ステラと世界
この世界は【魔法】が存在している。
そして【魔法】を使うには手順がいる。
まず指輪。
教会で聖水の中に指輪を入れて祈りを捧げる事で指輪は【魔法が使える指輪】になる。
この指輪に至っては指輪型、つまり丸くて指を通すことが出来れば何でもよいらしい。
つまり、道端の草花を編んで指輪にしたものでも、大工が木で作った指輪でもよく、祈りを捧げる事で【魔法の指輪】に変換される。
性能差はないため、貴族でもシンプルな安い指輪を使うことがある。
次に指輪を身につけた状態で【カルテ】と唱えると【魔道書】と【杖】が現れる。
【魔道書】には、最初に魔法使いの心得が書かれており、それから【魔法の名前】、【魔方陣】、その魔法の効果などが書かれたページが並ぶ。
【魔力量】の概念があり、使えない(魔力量が足りない)魔法のページは真っ白で、使えるようになると現れる仕組みになっている。
【魔方陣】を【杖】で空中に描き、【魔法名】を唱えると発動する。
【魔方陣】自体はそれほど複雑ではなく、一筆書で書けるものと二画で書けるものしかない。
【魔法陣】が間違っていたり、【魔力】が足りないと発動しないが、自分がどのくらい【魔力】があるのかなどは数値でわからないため感覚論である。
【魔道書】の最初のページに名前を書くところがあり、もし【魔道書】や【杖】をなくしても自分の所に帰ってくるし、他の人は使うことが出来ない。
【魔方陣】のページが終わると、次は【薬草】や【素材】になるものの紹介ページとなる。
あとは【合成】、つまり【錬金術】のやり方が乗っている。
こちらも技量によって読めるページが増えるようになっている。
【魔物の角】や【血】なども【素材】になるため、【魔物図鑑】的なものも載っている。
最後には【創世記】や【神話】、【伝説】など物語が載っている。
【魔法】を使うための手順が面倒な事もあり、生活で派手な【魔法】を使う人はあまりいない。
【魔法】を使って活躍する人と言えば、【サポーター】の仕事とする人である。
例えば荷運び、手紙を運ぶ人。
【テレポート】の【魔法】を使って荷物や手紙を運ぶ人のことである。
村の入り口などに【ポート】と呼ばれる石碑があり、その石碑の前で【テレポート】の【魔法】を使えば行った事のある石碑に移動できる。
ただし、距離によって消費する【魔力】が違うため、遠くなればより多くの【魔力】を必要とする。
例えば【素材探索】をしてそれを納品する人。
洞窟などでは【ランタン】の【魔法】が役に立つし、【魔道書】自体が図鑑なので大活躍である。
高価な指輪を使用しなくても良いことから、なんとなく作っておこうと軽い感じで指輪を作っているため、日常生活で簡単な【魔方】を使う人はたくさんいるが、それ以上の使用者はそれほどいないのが現状である。
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