第9話 住み心良い町へ!

カルチャーギャップって言うか私に染み付いてる常識とこの世界の常識が懸け離れてるのが嫌になるわ

この記憶がねぇ┅┅


でも世界が違えど子供は勉強する者よ!そして大人は子供を見守り育てるの!

その大人ってのは社会的に子供を大事にするのが当たり前なの


そりゃ教育ってのは誰かが教えないと無理だけどそれは町や国が優先してやる行政でしょ!


でもこの国とか大陸では自分で手に入れろとか馬鹿じゃないの?


だから冒険者ギルドで読み書き算術を教えるのは冒険者の為になるからと勉強会と言う名目で開く事を提唱したの


引退した冒険者とかに教師になって貰うとかね


そして孤児院でも教えたが良いと話して神官さんを説得したの

これはミコちゃんから聞いた事がきっかけだけどね


ミコちゃんはお母さんを亡くしてこの町へ働きに来たけどその時に商会で知り合った子が孤児院の子だったって

その子が言うには孤児院は成人したら出ないといけないらしく仕事に着けない子は冒険者になるんだって


多くの孤児達は冒険者になるんだけどそれは読み書き算術が出来ないからって言うの

お店とかは何も出来ない子を雇うなんてしないからね


住む所を無くした子供達は仕方なくスラムに住んで悪い大人とかに騙され悪事を働くなんて多いとか


用は使い捨てにされてるって事よ

理不尽だわ

親を亡くした子供にどんな罪があるのよ!

そしてそんな子供に教会の孤児院で貧しい生活をさせ放り出すなんてね


仮にも聖職者で人々を救うのが宗教じゃなかったの?

それなのに何もしないで成人するからポイってのは違うんじゃ無いの?


頭に来たから孤児院へ行ったら話が分かる神官さんだったから納得してくれたの

子供達に読み書き算術を少しでも教えるってね


子供って興味出たら自分から進んでやるでしょ?

勉強したかったら冒険者ギルドへ行けば良いと言ったのよ


これは商業ギルドも巻き込んだが良いよね?フフフ♪


「あっ!リョウちゃん!ちょっと良いかな?」

「何ですか?」

「実はコレ?貴女が考案したんでしょ?聞いたわよ」

「ああ盾ですか?ええ教えました」

「これを冒険者ギルドで加工して売る事にするけど考案者の許可が必要なのよ

だから!この書類にサインしてちょうだい」

「そんなの勝手にすれば良いのでは?何も私がって必要無いですから」


「それは駄目よ、リョウちゃんが教えて広めたんだからね

酒屋の親父さんとかゴミ処理してくれるから助かるって言ってるのよ

他も町中から樽のゴミが無くなったとかね」

「それで正式に作るって事に?」

「材料が安くて簡単に作れる武器なのよ?

それにこの盾のお陰で新人冒険者がケガが少なく稼げる様になったんだから」


「はぁ┅まぁ少しの工夫で上手く行く様にするのって大事でしょ?

文字を知れば資料を読んで対策や計画が出来るし

魔物とか薬草も性質を知る事になりますからね

ホーンラビットは対策したら簡単な相手ですし」


「だから勉強会を開くの許可したでしょ?この盾は町の冒険者に必要なの

だからサインしてね」

「分かりました┅┅」


考案者が知れてるから勝手に出来ないって変な所は守るんだよね

そして正式に役所に届けられるって特許庁なの?


法律では魔道具とかは商業ギルドに登録するんだって

これは錬金ギルドも絡んでいて錬金術師の資格者が考案したのは商業ギルドに登録して道具屋で販売するからだってよ

勝手に販売したら罪になるって知らなかったわ


薬も薬師ギルドが管轄で資格者しか作る売るは駄目で錬金術師は大丈夫なんだって

その資格者なら良いって事だって


そして驚くのはポーションは制作も販売も自由なんだと!

なして?ポーションだよ?

これは資格無しでも冒険者とか作れるからだって

そもそも薬師や錬金術師だけだと量が足りなくて冒険者は成り立たないからだって


簡単なポーションは本を読んで理解したら誰でも作れるからね

そして錬金術のスキル持ちや調剤スキル持ちもポーション作れるから


病気は薬でしか治せない世の中だから薬師は資格が必要なんだって

変な薬とか自由販売は駄目だろうからね


ケガとかは治癒魔法で治るけど病気は無理だから

そんな知識も無いのよ

だって発酵とか細菌とか誰も知らないのよ?


