第5話 アキバで拉致られババンバン♪ file-05

《注意書き、主役のデブオタ、モブくんからのお知らせ!》


モブ「はい、モブでーす! ジュゲムの主役でーす。デブのオタクでごめんねw

えっと、今回からちょっと執筆の形態が変わるので、そのお知らせでーすwww


 ああっ、えっとですね、作者のおじさんは自前ので下書き、を書いてからそれをwで加筆修正(推敲すいこう、傍点付けたり、ルビ振ったり)して、最終的にこちらで仕上げているのだけど、あっ、ちなみにヘタッピなはブログとなろうで見れるよ☆ あっと、なんだけど、ここからはこの頻度がかなり雑に、頻繁になって、おまけに随時更新みたいなっぽいことになるので、まとめて読みたいひとはある程度時間をおいてから、次のお話がアップされたくらいに読んでくれたらストレスなく見られるんじゃないのかって、そういうおはなしでーすw

 逆にガチのリアルタイムで見てみたいひとはブログのドラフト版とか、挿し絵もこみで見たいって物好きなひとはなろうとかを訪ねてみてね☆

 ズブのシロートのラクガキwww でも挿し絵はかなりかも?

 ぶっちゃけキャラやメカのデザインが追いつかないみたいだし!

 ああん、誰か助けてぇwwwwwww


 ちなみにちなみに、ユーチューブライブとかディスコードで創作ライブもしてく予定なんだけど、よかったらヒマつぶしにでも見てみてね! ガチのおじさんがこのおれに扮してやってたりするよw きもちわるいいいいっ!!! でも通報しないでね♡ 


 で、完成度としてはここがイチバン! ここでの修正をなろうやブログ(だってドラフトだしw)に反映させることはないので、ここがいちばん読みやすいはずだよ、たぶんね♡ そんなのめんどいから挿し絵もここで見たいって、そんなワガママな要望があったら、そのつど近況報告とかに上げるらしいから、その旨、どうぞ作者のおじさんに伝えてみてね☆ じゃ、以下は本編でーすwww みんな応援してね!!」


 Episode-file-05


 薄暗がりに乾いた足音と、かすかに金属がきしむ音が響いた。

 丸っこい影が、やや前傾姿勢でとぼとぼと進む。

 のろくとも終着地点は、あっという間だ。


「あ~ぁ、とうとう来ちゃったよ、言われるがままにわけわかんないところまで……! ううっ、あ、でもここって誰もいないんだっけ? じゃあどっかに脇道わきみちとか……!」


 問答無用で暗闇に伸びる搭乗口をひとりで渡らされ、いまだに逃げ道など探してと辺りを見回す、見るからに完全肥満でぶちんのうっかりパイロットだ。

 この背後を振り返ってもふたりの自衛官たちの姿はうっすらとしただけで、今はもうじぶんしか確かなものがない。

 ゲームオーバーだと心底げんなりして、仕方もなく前へと向き直った。

 もはやそこにしか道はない。

 目の前のシビアな現実と向き合う以外には……!


「うわぁ、マジで引く……! ハリボテだったら良かったのに、じゃん、マジでいくらかかったの? そもそもでロボってこんなだったんだ? これでどうすんの??」


 正面に巨大な神像のごとくに立ちはだかる、……!

 その中心で大きく開かれたコクピットのハッチ、この内側からぼんやりと光を放つ操縦席に入ればいいのはわかるのだが、そこに入るだけの理由が個人的には一切いっさい、見当たらない。怖いくらいに皆無かいむだ。

 やっぱり引き返そうかときびすを返しかけたところで、おりしもを立てて軽合金製の地面が地の底深くへと落ちていく。


「あっ? え、ちょ、ちょっと……そんなぁ!」


 それきりに足下にぽっかりと開けた谷底とその暗がりに、下をのぞき込んでもこの床らしきがまるで見えない。ううっ、こりゃマジで危いぞ!と後ずさる小心者はひたすら絶句してしまう。

