フリー素材 異世界の歴史

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歴史

# 📜 創世記:カオスの源流からエルフ文明の黎明まで


## 第一章 混沌(カオス)の時代と宇宙の創発


### 1.1 紀元前178億年:無からの始まり


我々の世界の歴史は、紀元前178億年に遡る。この時、宇宙には星も光もなく、ただ広がり続ける「無の世界」が存在していた。この無の世界に満ちていたのが、ダークエネルギーの集合体である「混沌(カオス)」である。カオスは、無限に、そして無目的に存在し、その性質は極めて不安定で、非常に変化しやすい特性を持っていた。


カオスは長い時間をかけて、その不安定な本能に従って偶然に集積し、やがて知性のない巨大な最初の生命体へと姿を変えた。この生命体は、誕生以来、周囲のカオスを貪るように集め続けた。


### 1.2 カオスの大爆発とヒュースターの誕生


最初の生命体によるカオスの集積は、ついにその制御不能な限界を迎えた。充電過多となったエネルギー源のように、巨大なカオスは宇宙を揺るがす大爆発を引き起こした。これが、後にすべての宇宙の起源とされる「カオスの大爆発」である。


この偶発的な大事故により、無数の宇宙が生まれ、カオスの総体積は10分の1にまで縮小した。このとき、爆発で飛び散った小さなカオスの塵こそが、後にすべての宇宙の星々を形作る素となった。巨大な最初の生命体は、爆発で力を失った後も、知性を持たないまま次元の外でカオスを集め続ける存在として残留している。


紀元前51億年、大爆発から約127億年後、飛び散ったカオスの塵が広大な宇宙の一角で集積し、一つの惑星を形成した。それが、我々の文明の舞台となる惑星「ヒュースター」である。この惑星には、爆発によって性質を変えたカオスが降り注ぎ続けた。カオスは、その組成の50%がダークマター、50%がその他の物質に変化するという特性を持ち、ヒュースターの大気に触れることで、ダークマターから余分な成分が排除され、「魔素」となって地上に降り注ぐ、特異なエネルギー環境が形成されていった。


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## 第二章 原初のエルフ(マスター)の誕生と「思考」の黎明


### 2.1 紀元前31億年:知性の誕生と沈黙の16億年


ヒュースターが誕生してから20億年が経過した頃、惑星を構成するカオスの塵に、上空から降り注ぐダークマターが接触するという、二度目の奇跡が起こる。この接触と、カオスの「変化しやすい」特性により、それまで宇宙に存在しなかった新たな生命、すなわち「原初のエルフ」が誕生した。


この生命体は、知性と心を持っていた点で、カオスの集合体であった最初の生命体とは根本的に異なっていた。しかし、当時のヒュースターは創造物が一切ない未開の地であったため、彼は目的を持たず、あたかも銅像のように、16億年間という途方もない時間を静かに存在し続けた。彼は、後に子孫たちから「マスター」、すなわち絶対的な神として崇められる存在となる。


### 2.2 紀元前15億年頃:最初の「思考」と力の自覚


紀元前15億年頃、長大な沈黙は、極めて些細な出来事によって破られた。原初のエルフが、道端に転がっていた「全く同じ形の二つの石」を見つけたのである。


この瞬間、彼は初めて「同じ」という概念を理解した。これは、世界にランダムではない法則が存在する可能性を示唆し、原初のエルフにとって「物事について考える」という知性のスイッチを入れる最初のきっかけとなった。


思考を始めた彼は、自らの周りにある「見えないが、腕を振れば触れる感触のあるもの」、すなわちダークマターについて深く思索し始めた。そして、自分がカオスから派生した存在であるがゆえに、ダークマターを自由自在に操る力を持っていることに気づき、その力を使いこなす術を学んでいった。ここに、エルフの魔法の力の根源が確立された。


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## 第三章 創造の時代と寿命を持つエルフの誕生


### 3.1 紀元前14億3200万年:飽きによる創造の衝動


「思考」の始まりから約6800万年後、原初のエルフ(マスター)は、自らの力を用いて創造を開始した。彼はまず、ヒュースターに存在するダークマターを集めて水へと変え、その中に土を作り出した。


次に彼は、自分に酷似した「最初のコピー」を創り出した。このコピーは、マスターと同様に知性に欠け、ただ本能的に創造を繰り返すだけの存在であったため、ヒュースターを飛び出し、周囲の宇宙に火・水・岩の惑星など多くの星々を創っていった。


しかし、創造を繰り返すだけの行為に、マスターはすぐに「飽き」を感じた。16億年ただ存在した後の退屈を解消するため、彼は変化と刺激を求めた。


### 3.2 寿命と苦労の導入


マスターは、飽きを解消する目的で、あえて自分たち永遠の存在とは異なる「少し弱い個体」を創り出すことを決断する。


これが、寿命(わずか5000年ほど)を持ち、生殖能力を備えた、現在のエルフ族の祖となった。彼らは限りある命の中で、苦労を経験する存在として設計され、マスターは彼らの生と死、そしてその努力を観察することに新たな興味を見出した。


