第3話 町へ行こう!
この世界へ来て多分半年は過ぎてるんじゃない┅6ヶ月?もっと?
ボチボチここを出ようかしら?
町とかとっても怖いけど能力もある程度は把握したし魔法も使えるからね
知らない世界の知らない生き物?
異世界の人達ってのがどうもねぇ・・・
だって世界が違うのよ!
ヒト族って人間じゃないんだから!ヒト族よ!族!
┅┅┅なんで物語とかでは普通に仲良くしてるのよ?・・・私は怖いの!その異世界人達が!
でもね?レベルもやっと20になって目標達成したから!
ここは居心地が良すぎるから愚図愚図してたけど町へ行かないと話にならないのも本当だもんね┅┅
それに少しは興味が有るのよ┅
未知の世界だから怖いもの見たさ?みたいなね
獣人さんにドワーフさん、エルフの人達は珍しいってだから出会えるかしら?
他も小人とか巨人もよ、町へ行って図書館とかで調べたいじゃ無い
そして冒険者として暮らせる様にならないと異世界で生きてけ無いから!ふん!
しかしまぁ売るのも沢山になってるから幾らになるか楽しみでも有るのよ
ホーンラビット ワイルドボア
グリーンキャタピラー
ボーンウルフ ゴブリン オーク
チャイルドボア アシッドボーン
ワイルドボーン オーク
かなり狩ったけどやっぱりボア肉が美味しいの!
そしてアシッドボーンとワイルドボーンは牛なの!美味しかった!ステーキ!焼肉!
少し水牛に似てるけど肉は最高に旨かったわ♪
ちゃんとアイテムBOXに大量に仕舞ってるからねぇ~♪
だって1人だと食べきれないわよ
巨体なの!ボーンって普通の牛より大きいの!
ボアはイノシンって知ってるけど普通サイズじゃ無いのよ
チャイルドボアが知ってるのと同じくらいかも
ワイルドボアは牛の大きさ!
ホント規格が違うのよ
オークの解体は嫌になるわ、あのブス顔でしょ?
それに人型だから参るのよ・・・
だからオークはそのまま収納してるの
解体は誰かに任せるわ、なんか嫌なの!
鑑定さんが良く働いてくれるから食えないのとかちゃんと解るのよね
ウルフ全般食べないみたい、虫魔物の中には美味しいのがあるらしいけどね・・・虫は要らないわ
でもグリーンキャタピラーの糸は凄く良いの
シルクに近くて高級だって
大きな芋虫だけどね・・・
糸はスパイダーシルクが貴族とかに喜ばれるってよ
スパイダーって蜘蛛よ?はぁ~
そのクモの中でもアラクネシルクが最上だって
知ってるけど!アラクネさんは有名だからね┅┅凄く強いのも
知らない内に付いたスキルも有ってなんかステータス見るの面倒なの
【錬金術】は嬉しいけどなんか怖いスキルも見えたのよね┅
【創造】ってなんなの?怖いわよ!
他は嬉しいのが多いけどこの創造は凄くヤバそうよ
この私が創造とかしたらねぇ?
不味いと思うの
これはしばらくは封印かしらね┅
ポーションも造れる様になって沢山造ってるわ
【錬金術】はとても便利でコツを掴んだら凄く上手く出来る様になったのよ
まぁ石ころが金の塊になったのは引いたけどね・・・
ホント物語のまんまとは異世界畏るべし!
う~ん┅きっとこれはラノベやらアニメの影響よ!
だって異世界なら出来るでしょ!
って思って思い出してるからね┅
だからね?チートってのはどれだけイメージ出来るかなのよ
ほら?宝くじとか当たらないかなぁ~とか思って予知能力欲しい!とか夢見るじゃない・・・
魔法って超能力みたいじゃない?
だから超能力とか出来ちゃったのよ・・・変なの
草原を歩くとポョンとスライムが弾けるってこの世界らしいわ
そんなに害の有る魔物とは思えないから見てるだけよ♪
ウサギさんは容赦なく突進して来るけどね・・・
こっちは敵意無いのによ?もう!
無駄な殺生はしたく無いっての!
交わして交わして歩いて行くと追いかけては来ないからね♪
じっとしてれば可愛いのに残念!
町へ行くのは良いけどどんだけかは分からないのよね
まだ怖いんだけど┅知らない世界の町に住んでる生き物・・・
人とか亜人種?とかと仲良く出来るかしら・・・
遠いのは実感してるけど┅
草原から道へ出ればなんとかなるわ
なんとか・・・ならない┅┅
まだまだ見渡す限りの草原って!
それにウルフがしつこいわね!
ゴブリンがなんで出てくるのよ!
ウルフはしっしっ!としてゴブリンはきっちり殺してるわよ
ゴブリンの中には魔石持ちが居るけど触りたく無いからポイしてるのよね┅緑色の背が低い奴
あの森のゴブリンは黒かったけど?
