その傘を手に取ってはならない……。

 とにかくオチが秀逸な一編でした。一発でドカンと全部持っていかれます。驚愕と恐怖を同時に呼び起こす衝撃的な結末に、発想の妙を感じました。

 中学二年生の「俺」は指定された傘置き場が盗まれやすい位置にあり、今年に入ってもう3度も傘を盗まれていました。

 なんとかして泥棒に一泡吹かせてやりたい。そう考えた「俺」は、ありとあらゆる呪物を盛り込んだ特級呪物みたいな傘を作り上げます。その恐ろしいまでの執念は読者の僕も少し引くレベルでした(笑)。

 後日、「俺」は作り上げた呪物傘で登校します。果たして待ち受ける結末は――皆様ご自身の目でお確かめください!

 初めにも書きましたが、ラストのインパクトがとにかく凄まじかったです。「こんなストーリー書いてみたいな」と素直に思わされました。

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