 まんまと帰り道までふさがれて、表情が見えない対岸の中年自衛官をマジマジと見やるオタクの青年、モブだった。

 どうせ真顔なのだろうが。


「お、鬼だ……! ひとをオタク呼ばわりして、こんな仕打ちまで。人権無視で訴えてやりたい。でももう、無理か……入るしかないんだよね、この中に? はああっ……」


 ため息ついて重たい身体を動かした。

 特注品で身体にピッタリのスーツは手足の動きをスムーズにトレースしてくれるから、この身動きにおいてさしたる苦労はない。むしろ楽なくらいだった。

 おかげで思ったよりもちょっと高くにあるコクピットへの段差も楽によじ登れた。

 おそらくは他にもっと楽な登り口なりがあるのかも知れないが、暗いからよくわからない。まずは頭から中に潜り込んでその場につんいになり、そうすると勢い、でかいだけが外に丸出しの状態となったか。

 気のせいか、尻のあたりがッとするのを感じる。

 あんまりひとには見せられないやと即座に引っ込めようとした途端とたんに、だが静けさの中におかしなみたいなものが鳴り響いた。


 


 あっと気まずい表情になってその場にすモブだ。


「ああん、無理して変な態勢になったら、おなかに力が入ってが出ちゃった……! サイアク、聞かれてないかなぁ?」


 後ろを振り返ってもあいにくでかいケツ越しの狭い視界は闇の中だ。

 これと反応がないから聞かれてないことを願いながら、周りの状況にやっとこの意識を持っていく。察するに、分厚ぶあつい金属の装甲部にじぶんはまだいて、肝心の操縦席自体はもっとこの奥にあるようだった。

 内部なかは明るい。


「うわ、くっさいなっ、我ながら! 何食べたっけ? ほんとにサイアクだ。だよ。早く中に入ろうっ……」


 よもやじぶんの屁に追い立てられてられるとは……。

 ちょっとだけ顔を赤らめて気まずい表情のオタクのでぶちんは、いそいそとロボのコクピットに搭乗。するとそこで思ったよりもずっと奥行きと広がりがあるのに目を丸くするのだった。


「ええ、こんなに広いんだ? 思ってたのと全然ちがうっ、天井も高いし? これなら楽に立てるよね? よっと……!」


 慎重にこの中に降り立つと、まずはその場ですっくと立ち上がってみるモブだ。

 ……! 内心でまたビックリのでぶちんくんである。そう知識はなくとも男子たる者、こう言ったメカ自体は嫌いではない。

 その彼なりにメカのコクピットとはがいしてせまいものであり、なおかつ息苦しいものとのイメージがあったのだが、しっかりとふたつのあしで直立姿勢を保つことができた。存外ぞんがいに広い。おかげでどこにも圧迫感がなく、楽に息もできることにひたすら目を見張る。


「へー……! もはやちょっとしたじゃん? おれが今、住んでるおんぼろアパートの方が狭いくらいだよ、天井もこんな高いし!」


 この利き手みぎてを上げてみるに、指先が天井てっぺんには届かなかった。

 マジで部屋だ。見た感じ、たぶんおおよそでなのだろうが、じぶんがいるのはこのへりっ側で、真ん中の中央に操縦席があり、そこはゴチャゴチャとした操作盤や機械装置に囲まれた、やたらにガッチリした造りのがある。

 オタクが引くほどガチのヤツだ。

 仮にコクピットの形状カタチがまんまるい球状だとしたら、丁度この中心に座席が来るイメージだろうか。そして操縦席にはもうひとつ、があった。

 目をさらにまん丸くしてそれにのぞむモブである。


「うわ、凄すぎ! マジで引くって……! ああでもこれって、いわゆる復座式ふくざしきってやつだよね? 座席がふたつあるもん。てことは、なんだ? あっと、待てよっ……」