### 3.3 文明を可能にした「空気」の創造


新しいエルフ族が誕生した時点でも、世界はまだ暗かった。空間と光は存在していたが、それを反射・散乱させる「空気(大気)」が存在しなかったため、目を使うように創られたエルフたちには何も映らず、世界は暗闇に見えていた。


この視覚的な問題を解決するため、マスターは空気を創り出し、光が空気によって反射するようにした。ここに、エルフが視覚によって世界を認識し、文明を築くための物理的な基盤が完成した。


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## 第四章 文明の成立と最初の悲劇の種


### 4.1 文明の発展とマスター信仰


寿命を持つエルフ族は、生殖能力によって個体数を増やし、マスターから教えられた魔法の力を駆使して、雨風を凌ぐ家を建て、独自の社会と文明を築き上げた。彼らは、自らを創り、世界を整えてくれたマスターを絶対的な「神」として崇め、深く信仰した。


紀元前1.432億年頃、エルフ文明は、限りある命の中で創造性を発揮し、独自の文化と社会構造を構築していった。この時代、彼らはまだ単一の種族であり、戦争や憎悪といった概念とは無縁の、比較的平和な時代を享受していた。


### 4.2 紀元前11億5800万年:悲劇の種の降下


しかし、この平和な文明は、再び宇宙の根源的な力によって、その運命を大きく歪められることになる。


紀元前11億5800万年、遥か彼方の宇宙から、カオスの大爆発で飛び散ったカオスの塵が、再びヒュースターに大量に降り注いだ。この塵は、当時のエルフたちが築いた文明の上に広範囲に降り注ぎ、エルフの身体に知らず知らずのうちに変質をもたらしていった。


この現象は、マスターからの教えにもなかった想定外の自然現象であり、エルフ文明はこれに対する防御や知識を持っていなかった。このカオスの再降下こそが、紀元前11億2000万年に勃発する「異形児戦争」の避けられない悲劇の種となったのである。



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# 📜 創世記:カオスの源流からエルフ文明の黎明まで


## 第一章 混沌(カオス)の時代と宇宙の創発


### 1.1 紀元前178億年:無からの始まり


我々の世界の歴史は、紀元前178億年に遡る。この時、宇宙には星も光もなく、ただ広がり続ける「無の世界」が存在していた。この無の世界に満ちていたのが、ダークエネルギーの集合体である「混沌(カオス)」である。カオスは、無限に、そして無目的に存在し、その性質は極めて不安定で、非常に変化しやすい特性を持っていた。


カオスは長い時間をかけて、その不安定な本能に従って偶然に集積し、やがて知性のない巨大な最初の生命体へと姿を変えた。この生命体は、誕生以来、周囲のカオスを貪るように集め続けた。


### 1.2 カオスの大爆発とヒュースターの誕生


最初の生命体によるカオスの集積は、ついにその制御不能な限界を迎えた。充電過多となったエネルギー源のように、巨大なカオスは宇宙を揺るがす大爆発を引き起こした。これが、後にすべての宇宙の起源とされる「カオスの大爆発」である。


この偶発的な大事故により、無数の宇宙が生まれ、カオスの総体積は10分の1にまで縮小した。このとき、爆発で飛び散った小さなカオスの塵こそが、後にすべての宇宙の星々を形作る素となった。巨大な最初の生命体は、爆発で力を失った後も、知性を持たないまま次元の外でカオスを集め続ける存在として残留している。


紀元前51億年、大爆発から約127億年後、飛び散ったカオスの塵が広大な宇宙の一角で集積し、一つの惑星を形成した。それが、我々の文明の舞台となる惑星「ヒュースター」である。この惑星には、爆発によって性質を変えたカオスが降り注ぎ続けた。カオスは、その組成の50%がダークマター、50%がその他の物質に変化するという特性を持ち、ヒュースターの大気に触れることで、ダークマターから余分な成分が排除され、「魔素」となって地上に降り注ぐ、特異なエネルギー環境が形成されていった。


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## 第二章 原初のエルフ(マスター)の誕生と「思考」の黎明


### 2.1 紀元前31億年:知性の誕生と沈黙の16億年


ヒュースターが誕生してから20億年が経過した頃、惑星を構成するカオスの塵に、上空から降り注ぐダークマターが接触するという、二度目の奇跡が起こる。この接触と、カオスの「変化しやすい」特性により、それまで宇宙に存在しなかった新たな生命、すなわち「原初のエルフ」が誕生した。