それに森の魔物はダンジョンみたいに霧となって魔石残して消えたけどね♪オマケもよぉ♪
ここのは死骸が残るから厄介だわ
魔石を死骸からこう触らなくて心臓の所から抜き出せ無いかしら?
はぁ~超能力とかなら取り出せるんだけどねぇ~
アポートとか言う奴よ、念じるの手にってだったわ・・・あれ?
なんで出来るのかしら?ゴブリンの胸からって念じたら赤い魔石が手にって!
このアポートって無属性だったかしら?それとも空間魔法?
ええい良いわよ!出来たから良いじゃ無い!
結果オーライよ!ふん!
超能力よ!それなら理解するわ!
ゴブリンの死骸にスライムが集り消化してしまうのも見馴れたものよ
スライムって面白い生態なのよね
あんなに弱いのにウルフの毛皮ごと消化するのよ?
下手に体内の酸を飛ばしたら強く無い?
今や彼等は私のゴミ処理係でウルフやゴブリンに他もせっせと処理してくれてるわ
ありがとー!スライムさん♪
そう言えばスライムだった件とかではスライムさんは無敵なのよね
他も特殊スライムとかピュピュって始末してたけど?
えっと変異種とかがレアなのよね?
レアスライムにはメタルスライムとかアイアンスライムとかで食べた物で進化形態が変わるのよね
採掘場とかで出会うかもぉ♪
食物連鎖でスライムさん達の為に死骸が残るのかな?
そんなこんなでひたすら草原を歩いて2ヶ月かしら?
こっちは1週間が10日らしいのよ
だから1月は50日なんだって
それで私の感覚的には3ヶ月過ぎたくらいかしら?
30日が身に付いてるからね┅┅
でもぉはぁ~遠いわ・・・
夜に浮かぶ月を何度も見るけど?
月が変わっていて2つなのよ┅
大きな月は黄色だけど小さい月はピンクってねぇ・・・
不思議よぉ~そして何時も満月って可笑しいでしょ?
スライムさんとなんか仲良しになって肉の焼いたのとかあげると喜ぶのが可愛いの!
器用に触手を出してオネダリしたりねぇ~♪ウフ
スライムさん達をゾロゾロ引き連れ歩いてると急にスライムさん達が止まった?
「もう着いて来ないの?」
ピョンピョン ピョンピョン
「そうなのね┅じゃあなるべく死なない様にしなさい!バイバ~イ!」
ニョロニョロっと触手を出してバイバ~イしてるのね・・・
まさかレアスライムかも?ウフフ
そうして進むと道が見えた!だからか!スライムさん達はこれを感じて戻ったのね!
私もまだまだよ♪ウフ!道は人が手を入れた感じだしぃ~
これを進めば町へ出るのね♪
はぁ~遠い道のりだったわねぇ~
2ヶ月100日くらい歩いてやっとよ?
これは街道かしら?結構広い道よ
行き交う人も何も無いけど道を歩いてるのは気分良いわ♪
ガラガラァ!ガラガラァ!
おおっと!馬車?なんか急いでるわね?
避けて先に行かせましょ♪
馬車かぁ!異世界らしいわね、馬が2頭でなんかムチを打ってたわ
西部劇みたい♪
すると今度も馬車が2台?これも急いでるわね?
何か有ったのかしら?
避けてどうぞどうぞ!土埃が酷いわね!もう!ゴホゴホ・・・
テクテク┅┅テクテク┅あれれ?
えっ!剣を構えてる?なんか物騒ね、それに柄の悪い顔!
悪人顔ってのはあんなのかしら?
なんか叫んでるけど知らんわ!
テクテク┅┅テクテク┅
煙り?なんで燃えてるのよ?
ありゃりゃ?先に行った馬車が燃えてるわね┅
そしてなんかチャンバラしてる?
あのお爺さん頑張ってるわね
それと後から行った悪人顔の連中が叫んでるのも変ね?
「おらぁ!観念しろや!ジジイ!」
「年寄り1人で何が出来るって言うんだよ!死ねや!」
「大人しく女を出せ!可愛がってやるからよぉ!ギャハハ!」
ふぅ~んあの馬車の中に女の人が居るのね
そしてあのお爺さんはそれを阻止してる
悪人はゴブリンみたいに犯す目的なのかぁ┅┅ゴブリンよね?
フフフ♪ゴブリンは始末しないとダメよ!
シュン!とフードを被り駆けて剣を抜いて10人の男達の元へ!
そして何時もの様にゴブリン退治!
スパッ!ズバッ!スパッ!
「ギャア!足が!俺の足がねぇ!」
「俺も腕が!いてぇよ!」
「こいつ!冒険者か!始末しろい!」
「親分!助けてくれぇ!腹を┅斬られた┅」
「みんな!集まれ!中々の手練れだぞ!」
「はぁはぁ┅すみません┅助けてくださりありがとうございます」
「お爺さんは馬車の中へ!こいつ等ゴブリンは私が始末しますから」
「ゴブリン?ハハハ!そうですな
この盗賊などゴブリンと同じでございます
では遠慮なく私は馬車へ」
「ええ!これを飲んで!ポーションだから!」
「ほぅ?変わった容器ですな?有り難く頂戴致します」
「おい!あいつ女みてえだぞ!ヘヘヘ!これは良いぜ!
