第2話妹と登校なんて嫌なのに

 翌日の10月8日木曜日。

 朝から雪花が自室に来た。

「おはよう、お姉ちゃん!一緒に登校しよ」

「雪花ぁっ……嫌ぁ、絶対何か企んでるでしょ!?」

「そんなジト目で見ないでお姉ちゃん!」

 私は身体の前で腕を伸ばし、距離を取ろうとする。

 昨日の妹に絶頂かされた感覚が甦りながら、拒んだ。

「何かするじゃん!?絶対!?来ないで、今日もなんて嫌ぁっ!!」

「昨日はやり過ぎたって反省してる。ねっお姉ちゃん、許して」

「嘘だ……私をいじめようと企んでる!」

「今は近づかないよ。リビングに行ってるから」

 ベッドにいた私に近づいて来ず、自室から出ていった妹。

「はぁー……朝もやられるなんてごめんだね」

 閉まった扉を睨みながら、漏らす。


 妹が朝食を摂り終えたのを見計らって、リビングに降りた。

「おはよう、結亜。今日は遅いじゃない?」

「おはよー、母さん。まあ今日くらいはね……」

「遅刻をしないならなんだって良いけど……」

 ダイニングテーブルに私の朝食が並べられていく。

 私は朝食を食べすすめた。


 雪花が行ってきまーすと、告げて自宅を出ていった。

 私はふぅー、と一息つき、妹との登校を回避出来たと安堵した。


 朝食を摂り終え、制服に着替え、登校した。


 コンビニが見えたところで、脚がひくついた。

 雪花がコンビニのところで佇んでいた。

 髪を指先で整えていた。

「あっ、お姉ちゃん!?一緒に登校しよ!!」

「待ってたの!?あぁー最悪……なんで先に行かないのよ!!」

「お姉ちゃんと一緒に登校したいって言ったじゃん!!」

 妹が私の腕に自身の腕を絡ませてきた。

 満面の笑みを浮かべる妹が、歩き出し、私は逃げることが出来ずに雪花と登校することになった。


 高校に到着したら、腕を解いて、教室へ逃げ込んだ。

 教室までは追ってこなかった妹だった。

 放課後が憂鬱なのは初めてだった。


 膣内ナカに妹の指が這っている感覚が甦りそうで必死に振り払った。

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