この生命体は、知性と心を持っていた点で、カオスの集合体であった最初の生命体とは根本的に異なっていた。しかし、当時のヒュースターは創造物が一切ない未開の地であったため、彼は目的を持たず、あたかも銅像のように、16億年間という途方もない時間を静かに存在し続けた。彼は、後に子孫たちから「マスター」、すなわち絶対的な神として崇められる存在となる。


### 2.2 紀元前15億年頃:最初の「思考」と力の自覚


紀元前15億年頃、長大な沈黙は、極めて些細な出来事によって破られた。原初のエルフが、道端に転がっていた「全く同じ形の二つの石」を見つけたのである。


この瞬間、彼は初めて「同じ」という概念を理解した。これは、世界にランダムではない法則が存在する可能性を示唆し、原初のエルフにとって「物事について考える」という知性のスイッチを入れる最初のきっかけとなった。


思考を始めた彼は、自らの周りにある「見えないが、腕を振れば触れる感触のあるもの」、すなわちダークマターについて深く思索し始めた。そして、自分がカオスから派生した存在であるがゆえに、ダークマターを自由自在に操る力を持っていることに気づき、その力を使いこなす術を学んでいった。ここに、エルフの魔法の力の根源が確立された。


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## 第三章 創造の時代と寿命を持つエルフの誕生


### 3.1 紀元前14億3200万年:飽きによる創造の衝動


「思考」の始まりから約6800万年後、原初のエルフ(マスター)は、自らの力を用いて創造を開始した。彼はまず、ヒュースターに存在するダークマターを集めて水へと変え、その中に土を作り出した。


次に彼は、自分に酷似した「最初のコピー」を創り出した。このコピーは、マスターと同様に知性に欠け、ただ本能的に創造を繰り返すだけの存在であったため、ヒュースターを飛び出し、周囲の宇宙に火・水・岩の惑星など多くの星々を創っていった。


しかし、創造を繰り返すだけの行為に、マスターはすぐに「飽き」を感じた。16億年ただ存在した後の退屈を解消するため、彼は変化と刺激を求めた。


### 3.2 寿命と苦労の導入


マスターは、飽きを解消する目的で、あえて自分たち永遠の存在とは異なる「少し弱い個体」を創り出すことを決断する。


これが、寿命(わずか5000年ほど)を持ち、生殖能力を備えた、現在のエルフ族の祖となった。彼らは限りある命の中で、苦労を経験する存在として設計され、マスターは彼らの生と死、そしてその努力を観察することに新たな興味を見出した。


### 3.3 文明を可能にした「空気」の創造


新しいエルフ族が誕生した時点でも、世界はまだ暗かった。空間と光は存在していたが、それを反射・散乱させる「空気(大気)」が存在しなかったため、目を使うように創られたエルフたちには何も映らず、世界は暗闇に見えていた。


この視覚的な問題を解決するため、マスターは空気を創り出し、光が空気によって反射するようにした。ここに、エルフが視覚によって世界を認識し、文明を築くための物理的な基盤が完成した。


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## 第四章 文明の成立と最初の悲劇の種


### 4.1 文明の発展とマスター信仰


寿命を持つエルフ族は、生殖能力によって個体数を増やし、マスターから教えられた魔法の力を駆使して、雨風を凌ぐ家を建て、独自の社会と文明を築き上げた。彼らは、自らを創り、世界を整えてくれたマスターを絶対的な「神」として崇め、深く信仰した。


紀元前1.432億年頃、エルフ文明は、限りある命の中で創造性を発揮し、独自の文化と社会構造を構築していった。この時代、彼らはまだ単一の種族であり、戦争や憎悪といった概念とは無縁の、比較的平和な時代を享受していた。


### 4.2 紀元前11億5800万年:悲劇の種の降下


しかし、この平和な文明は、再び宇宙の根源的な力によって、その運命を大きく歪められることになる。


紀元前11億5800万年、遥か彼方の宇宙から、カオスの大爆発で飛び散ったカオスの塵が、再びヒュースターに大量に降り注いだ。この塵は、当時のエルフたちが築いた文明の上に広範囲に降り注ぎ、エルフの身体に知らず知らずのうちに変質をもたらしていった。


この現象は、マスターからの教えにもなかった想定外の自然現象であり、エルフ文明はこれに対する防御や知識を持っていなかった。このカオスの再降下こそが、紀元前11億2000万年に勃発する「異形児戦争」の避けられない悲劇の種となったのである。


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# 📜 復権と大いなる衰退:分裂、戦争、そして崩壊


## 第五章 最初の悲劇:異形児戦争と種族の分裂


### 5.1 紀元前11億5800万年:文明へのカオスの浸食


紀元前11億5800万年にヒュースターに降り注いだカオスの塵は、すぐにエルフ自身の体を変質させることはなかった。しかし、カオスが持つ「非常に変化しやすい」という特性は、その親が塵に触れた影響を受け、次の世代で恐るべき結果をもたらした。