 いかつい座席が、のコクピットは、さながらジェット戦闘機のようだが、よくよく見てみればそれとはだいぶ様相が異なるようにも思える。復座式のこの後ろのシートは、より一段高くにあって、下段のそれを高くから見下ろす上下の位置関係だ。するとそこで思い出されるのは、あのインチキ監督官のセリフで、ちょっと身構えてその上段の席をうかがう人見知りのオタクであった。

 この中にはすでに誰かしらがいるようなことを、あの真顔の誘拐犯はほのめかしていたはずだ。足下の下段の座席には誰もいない。


って、なんかおかしなこと言ってたよな、あのおじさん? おまけにこのロボのみたいな? ってなに?? あれ、でも……」


 いかがわしげに首を傾げるモブだ。

 いまだに相手の言っていること、まるで納得ができないでいた。

 この後列のシートにもどこにも人影らしきは見当たらず、操縦席の背もたれがまんまはっきりと見て取れる。ぐるりと取り囲んだ操作盤や前後の隙間によもや隠れているのかと太い首を伸ばしておっかなびっくりのぞき込むが、どこにも人の気配は感じられなかった。

 


「……誰もいない、よね? なあんだ、でもじゃあどうすればいいんだ? こうしていざ乗ってみたまではいいものの……」


 室内は全体新品でどこもかしこもピッカピカだ。真新しい革製品のニオイがやけに鼻に付く。余計な緊張が解けてそれなりリラックスしてきたオタクくんは、メカニカルな見てくれがまぶしい操縦席にちょっとだけハイになって自然とこの手をかけていた。

 ここらへんはやはり男の子か。しかもオタク。

 でぶった身体がおかしなところに引っかからないように気をつけながら、この身を潜り込ませた。まずはふたつある内の手近にある前列側のシートに、そっとこの尻をつける……!


「……おっ、おお! うっそ、すっげーいいカンジ!! マジでおれのケツにピッタリじゃんっ!! まさかこれも特注品!?」


 ひとに言わせれば無駄にでかいケツが、迷うことなくこの中心にわった。おまけビクともしない。どっしりとしたいい座り心地だった。まさしく正真正銘のパイロットシートか。

 ひとにはには届かないと言い張る図体をここまでしっかりと受け止める堅牢けんろうな造りと、いまだかつて経験したことがない高級感のある感触にしばしえつる。

 あの監督官たちが言っていたとおり、確かにやたらなお金がかかっていた。ならば後ろの席の感触も確かめたい。高くから見下ろした感じとかも含めて……。 


「わはぁっ、アキバのショールームで高いゲームチェアに座った時よりよっぽど快適じゃん! あの時は店員にかなりイヤな顔されたけど、これならぜんぜんっ、うわ、これだけうちに欲しい!!」


 !とでかい尻を座面にいくら打ち付けてもまるで動じない。驚くほど頑丈な造りになおさらハイになって心から感激する、目的を完全に見失うオタクくんだ。

 だがするとそこに、不意に背後からがかけられてくる。

 中年男性おじさんの。いきなりだった。


「……おい、うるさいぞ、落ち着け! ここはガキの遊び場じゃねえんだ、この世間じゃおまえみたいな浮かれたデブは傍目はためには滑稽こっけいにしか見えないって、そういうまともなはねえのか?」


「あっ、ごめんなさい! そんなつもりじゃっ、確かにちょっと浮かれてたけど、でもおれひとりだったからぁ……て、?」


 背後からの不機嫌なツッコミに、そのつっけんどんな言いようよりもまずその声を発した人間の存在に、ハッと驚愕するモブだ。

 この真後ろのから、それは発されていた。

 だがしかし、ここにはこのじぶん以外には……?


「あれ、、だよね……え、ええっと、?」


 おそるおそるにゆっくりと振り返ったその先には、

 

 あたりまえにそこにふんぞり返っていた。ただの見間違いではなく。

 それはまごうことなき、立派なおじさんだ。

 だがそれを目の当たりにしても、ちょっと理解が追いつかないで頭の中が真っ白になるモブだ。一瞬、時間が止まった。

 想定外どころでない、それは天変地異にひとしかったか?