まぁ魔力のせいで風邪とか惹かないし、腹痛なんか放って置けば治るんだから


どうも細菌が居ない?少ないのよね┅┅

害になる細菌が少なくて病気も少ないのよ

殆どが薬で治るし結構丈夫なのよ

でも薬は高くて買えないのが難点なの


腹痛を放って置いて盲腸とか知らずに放って置けばそれは腹膜炎や腸捻転とかで重傷よ


それが不治の病で【腐敗病】と言われてるの

単に糞詰りが盲腸炎になって大腸に溜まり腐敗するんだけどね

下剤なんて直ぐに作れるのよ、そして高くは無い

そんな薬も知識が無いから飲まず我慢するから・・・


【腐敗病】【魔力過多症】【敗血病】【胃潰瘍】とかが主な病気らしいの


魔力過多症は持って生まれた病気と言われてるの

これは魔力放出が出来ないから体内で魔力が溢れるだけ

魔力循環して操作を訓練したら解消するのにね


魔力が多いなら魔法も多く使えるのにこれも知識不足

大抵の病気はこの魔力循環で予防出来るのよ

この世界ならではなの♪

肌も綺麗になって若返るのに┅


「本当に!私も魔力循環をリョウちゃんみたいにすれば若くなるのね!やるわ!絶対に習得するからね!」


アハハ・・・女将さん怖いって!


なんだか私は魔力循環の布教者みたいに扱われ方々で教える事になったけどね


魔力循環を常日頃やってると魔力操作も楽に出来る様になるのよ

そしたら回復魔法も出来ちゃうんだから


回復魔法は水属性でも付くのよ

でも光属性の回復とは違うの

光属性の回復魔法は聖なる回復でアンデッドに効くけど水属性の回復や普通の回復は駄目でね

治療効果しか無いの


光属性は4元素属性とは違い聖なる属性なの

火、水、土、風の4元素で構成された魔法属性は主に精霊に起因するとされてるのよ


私は違って魔法とは魔力による創造だと思ってるからね

だからイメージが魔法の源だと思ってるのよ

アニメやラノベの知識でハッキリとしたイメージが有るから魔力操作で発現するって知ったの


魔法書にもこのイメージが大事だと書かれてるからね

しかし!そのイメージを描く為に詠唱をするってのは違うと思うよ


詠唱は魔術からの産物だと思うけどね

魔法陣に書かれてる呪文がその詠唱なんだから

そしてその呪文は古代語で書かれてるのよ


そのカラクリを知れば書き換えも簡単で新しい魔法陣を新しい文字で作れるの


私が作る魔道具にはこの魔法陣に漢字とかカタカナを呪文として作ってるわよ


ドライヤーがその第1号器、他も試して作ってるしぃ~♪

言語理解は優秀よ!


【希望の光】パーティーと出会ってから常設依頼をする新人冒険者達や稼げない冒険者さん達に囲まれて色々とアドバイスする日々を過ごしてたんだけど┅


ギルドでも勉強会で読み書き算術を教える事も頼まれ嫌と言えない性格も手伝って講師とかね┅┅


フランさんはDクラスの依頼を持って来て頼む!とか┅

なんか私って冒険者ギルドに使われてない?


「リョウちゃん!又ゴブリン被害なの!もう村は何度も襲われ女性を拐ったってよ

だからお願い!始末して来て!」


ハイハイ!もぅ!私が嫌と言わないの知ってるから!

ええ!殺りますよ!ゴブリンなんてきりきざんでやるわ!

拐われた人達を助けるのは当然でしょ!フン!


てな調子で上手くコキ使われてるのよねぇ・・・オークも始末って


「フフ♪リョウは既にBクラス以上の実力だけどねぇ♪

本人がDクラス迄と言うからまだ昇格させてないけど

いい加減Dクラスになって貰わないと駄目でしょう┅

それに先生とか言われてるのも有るからねぇ~フフフ」


ギルマスさん?アナシスタさん?変な事は考えないで!私は目立ちたく無いのぉ!


そして今・・・なして商業ギルドへ来てるの?

はて?女将さん?モグレルさん?洋服屋のサリナさんも?

そして貴女もなの?リンカさん?


「リョウちゃんは何も知らないから私達でお世話するのよ♪」

「そうよ♪貴女は本当に無自覚で世間知らずの非常識なんだからね?マリアナさんから聞いて呆れたわよ」

「そうなのよ!リョウちゃんったら普通な事とか思ってるからね

とても画期的な事ばかりなのに!どれだけ女性達が助かってるか知らないのよ」


サリナさんの言う事は最初はなんとなく分かったけど?

下着よ?たかが下着でそんなに?