紀元前11億2000万年、塵に触れたエルフの親から、突然、これまでのエルフとは大きく異なる姿を持つ「異形児」が次々と生まれた。彼らは、後にオークや獣人、ゴブリンといった七大種族の原型となる、異質な形態をしていた。彼らの出現は、純粋な好奇心とともに、恐怖と混乱をエルフ社会にもたらした。


### 5.2 紀元前11億2000万年:異形児戦争の勃発


異形児の存在は、一つの種族であったエルフ社会を致命的に引き裂いた。


反対派:カオスに触れなかったエルフたちは、異形児を「異質なもの」「汚染された存在」として捉え、純粋な恐怖心から彼らを拒絶し、殲滅しようとした。彼らの動機は、マスターが創った形ではないものへの生理的な嫌悪と、社会の均質性を維持したいという本能的な欲求に基づいていた。

賛成派:異形児の親となったエルフたちは、わが子を守るという自然な愛情から、断固として立ち上がった。彼らにとって異形児は、単なる変化であり、異質な生命ではなかった。


ここに、同じ血を持つ種族同士が殺し合う、文明史上最初の悲劇的な内戦「異形児戦争」が勃発する。


最終的に、兵力で勝る反対派が勝利を収め、異形児とその親たち(賛成派のエルフ)は故郷を追放されるという、悲劇的な結末を迎えた。この追放は、後に復権戦争という形で、エルフ文明全体に報復をもたらす、深い憎悪の根源となった。


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## 第六章 多種族の時代と復権戦争


### 6.1 七大種族への分化と生存競争


異形児戦争で故郷を追われた異形児とその親たちは、エルフの支配する豊かな土地を離れ、それぞれの環境へと散っていった。彼らは、自らに宿ったカオスの「変化しやすい」特性を最大限に利用し、厳しい環境に適応する形で分化を遂げていった。


ここに、人魚族、オーク、リザードマン、獣人、ゴブリン、セイレーン、そしてエルフを合わせた「七大種族」の体制が確立した。追放された六大種族は、生き残るため、そして故郷を追いやったエルフへの深い憎しみを原動力として、それぞれの種族の国を築き、力を蓄えていった。


### 6.2 紀元前8億4200万年:異種族復権戦争の勃発


紀元前史の長く蓄積された憎悪が、ついに爆発した。


紀元前8億4200万年、追放された六大種族が連合を組み、「異種族復権戦争」を起こす。ホブゴブリンのアースやセイレーンのニナら6人の英雄が連合軍を指揮し、圧倒的な軍事力と、長年蓄積されたエルフへの怨嗟の念を力に変え、エルフ文明を攻撃した。


この戦争で、かつて繁栄を誇ったエルフは惨敗を喫し、その人口と力は急激に衰退した。復権を果たした多種族連合は、共通の敵を倒した後、間もなく解散し、世界は大規模な戦争のない、新たな時代へと移行した。


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## 第七章 長き平和の裏側と信仰の分裂


### 7.1 約8億年間にわたる不安定な平和


復権戦争終結後、紀元前8億4200万年から紀元前4000万年までの約8億年間は、大規模な世界戦争のない平和と発展の時代を迎える。この時代、種族間の貿易が盛んになり、文明は再び大きく発展したが、その裏側では、土地や資源を巡る国境紛争や内戦が多発し、多種族の軍同士が常に小規模な衝突を繰り返すという、不安定な均衡が続いていた。


平和の時代とは名ばかりで、種族間の潜在的な不信感は、この長い期間を通じて温存され続けた。


### 7.2 紀元前6億1200万年:イエリスの登場と宗派の分裂


平和な時代の中、紀元前6億1200万年、衰退したエルフの国に、後の歴史を決定づける存在である美少女イエリスが登場する。


彼女は、大地震を予知する現実的な力を持っていたため、その予言が現実になるたびに、人々から「生きた神」として熱狂的に崇められる存在となった。


このイエリスの登場により、エルフ社会は伝統的な創造主信仰である「マスター派」と、現実の力を持つイエリスを崇める「イエリス派」に分裂した。両派は、どちらの信仰が優れているかを証明するため、約5億7200万年もの間、魔法の開発競争と布教活動を続け、世界全体を二大勢力の対立構造へと引き込み、宗教的な緊張を極限まで高めていった。


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## 第八章 宗教大戦争と文明の崩壊


### 8.1 紀元前4000万年:宗教大戦争の勃発


信仰と技術競争による緊張は、ついに文明全体を破壊へと導いた。


紀元前4000万年、国際的な対立が限界を迎え、七大種族すべてが、それぞれの種族内部で信仰によって分裂するという、世界的な内戦が本格的に勃発した。これが、「宗教大戦争」である。


この戦争は、およそ4000万年近くという途方もない期間にわたり継続し、文明が持つ全ての技術と力が、相手の信仰を否定するための兵器へと転用された。宗教的狂信によって推進されたこの戦争は、世界の物理的・社会的構造を根本から破壊し尽くし、ヒュースターを崩壊寸前の荒廃した大地へと変貌させた。


