SFか? エンタメか? それをひっくるめて人間ドラマだ

木星軌道に存在する崑崙コロニー。ここはAIである『皇』によって統治されている。
そして主人公の楊は、蓬莱百貨店外商部の部員である。さてこの外商部、現代日本で想像するものとはちょっと違っているのです。もちろん百貨店ですから、フロアで接客もします。けれど彼らは要望があれば、外へ出て動向を確認することもしばしば。
そんな外商部の部員たる楊のところに、柘榴という少女が現れる。亡き友の妹に会うのはゆうに4年ぶり。ところがどうも柘榴の様子はおかしくて――?

前述の通り、中華とSFを掛け合わせた世界観。けれどこれは一言でSFと言うべきか。
そして蓬莱百貨店外商部、読み進めるほど面白く、まさにエンタメ作品である。けれどこれはそう括ってしまうべきか。
もちろんSFであるしエンタメであるのだが、その後ろにあるのはもちろん『人間』なのだ。

人間とは、感情のあるもの。
さて、あなたはこの作品根底にどのような感情があると読むでしょうか?
ぜひご一読ください。

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