まぁあのパンツは流石に無いわぁ~布切れだもん


胸当てもねぇ・・・サラシの方がマシよ!

町の女性っておっぱい大きいヒトばかりだからね!

それを布で巻いてるって可笑しいわよ!勿体ない!


あのパンツ代わりはエロイけどね

でもゴワゴワで肌が擦れちゃうから駄目ぇ!

特に敏感部分は悲惨よ!


そしてトイレットペーパーが葉っぱってのも許せない!

そりゃあ柔らかな葉っぱでしょう

ええそうでしょう!

永年愛用してきた葉っぱですからぁ!ふん!


何が悲しゅうて葉っぱでアソコをフキフキしますかってのよ!

絶対に嫌!拭かない方がマシ!


この常識違いと言うか遅れてるのを私は許せないから頑張って造りました!


紙制作は智識を振り絞りパルプからの製造を工房で成し得ましたよ!

だって魔法が有るからね♪

木材チップを魔法でチョチョイと出来るしぃ

魔道具でチップ機械も造れたからねぇ~ガッドガさんに頼んだの!


そんなで造ったのは石鹸から始まりシャンプーとリンスだったわ

そして下着でしょ

そしたら生理が来たからナプキンを?無い!無いのぉ!


はぁ~造ります!ええそうよ!

これは大事!私はナプキン派だからね!


てなもんでナプキン制作と併せてタンポンも!

綿にはカポックの実を使い上手く行ったのよ!オッホホホ♪

シモ関係で自然とトイレットペーパーも制作!


その間の食生活はモグレルさんと女将さんが見守る中で色んな料理を作ってたの


私が食べたいのも有るから次々に作るとお二人さんと従業員さん達が喜ぶのよねぇ~♪


「お姉さん!今度はどんな料理なの?」

「料理もだけどデザートも欲しいわ!今日は卵買って来たからプリンにしましょ♪」

「 「 「 プリン? 」 」 」


そんなで料理とデザートと言うかお菓子も沢山作ったの

その反響の凄い事・・・怖いよぉ


商業ギルドにてその多くを登録しなさいと言う事らしいのよ

特許を取れかしら?う~ん・・・


私が発明発見した訳じゃ無いけど?良いのかな?

パクリなんですが?前世の物を再現しただけよ?


そのアルアルだけどね┅

前世知識で無双するっての異世界人だからでしょう┅

なんかズルしてる感じで好きになれないけどね


石鹸 シャンプー リンス 下着ショーツ ブラジャー スポーツブラ

生理用ショーツ お色気下着?

生理用品ナプキン タンポン

トイレ用紙 普通紙


魔道具は鍛冶師ガッドガさん連名

ドライヤー 木材粉砕機 ライス脱穀機 精米機 精米用鍋器(炊飯器) パスタ製麺器 皮剥き器(ピーラー) 調理用器具(ハンドミキサー フードプロセッサー ジューサー)


料理レシピは ハンバーグ ハンバーガー パン制作方法 カレー

プリン パンケーキ スパゲッティ各種 ケーキ ドライフルーツ


酒製造に関する契約

濾過器 蒸留器 酒製造レシピ各種


リンカさんと女将さん主導で魔法契約書が商業ギルドのギルドマスターのケイリヒさんが汗をグッショリ掻いて用意しては魔法契約するって事に・・・アレ燃えて消えるのね

アニメの通りとは!


リンカさんが契約の内容に取り分を何%か勝手に決めてケイリヒさんは仕方ないとか?


例えばプリンならレシピ購入の際に5年間プリンの収益から何%かギルドへ払う事にするんだって

それが私の口座へ入ると┅

それって夢の著作権とかの不労所得者よ!


アイデアで収入って素敵♪

驚いたのは魔道具関連!凄いお金が入るらしいのよ┅┅コワ!

1個に付きいくらってね


「リョウちゃんの功績は石鹸とかシャンプーに生理用品と下着よ

女性に必要な物を考えてくれたのよ♪その分の収入は当然よ!」


てなもんでリンカさんと女将さんにサリナさんも鼻息が荒いのよ┅


ケイリヒさんは紙を造れるってのに反応が凄かったけどね

王都のギルド本部をギャフンと言わせるとか?


ダ・カ・ラ!目立ちたく無いの!


コホン┅┅名前は表に出ないそうです・・・ホッ


個人情報保護よ!じゃなくて襲われるからだとさ!ふん!

それだけの情報や知識ってのは関係団体や組織にしたら脅威で中にはお金目的もだって

物騒な世の中よね・・・異世界


「それにリョウの美貌も問題だぞ?拐われる可能性大だからな

馬鹿な貴族なんか権威を振りかざすだろう

リョウとこの契約の数々は魅力的だろうからな」

「ケイリヒ!そこは商業ギルドで抑えなさいよ!