### 8.2 紀元前142年:マスター派の勝利とヴァンパイアの出現


紀元前4000万年という長い戦いの末、紀元前142年、最終的にマスター派が勝利を収め、戦争は終結した。勝利したのは信仰であったが、得られたのは荒廃と疲弊のみであった。


しかし、平和が訪れたのも束の間、世界の歴史は、外部からの介入によって強制的に幕を閉じられる。戦争終結直後、カオスを起源とするヴァンパイア族が突如として現世に出現。彼らはその圧倒的な力で、勝利者であるマスター派を含め、戦争で疲弊しきった世界を瞬く間に支配下に置いた。


ここに、紀元前史の文明は、自らの手による分裂と戦争によってその運命を閉じ、外部の支配を受けるという、悲劇的な結末を迎えたのである。



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# 📜 第四部:終焉と再生の時代(紀元前142年〜エルデン紀386年)


## 第九章 ヴァンパイアの支配と現世の放棄


### 9.1 紀元前142年:ヴァンパイア族の出現と世界征服


紀元前142年、およそ4000万年続いた宗教大戦争が終結し、マスター派の勝利で世界は疲弊しきっていた。その平和は、突如として現れたヴァンパイア族によって、強制的に幕を閉じさせられる。


ヴァンパイア族は、カオスを起源とする圧倒的な力を持ち、戦争で力を使い果たした七大種族の世界を、瞬く間に支配下に置いた。彼らの支配は、戦争による征服ではなく、恐怖による統治であり、その存在自体が絶対的な権力となった。ヴァンパイア族は、自分たちと姿が似ていること、そしてマスターの息がかかっていることを嫌悪し、エルフ族に対しては特に冷酷な態度をとった。


### 9.2 紀元前15年:魔界の創設と現世からの逃亡


支配体制を確立するため、ヴァンパイア族は、恐怖と奴隷制度の拠点となる「魔界」を創設する。彼らは、エルフ族以外の六大種族を奴隷として、紀元前15年に魔界へと強制的に移住させた。


ここに、エルフ族のみが、戦争で荒廃し尽くした現世に置き去りにされるという、史上最悪の運命が決定した。現世は、かつての創造主マスターの地であったにもかかわらず、ヴァンパイア族によって完全に放棄された地獄となった。この出来事は、エルフ族にとって、「神に見捨てられた」という絶望的な感覚を植え付けることとなった。


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## 第十章 飢餓の旅とエルデン王国の創設


### 10.1 紀元前15年〜紀元前5年:絶望の「飢餓の旅」


ヴァンパイア族によって「死ぬために生きる」運命を宣告されたエルフ族は、飢餓という新たな敵と対峙することになる。戦火で草木の一本も残っていない荒廃した大地で、彼らは生きるために絶望的な放浪を開始した。これが、歴史に名高い「飢餓の旅」である。


この旅の困難さは想像を絶するものだった。集団内で共食いの危機や反乱が頻発する極限状況の中、指導者クラリス(後の初代クラリス王)は、その卓越したカリスマと指導力によって、集団の崩壊を食い止め続けた。しかし、その代償として、旅の途中で全人口の約半分が命を落とすという、筆舌に尽くしがたい悲劇を経験した。


### 10.2 エルデン紀1年:再生の地エルデン


紀元前5年、数年にわたる放浪の末、エルフ族はついに海辺の、わずかに森が残る土地へと辿り着いた。この地は、彼らの再生の希望を象徴するものとして、「再生の地、エルデン」と名付けられた。


そして、エルデン紀1年、指導者クラリスは生き残ったエルフたちを率いて王に就任し、エルデン王国を建国した。この瞬間、ヴァンパイア族の支配と飢餓という二重の絶望から脱却し、エルフ族は自らの意志で歴史を切り開く、新しい時代「エルデン紀」の幕開けを宣言した。建国されたエルデン王国は、二度と飢餓で死者を出すまいという、強い使命感のもとに成立した国家であった。


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## 第十一章 初代クラリスの復興と悲劇


### 11.1 エルデン紀12年〜47年:復興計画とグロウリーフの光


クラリス王は建国後、すぐに国家の最優先事項を「飢餓の克服」に定めた。エルデン紀12年には、「公式的な現世復興計画」を発表し、荒廃した現世を再び緑で覆うための長期的な戦略を開始する。


この計画は、エルデン紀47年に大きな成果を上げた。光と植物の複合スキル「グロウリーフ」の開発に成功したのである。このスキルを用いることで、戦火で疲弊した不毛な土壌を改良し、森の再生を劇的に加速させることが可能となった。グロウリーフの成功により、エルデン王国の復興計画は「夢」から「現実」のものへと移行し、国民はクラリス王に絶大な信頼を寄せた。


