第21話 文化祭3日目

文化祭3日目教室に行くと奈織がクラスの女子達から


「ねぇねぇ、竹田さんと何で一緒に居たの?」

そう聞かれた、奈織が焦ったか何でか知らないが


「だって、誠二は彼氏だもん」


そう言うと、クラスの空気が固まり


「「「え………えぇぇぇぇ」」」


と騒ぎだしヤバイことを言ったのを遅れて気づいた奈織は何を血迷ったか


「か、彼氏じゃなくて 婚約者だよ!」


と火に油どころか、水素を注ぐこと言いさらに、クラスが騒然となり


僕のそばに来た男子が、


「竹田、オメェやるじゃねぇか」とか「お前前世どんだけ徳を積んだら、こうなるんだよ」と口々に言い出し収集がつかなくなった時。クラス委員が


「営業時間来てるんで、後は放課後に…」


と言っても聞かないので少し営業開始が遅れた。


そして、休憩を貰って休んでいると奈織が泣きそうな顔で


「誠二、ごめんなさい」

「ううん、良いよ。ほら、今日は体育館でイベントしてる見たいだから見に行こ?」

「うん!」


そう話しながら体育館に行って見るとバンド部や吹奏楽部が演奏していて楽しく聞いていると、あまりの人の多さに酔ったのか奈織が少し気分が悪くなり体育館を出た。

休めるところを探し中庭に行くと、空いているベンチが無かったので地面に座ると、膝の上に登って来て座った


「何で膝の上?」

「制服が汚れるもん」

「僕も一緒なんだけど…」

「良いじゃないか、可愛い彼女さんが膝の上に居るのだよ?」

まぁ良いんだけどさ、気がついてるのかな?クラスの女子達が黄色い歓声をあげてるの


そうして、無事?に文化祭が終わり売り上げの発表がされたのだが…


1年1組

売上金 20万円


過去最多を更新したことによって、クラスの打ち上げが焼き肉になった。

そして、帰るときに


「奈織ちゃん借りてくよ~」


と言われ、連れてかれたので一人で帰る事にした。


そして、下校中後ろから


「竹田ぁぁ、死ねぇぇぇぇぇ」

そう言われ振りかえると斎藤がいてその手には包丁が握られていた。そして、避ける間もなく背中に激痛が走り倒れた。

斎藤が


「ザマァ見ろ陰キャが」


そう言い捨て、去っていくのを見たと同時に意識を手放した。


~奈織視点~

クラスの女子達に根掘り葉掘り聞かれていると、お母さんからから電話がかかって来て


「もしもし、奈織?大丈夫?」

そう聞かれたが、訳もわからず

「え、何で?」と聞き返すと

「いまさっき、誠二くんが背中を刺されて病院に搬送されたの」


そう聞かされ、頭をが真っ白になり気がつくとバックを手に取り


「みんな、ごめんなさい」


そう言い残し、病院へ走って向かい受付に行き


「誠二は?」


そう聞くと、


「こちらへ」


そう言われて、看護師さんと病室へ向かった。

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