 ひたいのあたりをつと汗が伝う感覚をやけにはっきりと意識する。だがどう考えても理解ができない。いいや絶対にわかるだろう、見落とすはずがないこんなむさ苦しいおじさん!

 振り向いた先にいたのは、いかにもきたえてそうなガッチリ体系でかつ大柄、おまけにじぶんと同じようなスーツを着込んだ謎の親父だ。


 


 本当に謎である。完全に固まって二の句がつげない。顔面に脂汗あぶらあせがびっしりと浮かぶ若いでぶちんに、一段高いところから上から目線で見下ろしてくる当のオヤジは皮肉っぽい笑みだ。


? じゃねえだろ? おまえなにしにきたんだ? か? まあそうか、!」


 言っていることもさっぱりだ。さも偉そうな口ぶりして!

 完全パニックのモブは椅子から危うく転げかけるのを必死に背もたれにしがみついてこらえる。本来なら椅子ごと転がっていただろう。


「ななななななっ、なんで! え、だって、え、だって!! なんでいるの? いなかったじゃん! いなかったって!! うそだよっ、絶対にっ、いなかったじゃんっっ、こんな不審者おじさんっっっ!!!」


 ふたつのまなこを限界まで見開いて、恐怖に恐れおののくオタクだ。必死の形相の叫びには、これを余裕のさまで見下ろしていたおじさんの額にあからさまな血管が浮かぶ。わかりやすいことちょっとだけ左目をひくつかせて忌々いまいましげに言い放った。


っ……おうし、わかった! ! ツラだせ、歯も食いしばれ! 話はそれからだ」


じゃんっ! あ、良く見たら? でも服、着てるよね? おれとおんなじヤツ? なんで?? いいやとにかくこんな部外者のおじさんがいるなんて聞いてないよっ、ここのセキュリティどうなってるの!? 監督官のおじさーん! ねえっ、村井さあーんっ!!」


 背もたれにしがみついたまんま、背後の開け放たれたままのコクピットの外へ声高に助けを求めるモブだ。だがこれに後ろで舌打ちがするのと同時に低い音が鳴り響く。悲鳴をかき消す騒音は視界の先の暗闇すらもかき消した。

 目の前がただちにで閉ざされてしまうのだから……!

 詰まるところ、コクピットハッチが閉ざされる稼働音だったのだとわかる。結果、完全なのできあがりだ。

 信じがたい表情で向き直る新人パイロットは声を震わせる。


「えええっ、おじさん……おまけにだったりするの? うそでしょ、おれほんとになんだ。てか、ちょっと待って! やっぱりおかしいっ、おかしいじゃんっ、さっきは誰もいなかったはずなのに、なんでこんなことになってんの!!?」


 テンションの上がり下がりが激しい年少の青年オタクに、落ち着いた年配のイケオジ?が渋い面構えにかすかな苦笑いを浮かべて返す。これまた意味がわからなかったが。


。はなっから? おまえがになって見えるようになったって、ただそれだけだ! この俺はいつだってここにいる。なんたってそう……!」


 たっぷりと間を置いて、言い切った言葉がまた極めつけだった。


「この俺さまは、ここのだからな!」


「…………?????」


 どこかで聞き覚えがある言葉だったかなと思うモブは、じぶんが本当にどうにもならないところまで来てしまっていることを思い知らされていた。

 もう戻れないだろうことも。

 上から見下ろすおやじは不敵な笑みだ。

 果たして敵か味方か、まともな人間なのか?

 あんまり期待できないと半眼の目つきで見上げるモブだ。

 そしてここから先は、ひとには言えないようなのパニックがひたすらに繰り広げられる――。

 がついに本気を出すのであった……!


      次回に続く…!  

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