木星の虚飾の楽園と猟犬たち

木星軌道に浮かぶ、偽りの楽園。
百貨店の「外商部員」という名の特務工作員たちが、コロニーの闇を駆ける。


この設定ととにかく中華色の中二心をくすぐるネーミングが、この作品の魅力。


高級時計を売る繊細な指先で、国家の敵を撃ち抜く。
くたびれた元英雄が抱える「犬の意地」が、泥臭くも最高にクール。
人の「執着」から神のごときAIが生まれるという、進化の解釈も鮮烈。

ハードボイルドな熱量と、一粒の「赤」が織りなす極上のSFミステリーです。

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