### 11.2 エルデン紀122年〜128年:増税と暗殺の衝撃


しかし、楽観的な復興の道のりは、自然災害によって突然断ち切られる。エルデン紀122年、大規模な台風が王国を襲い、復興計画は甚大な被害を受け、大幅に遅延した。国家財政は逼迫し、クラリス王は計画を再実行するために国税を大幅に引き上げるという苦渋の決断を下した。


国民の疲弊は限界に達した。長きにわたる飢餓と苦難の記憶、そして増税による生活の圧迫が、かつての指導者への不満へと転化する。そして、エルデン紀128年、国民の怒りと不満を一身に受けた初代クラリス王は、暗殺者の手によってその生涯を終えた。ここに、エルデン王国最初の指導者の死という、悲劇的な裏切りが歴史に刻まれた。この暗殺は、武力ではなく人心の不満が、いかに国家の指導者を簡単に崩壊させるかを、後の世代に痛烈に示した。


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## 第十二章 エス王の決断と技術立国への転換


### 12.1 エルデン紀131年:エス王の即位と国是の変更


クラリス王の暗殺後、その息子であるエスが王位を継承した。エルデン紀131年、エス王は父の死が武力による敗北ではなく、国民の感情の制御に失敗した結果であると深く理解した。彼は、二度と国民の不満によって国家が揺るがないための、根本的な国家構造の転換を決断する。


エス王は、旧体制の象徴であった騎士団を即座に廃止した。そして、新たに「技術と知性」を重視するスキル魔術開発部門を設立。ここに、エルデン王国の国是は、武力による統治から、技術による問題解決と国民生活の安定へと、大きく舵を切ることとなった。


### 12.2 エルデン紀386年:技術立国の確立とメルトール合金の発見


エス王の指揮のもと、スキル魔術開発部門は急速に成長した。技術開発は、飢餓や災害といった現実の問題を解決するために集中的に進められた。王の指導により、エルフ文明は、後の最終戦争まで続く技術立国としての道を、確固たるものとして確立していく。


そして、エルデン紀386年、後のエルフ文明全体に影響を与える画期的な素材「メルトール合金」が発見された。この合金は、卓越した強度と加工性、そして魔法親和性を持ち、ドラグーン計画という国家の一大プロジェクトの素材的基盤を確立するものであった。この発見は、エルフ文明の技術的な黄金時代が間近に迫っていることを示唆していたのである。


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# 📜 第五部:技術の黄金時代と自己破壊への加速(エルデン紀386年〜エルデン紀2324年)


## 第十三章 ドラグーン計画と技術文明の確立


### 13.1 エルデン紀386年〜1000年:技術立国の集大成


エルデン紀386年にメルトール合金が発見されたことで、エス王が掲げた技術立国の計画は、実現に向けた決定的な一歩を踏み出した。この新素材は、従来の素材では不可能であった耐久性、軽量性、そして魔素との高い親和性を実現し、後の技術革新の揺るぎない基盤となった。


この技術的基盤の上に、エス王の治世のもとで始まったドラグーン計画は、エルデン紀1000年に結実する。リリーの犠牲とエルメルトールの知恵、そしてスキル魔術開発部門の200年以上の努力を結集し、復興の象徴となる「ドラグーン」が完成した。ドラグーンは、その巨大な機体と卓越した性能で、国民に技術による問題解決の可能性を強烈に示し、エルデン王国が技術文明国家としての黄金時代を迎えることを宣言した。


### 13.2 文明の黄金時代と技術の普及


ドラグーン計画で培われた合金技術、魔素制御技術、そして複合スキル応用技術は、その後数世紀にわたり、社会全体に浸透していった。かつて飢餓の旅を強いられたエルフたちにとって、技術は生活の安定と利便性をもたらす、絶対的な福音となった。


技術は、船や車などの移動手段を飛躍的に発展させ、大規模な建設技術を可能にした。荒廃した大地は、緑化と並行して、強固で巨大な都市へと姿を変えていった。しかし、この技術的な繁栄は、次第にエルフたちの心に傲慢を生み出した。彼らは、技術こそが全ての困難を解決できる唯一の手段であり、自分たちはマスターやヴァンパイアのような「原始的な力」に頼らず、知性で世界を支配できると信じ始めたのである。


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## 第十四章 ブラードの台頭と平和の終わり


### 14.1 エルデン紀2310年:セカンド共和国の軍事化


技術の恩恵が世界中に広がるにつれ、その力は再び平和のためではない目的に転用され始めた。特に、当時、エルデン王国の技術を吸収しつつ、独自の発展を遂げていたセカンド共和国の巨大都市ブラードにおいて、技術の軍事化は顕著であった。