リョウちゃんは宝なのよ!

この町!いいえ!この国のタ・カ・ラなの!良いわね!」


女将さんありがとう┅┅感謝!


ふふん!この町の領主は辺境伯様

でもなんか騒がしいのよねぇ

その辺境伯カールランドさんの娘さん・・・フィリアってのは盗賊から助けたあの子┅う~んヤバイ


「あのお方は私の命の恩人です!そしてこの辺境伯領地の救世主様!どこに居るのぉ~聖女様ぁ~!」


こりゃアカン奴でしょ!

誰が聖女よ!そりゃあ回復魔法をバンバン使ったけど!

盗賊を沢山殺したのよ!

そんな聖女は居ません!聖女ってのは全ての命を助けるの!

例え悪人でもなの!


可笑しいでしょ!こんな私が聖女なんて!

まぁバージンだけど!汚れとか無いしぃ!男嫌いだしぃ!

恋愛とか無理ぃだしぃ!

クラウスをボコボコにしたしぃ!

オマケの男爵令嬢も心折ったしぃ!ふん!何が貴族に不敬よ!


クラウスみたいなゲス男に尻を振ってるエロ娘じゃない!

この色ボケ娘!エッチで骨抜きとかあり得ないしぃ!


潰してやったわよ!アレを!

ふふん!急にオカマとか笑えるわ!

オネェになったクラウスが今度は若いショタ食いとか?ハハ・・・


殺したが良いわね・・・うん!


知らない内にクラウスはこの町から消えたそうよ

Aクラス剥奪とか恥ずかしいからかな?ねぇ~♪フフフ♪

それにあのお方ってのが私とはバレてない!


顔をハッキリと見せてないのが良かったみたいね┅はぁ・・・


そんなこんなでこの町へ来て早1年!

異世界生活もあの森を入れたら2年以上になるわ


宿を出ようと考えてフランさんとかケイリヒさんに家探しを頼んでたら女将さんが!


「リョウちゃん?なんて水臭いの!なんで相談と言うか話してくれないの!馬鹿ぁ!」

「?何でしょう?」

「家を探してるんでしょ?宿を!ここを出て行くんでしょ?」

「ああ・・・あのですね?私はそのぉポーションとか錬金術をする工房が欲しいんです

でもここではそれが無理なんで┅工房が出来る家を探してます」


「だからなの!相談してくれたら私も考えるのに!

ミコがポーション作りをしたいってのは知ってるのよ

だから裏庭に工房を建て貴女はこの部屋に住めば良いの

ミコも隣の部屋へ住ませるからね」


「でも2階は宿部屋が?」

「ふふん!この西側を宿部屋のままにして東側はリョウちゃんとミコに他の従業員の部屋にするの

そして工房へは奥の壁を抜いて降りれる様に改造すれば良いからね」

「私の部屋は奥ですから直ぐに降りれるのは良いけど?」

「私はリョウちゃんにずっとこの宿と言うか家に居て欲しいの

私の家は私とミコみたいに預かってる子が居るからね

だからこの2階の1部を貸す形にするのよ」


ってな事で家賃1ヶ月金貨5枚となってこれ迄通りに部屋住まいにしたの・・・安いけど?

工房はガッドガさんの知り合いドワーフさん大工が来てまぁ早い事

なんでも酒造りの張本人の仕事だからと取り合いになったそうですよ・・・恐るべし酒の効果!


工房は鍛冶も出来る様にってドワーフ炉も勝手に置かれて・・・

細工仕事やポーション制作に錬金術も余裕で出来る工房がたったの5日で完成!


2階の部屋から降りれる様にって壁をぶち抜き階段も!

見事な仕事でした!褒美に酒を!

もう凄い喜び様ったら┅┅


ウィスキーを2樽!麦焼酎も2樽

ブランデーが1つにビールが樽5個

奮発しました!

今はバーボンが夢中なガッドガさん達・・・ウィスキー飽きたの?


ミコちゃんも大喜び!だって15歳迄あと少しで工房が出来たからね

彼女は成人したら宿を辞めて私の助手さんなの

だから冒険者登録してデビューするのよ♪


こうして私の異世界生活は順調そのもの!

順風満帆ってこんな感じなの!



この世界で生きて行くのが少しは楽しくなって来てるのよ♪

女神に感謝しないと駄目かな?

ありがとう!





『どう致しまして 他の神々も楽しく見てるからねぇ~♪フフフ』



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