いぞ」
そうして、披露宴の時にこうが声をかけてきた。
「お前が、一番乗りか」
「そうだね」
「かぁ~羨ましい」
そして、次に来たのは
「あ、おばさん」
「おばさんじゃない、お姉さんだ」
「善処します」
「しっかし、誠二くんが結婚か。私よりも先に」
「コメントしにくいの、やめていただきます?」
「はは、そうだな。じゃあまた。」
その後も色々の人が来たりして挨拶をした。
まぁ、半数は奈織関係の人だけど…
そうして、終わった披露宴も終わり1週間後…
「誠二、この仕事してぇ」
「いや、奈織が割り当てられた仕事だから、自分でやってよ。」
「だって、誠二は立ってるだけじゃん。ストライキ起こそうかなぁ?」
「わかりましたよ、手伝いますよ」
そんな感じで、学生時代と変わらない新社会人生活が始まった。
あとがき
執事とお嬢様をこれまでありがとうございました。初めての小説なので変な所も沢山あったと思います。そんな、本作品を最後まで読んで頂きありがとうございます。
これからは、新しい作品を作りながら本作の特別編として更新する事もあると思います。
執事とお嬢様 変人学生 @Darumazame
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