エルデン紀2310年、ブラードは、その技術力の結晶として「グラトシアス・ビル」を開発する。これは、単なる建築物ではなく、広大な都市を制御し、防衛と攻撃を一手に担う巨大なシステムであり、ブラードが軍事独裁体制へと移行するための技術的基盤となった。この開発は、技術力が政治的支配を可能にするという、新たな時代の到来を世界に示唆した。


### 14.2 エルデン紀2311年:ブラード戦争の勃発


ブラードの技術と軍事力を背景とした独裁体制への動きは、エルデン王国を継ぐエス王政権にとって看過できない脅威となった。エス王は、エルデン紀2311年に、ブラードに対して武力による先制攻撃を決断し、ブラード襲撃事件を起こす。これをきっかけに、「ブラード戦争」が勃発した。


この戦争は、従来の国境紛争とは異なり、技術力と魔素応用スキルの優劣が勝敗を分ける、近代技術戦争の原型となった。両陣営とも、過去の戦争の教訓から学び、持てる技術の全てを戦場に投入した。


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## 第十五章 グラトシアス大虐殺と軍事独裁体制の樹立


### 15.1 エルデン紀2316年:超破壊兵器「グラトシアス」の使用


ブラード戦争は泥沼化したが、その流れを決定的に変えたのが、ブラード自身であった。


エルデン紀2316年、ブラードは、彼らが極秘に開発していた超破壊兵器「グラトシアス」を戦場に投入した。この兵器は、ブラードが開発したグラトシアス・ビルの制御技術を応用したものであり、局所的でありながらも、甚大な被害をもたらすことを可能にした。この兵器の使用により、エス王側の勢力は壊滅的な打撃を受け、大量の兵士と市民が犠牲となった。この悲劇的な被害こそが、後に「グラトシアス大虐殺」と呼ばれる所以である。


この結果、ブラードは戦争に勝利し、現世における軍事独裁体制を確立。エルフ文明は、技術の黄金時代の末に、自らが生み出した超破壊兵器によって軍事国家へと変貌するという、皮肉な結末を迎えた。技術は、再び支配と破壊の道具となったのである。


### 15.2 敗戦国レトメーの究極の選択


ブラードの軍事独裁体制は、現世のエルフたちにとって恐怖と屈辱以外の何物でもなかった。特に、敗戦国となったレトメーは、ブラードの圧倒的な軍事力に対抗する手段を失い、追い詰められていた。


レトメーの指導層は、自らの文明の力では、この状況を打破できないことを悟る。そして彼らは、紀元前にエルフ族を現世に置き去りにし、魔界へと去った、かつての支配者に対して助けを求めるという、究極の選択を取る。


これは、「技術」によって全てを解決できると信じて傲慢になったエルフたちが、最終的に「原始的な力」、すなわちヴァンパイア族に屈服し、介入を要請するという、文明のプライドを捨てる行為に他ならなかった。


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# 📜 第六部:最終戦争と復興の夜明け(エルデン紀2324年〜エルデン紀2519年)


## 第十六章 ヴァンパイアの再臨と第二次軍拡競争


### 16.1 エルデン紀2324年:ヴァンパイア族の介入


エルデン紀2324年、敗戦国レトメーの要請に応じ、ヴァンパイア族が再び現世に降り立った。彼らが現世に再臨した目的は、ブラードの独裁を止めることではなく、エルフの文明が自滅へと向かう「力の証明」を示すことにあった。


ヴァンパイア族は、ブラードが誇る超破壊兵器「グラトシアス」を含む、当時のエルフ文明の全ての最新兵器に対して、一切の物理的・魔術的な干渉を受けないという圧倒的な「力」を示した。彼らの身体は、カオスに近い、原始的なエネルギーで構成されていたため、エルフ文明の技術が作り出した人工的な力では、全く無効化されてしまったのである。ヴァンパイア族は、一方的な力の差でブラードの軍事独裁体制を壊滅させた。


エルフ文明は、自らが生み出した技術によって再び滅亡の危機に瀕し、その解決をかつての支配者に委ねるという屈辱を味わった。


### 16.2 エルデン紀2351年:ヴァンパイアへの対抗と「ドラゴン」の開発


ヴァンパイア族による「力の証明」は、生き残ったエルフたちに強烈な恐怖を植え付けた。彼らは、技術がヴァンパイア族の力の前には無力であることを痛感しながらも、彼らに頼らず、自力で凌駕する力を手に入れようと、狂気的なまでの技術開発競争を再開した。


エルデン紀2351年、敗戦国レトメーは、ヴァンパイア族に対抗するための強力な戦闘システム「ドラゴン」を開発。このドラゴンは、従来の技術を大幅に上回る戦闘能力を持ち、ここからエルフ文明の第二次軍拡競争が本格的に始まった。この競争の目的は、復興や生活の向上ではなく、ヴァンパイア族への対抗という、ただ一点に集約されていった。


