君へと続く季節 ― あの春をまだ、手放せない ―

紬 真白

🕊あらすじ

人はいつからか、強くならなければと我慢をする。

誰かを強く思うほど、傷つけ傷つくことを恐れて、言葉を飲み込んでしまう。

そして気づけば、心に残るのは「楽しくも苦しかったあの頃の記憶と言えなかった想い」だけ。


かつて高校時代に互いを想いながらも離れた二人。

季節を越えて再び交差するその瞬間、

止まっていた“時間”が静かに動き出す。


これは――誰かを信じきれなかった少女と、愛を守れなかった少年。

そして、信じ続けた者たちが紡ぐ、儚くも確かな「再生」の物語。

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