実際の執筆論、あるいは創作論として。『創作する側』の気休めみたいな思いですね。小説だけに絞って言えば……読まれない作家の、自身の創作活動における自己防衛のような。読まれない誰もが抱えてる感情かと思います。私もそうです。でも、やはり選ばれたい。創作へのスタンスに寄るかもしれませんが、小説は「アーカイブ」ではなく、「ナラティブ」ですから。大変楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
夜ノ烏先生から頂いたコメントから、改めて、自分の創作について考えてみました。
この短編は、コンテストで落選した直後のモヤモヤした気持ちを、嘆くのではなく、カクヨムにいるのなら、物語として形に出来るはずだと思って書きました。
気休めであり、自己防衛であり、投稿もしているので、共感も求めています。
つまり、私にとって創作は、誰かに届けることよりも、自分の魂?の形を象ることに近いと思いました。
形にできないものを、手探りで物語という形に。
「小説はアーカイブではなくナラティブ」
物語は、自他の相互の視点から成り立つと思います。
でも、私の創作はまだナラティブに至れない、アーカイブ寄りなのかもしれません。
真剣に読んでくださり、創作観まで教えていただけたこと、本当に嬉しく思います。
コメントありがとうございました。
書くことの意味というか、それこそ小説というものの価値について切り込むような視点のお作品だなと感じました。
書き手として真摯に物語を描いておられるからこそ、選び選ばれるという評価の意義について真剣に考える事が出来るのだろうな、と…。ノートで「どうやったら読まれるのかを気にしながら書いていた」、とお書きになられていたので、そこも含めてシステムや人から「読まれる」ものと「読まれない」ものの差を思考された痕跡が窺えた気持ちです。
ただ、紙の本と違って誰でも気軽に投稿できるweb小説だからこそ、消費されるコンテンツとして読み物が変遷してる部分もあるのかなと思います。小説の価値という定義自体、移ろいゆく中で、それでも書くという行為に自分がどんな価値を見出せるのか…色々考えさせられました。
今回も素敵なお作品をありがとうございます。
作者からの返信
先生!読んで下さりありがとうございます。
正直、書こうと思った時は、めちゃくちゃモヤモヤしてました。
だけど、モヤモヤって時間で薄れてしまうし、この感覚のリアルは今しか感じられないと、気づいて、どうせカクヨムにいるなら、物語で叫べと思いました。
登場人物に代わりに叫ばせるのは私としては美しくないと思ったので、物語に滲ませるように意識しました。
共感とか評価はともかく、書くことで葛藤がまとまって、スッキリしたので良かったです。