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## 第十七章 究極の技術促進と冷戦体制の確立


### 17.1 エルデン紀2400年:高純度魔素の発見とカオス資源戦争


技術開発の狂気が加速する中、エルデン紀2400年に、文明の運命を決定づける発見がなされた。この世界の物質の根源である「カオスの塵」(ダークマターが起源)を精製することで、究極の超絶エネルギーである「高純度魔素」を生み出す方法が判明したのである。


この発見は、それまでの技術を全て過去のものにするほどの最終的な技術促進を引き起こした。高純度魔素の獲得と、それを搭載するための究極兵器の開発が、全世界の最優先事項となり、世界中で「カオス資源戦争」が勃発した。この戦争は、従来の戦争とは異なり、資源の奪い合いと技術開発の加速が同時に進行する、絶望的な軍拡競争となった。


### 17.2 魔法魔術大会の熱狂と最終兵器の開発


カオス資源戦争の最中、世界を熱狂させるプロモーションの場が設けられた。それが、「魔法魔術大会」である。


この万博的なイベントは、究極の魔素技術と、それによって生まれた最終兵器のポテンシャルを、「平和的な開発」と偽って世界中に示し、国民の熱狂と国家予算の投資を誘うために利用された。この大会の熱狂が、究極兵器への開発競争を決定づけ、文明の自滅へと向かう最後の後押しとなった。


エルデン紀2412年には、カオス魔素を搭載し、マッハ31という驚異的な速度と破壊力を持つ究極兵器「ヒュドラ」が完成。これに対抗するように、エルデン紀2439年には、セカンド共和国が「大型魔術展開ミサイル」を完成させた。


### 17.3 エルデン紀2439年:恐怖の均衡と冷戦体制


エルデン紀2439年、ヒュドラと大型魔術展開ミサイルの完成により、両陣営の軍事力は再び均衡した。これにより、世界は大規模な軍事衝突を回避しつつ、互いに核を突きつけ合うような「冷戦体制」へと突入した。


この冷戦は、君主制と共和制というイデオロギーの根本的な対立が解消されないまま、究極の技術という名の「恐怖」の上に成り立っていた。技術は、復興や利便性ではなく、破壊と威嚇のためだけに存在するようになり、文明全体が自滅の歯車から逃れられない状態に陥っていた。


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## 第十八章 最終戦争と文明の終焉


### 18.1 エルデン紀2459年:冷戦の破綻と最終戦争


緊張状態は、ついにその限界を迎えた。エルデン紀2459年、両陣営は恐怖の均衡を破り、究極の兵器の使用へと踏み切った。


レトメーは、最後に完成させた恐るべき「ヴァンパイア」爆撃機を投入。それに対し、セカンド共和国も、文明の終わりを覚悟した上で魔術ミサイルを大量に応酬した。この最終的な応酬は、技術文明が自らを生み出した力によって、自らを破壊し尽くすという、人類史上最悪の出来事となった。


この最終戦争の結果、レトメーとセカンド共和国は、文明を滅ぼす力を使い合い、両国とも完全に消滅した。この戦いにより、総勢で7億3400万人ものエルフが犠牲となり、技術の黄金時代は、文明の終焉という形で幕を閉じた。


### 18.2 終末世界の到来と沈黙の60年


最終戦争の終結と同時に、ヒュースターは「終末世界」と化し、世界人口は4000万人にまで激減した。広大な大地は、カオスの残滓と荒廃した瓦礫に覆われた、真の地獄となった。


このエルデン紀2459年から約60年間、世界を支配していたヴァンパイア族は、エルフ文明の自滅を静かに見届けたまま、一切の動きを見せなかった。彼らは、エルフが自らの知性によって自らを滅ぼすという結果を、冷酷に観察していたのである。


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## 第十九章 復興の狼煙と指導者クラリス


### 19.1 エルデン紀2519年:復興時代の始まり


絶望的な沈黙の60年を経て、エルデン紀2519年、ついに「復興時代」の幕が上がった。


生き残った4000万人の生存者は、この悲劇を二度と繰り返さないという固い決意のもと、集落を形成し、ひたすら生存と文明の再建を願い続けた。


この絶望的な状況を打破するため、一人の指導者が立ち上がった。彼の名は、クラリス。彼は、初代エルデン王と同じ名を背負い、4000万人の生存者の唯一の希望となった。彼の使命は、7億人の犠牲者が残した「技術の呪い」を乗り越え、二度と自滅することのない新しいエルフ文明を築くことにあった。


### 19.2 新しいクラリスの最初の決断


指導者クラリスの最初の行動は、極めて重い決断を迫られるものであった。


世界を滅ぼした旧技術を、完全に破棄するのか?それとも、その破壊の力を封印しつつ、復興のために利用するのか?彼のこの決断こそが、ヴァンパイア族の沈黙を破り、新たな歴史を動かし始める、最初の起動力となるのである。


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