【コーヒー飲んでたら投資家になってた件シリーズ】 

@fujisoba0305

第2話 「投資って、危ないんでしょ?」そう思ってた人が証券口座を作るまで

「投資?やめなさい」

「株なんてやったら人生終わるよ」

「ニュースで見たでしょ、●●さんも破産したって!」


そんな言葉を、子どもの頃から何度も聞かされてきた。


親も、先生も、社会も、みんな同じことを言ってた。

投資は危ないもの。真面目な人はやらないもの。

そんな空気の中で育った私は、

どこかで「投資に興味ある」なんて絶対に言えなかった。



でも、あの日。


娘の中学受験の試験中、時間を潰すために入ったコメダ珈琲で、

私は運命の1冊と出会った。


投資で人生を変えた人の本。

読み始めたら止まらなかった。

コーヒーが冷めるのも忘れて、貪るように読んだ。


その瞬間、心の奥にあった「やってみたい」が暴れ出した。



「よし、やってみよう。」


その日の夜には、証券口座の申し込みをしていた。

我ながら、行動のスピードがエグい。


興味を持ったらすぐ動く

なんとかなるっしょ精神

これはもう、性格だから仕方ない。




ただ、正直に言うと、

ちょっとビビってたのも事実😅


「証券口座って、何?銀行と違うの?」

「書類の漢字、読めない…」

「マイナンバーってどこいった?」


でも、今はスマホで全部できる時代。

分からないことは、ググれば誰かが教えてくれる。


夜のリビングで、ひとりでポチポチ入力しながら、

私は「ひとつ大人になった気分」になっていた。




証券口座を開設したことで、

世界がほんの少し違って見えるようになった。


いつも通ってたスーパーの棚に並ぶ商品。

街中の看板。

テレビCM。

「これって、どこの会社なんだろう?」

そんなふうに企業の裏側が気になり出した。



投資は、怖いことなんかじゃなかった。

ちゃんと調べて、ちゃんと考えて、

「知る」ことから始まる世界だった。


あの日、コメダでコーヒーを飲まなければ、

私はきっと、今でも株=ギャンブルって思ってた。

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