第18話文化祭準備

家に帰ると、奈織が


「クッキー、作ったから食べて」

そう言って、渡してきたので食べると

サクサクで香ばしくほのかにあまかった。

「うん、すごく美味しいよ」

「よかったぁ~」

そう話していると長谷部さんが


「新婚夫婦見たいですね」

とニヤニヤしながら言ってきたので2人して恥ずかしく、下を向いた。


そして、すべての衣装が完成したのでクラスの女子達に集まって貰い着替えて貰うとそこらじゅうから、


「うわぁ~、かわいい」や「着やすいねぇ~」と声が上がった。

そう、今回作ったメイド服は前部に取り付けられたチャックを開け閉めするだけで着れるという構造にした。そうすることで、素早い脱着を可能とした。

すると、


「どれどれ、見せてぇ~」と斎藤が入ってきそうになり、すぐさま、女子達が扉を固定し


「着替えてるのに、入って来るアホが何処にいる」と良い必死に抵抗すると


「すまん、すまん」と何処か行って行った。

その後、好みのスカートの長さに調整して、解散となった。


そして、家に帰ると


「誠二、お帰り」

と言いながら、抱きついて着たので


「どうしたんですか?」

と聞くと、体に顔を埋めながら


「他の子に、取られないか心配だった。」


そう言ってきたので、即座に理解した


この子、意外と嫉妬深い


「そんな、心配要らないよ。僕は奈織の婚約者だもん」

そう答えると

「本当に?」

「うん、大丈夫」

そう言いながら、抱きしめ返すとエヘヘと嬉しそうにしながら離れていった。


~奈織視点~

抱きしめ返して貰えて嬉しくて長谷部さんに


「誠二に抱きしめ返して貰った~」

と報告すると

「よかったですね、お嬢様」

「うん!」

と答えると

「明日は、文化祭ですよね?」

「そうだよ」

「旦那様に、来て欲しいですか?」

「絶対にイヤ」

「ですって、旦那様」

そう言うと、角から

「何故だ、何故ダメ何だ-」と言いながら抱きつこうとしたので

「誠二~あれ持ってきて~」

と叫ぶと、「はーい」と聞こえ


「奈織~全部持っていくよ?」

「うん、お願い」

そうやり取りをしてると

「ねぇ、あれって何?」

「お父さん、あれだよ」

と行った先に居たのは、マシンガン(エアガン)を抱えた誠二が居てお父さんが見た瞬間


「や、止めて 誠二くん撃たないでホントに」

「じゃあ、お父さん。来ないって約束して、絶対に来ないって」

「します、します。行かないので撃つのだけは止めてください。お願いします」

「ならよし」


そう言い終わると同時に光の速さと良い勝負ができるくらいの速さで帰って行った。


そして、晩御飯を食べ終わると誠二にメイドとしての動き方を聞くと…


「長谷部さんの方がいいんじゃない?」

「長谷部さんは、『そんなん、知らない』って」

「わかった。僕もメイドの動き方は知らないけど、執事としての動き方を教えるね」


そう言って、教えて貰った。

特に、いかに服を動かさず足音を立てず歩くのは難しかった。

そんな事を当たり前の様にする誠二に、

「本職は違うね」と言うと「ありがとう」と返された。

その後は、明日に備えていつもより早く寝た。





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