あの女も捕えて楽しむぞ!」
「女なら多勢に無勢だ!直ぐに疲れるからな!ヒャハハ!」
「女は胸が弱いからな!胸を狙え!矢を放て!」
馬鹿か!こっちも矢を撃つてもんよ!
距離を取った罰よ!死ね!
シュン!シュン!シュン!
「うげっ!」
「ガッ!」
「てめえ!ゆる┅」
「くそぉ!ならば魔法を喰らえ!
精霊と大地┅」
「こんな時に詠唱なんて馬鹿ね!死ね!」ドスッ!
「ガハッ!卑怯な!┅詠唱中だ┅」
「お頭!くそぉ!退却!逃げろ」
「逃がさないわよ!ウィンドカッター!」
バシュ!バシュ!バシュ!
ギャア!ウゲェ!
パッカパッカ!パッカ!
「ふん!アジトへ逃げたら良いわ
後で始末するからね!」
「おや?終わりましたかな?」
「ええ!ここのゴブリンは始末しました
後はアジトへ行ったのを追いかけます」
「中々考えておられる、では私達はここで待っていましょう
あのポーションは凄い効き目でしたぞ?
もうすっかり元通りです・・・
ありがとうございます
私はここを片付けておきますな」
「お願いします、私はアジトへ行ってゴブリンを始末して来ます」
ゴブリンは絶対に始末するわ!絶対に根絶やしにするからね!
「はあはぁ┅頭が!親分が殺られた!」
「なんだって!それで他もかい?」
「俺以外は全滅だ┅」
「この大馬鹿!ちっ!後を付けられたわね!この役立たず!」
バシュ!ゴロン┅┅ゴロン┅
「おやおや?仲間を始末するなんて薄情なんだね?」
「けっ!能無しに用は無いのよ!アンタが私の良いヒトを殺したのね?
じゃあその復讐と行くわよ!死ね!」
「女だてらに盗賊なんて馬鹿ね、子分からチヤホヤされて勘違いしたの?愚かなものよ」
「うるさい!うるさい!知った口を吐くな!
女なんてこの世界じゃあ道具にしかならないのさ!
強い男に着いたが生き延びるってもんさね!
何も知らない奴が知った風な口を言うな!」
「ええ!知らないわよ!知りたくも無いわ!
男に寄生して生きるなんて真っ平後免だからね!
私は強く生きるのよ!アンタみたいなゴブリンに犯された女は死ぬしか無いのよ!」
「あのヒトをゴブリンだって!許さないわよ!
あれでも私の良いヒトなんだから!」
「ふん!盗賊なんて所詮ゴブリンよ!女を犯して好きにするなんてゴブリンじゃ無いの!
そして簡単に命を奪う愚か者よ!」
相手はムチ使い、厄介な技で攻めてくるわね
ならばこちらもお返しよ!
影魔法!シャドウハンド!からの!シャドウホール!
影に飲まれて死になさい!オッホッホホ!
「ギャア!放せ!辞めろぉ!呑まれる!ギャア!┅┅┅」
ほぉ~上手く行ったわ┅初めて使う魔法だからヒヤヒヤしたわ
シャドウホールってどこへ行くのかしら?
ボトッ・・・なん~だ結局吐き出すのね┅┅汚な!真っ黒って!
なんかゴメン┅┅
「助けて!誰か!」
「もうイヤァ!誰か!」
ありゃ!捕らわれたのがいたのね
どれどれ?
「ふん!やっと救援に来たのね!遅いわよ!私を誰だと思ってるの!」
「そうですわ!ノロマなんだから!服を寄越しなさい!命令よ!」
「さぁ!早くここを開けなさい!早く!」
「あなた!私達の事は見なかった事にしなさいな!良いわね!」
「金を恵んでやるから服を!早くしなさい!」
あ~これは駄目な奴ね┅┅
私の嫌いな連中とか勘弁してよ
他は?あらあらケガしてるのね
「すみません┅どうかお貴族様を先に┅」
「私達は後で良いので┅ありがとうございます」
この違い!なんなの貴族って!それも小娘よ!きぃー頭に来た!
「良いのよあんなのは放って置くわ、先にケガを治すわね」
「でもぉ┅」
「良いの良いの!あんな解らんチンは少し痛い目に会わないと駄目なのよ、良い?ヒール!」
「まぁ!回復魔法を!ありがとうございます!ありがとうございます!」
「そっちの子もおいで、治すわよ」
「おい!そこの冒険者!こっちもケガしてるのよ!助けなさい!さっきから命令って言ってるでしょ!」
「マッタク!これだから平民の冒険者は使えないのよ!
早くしなさい!命令よ!命令!」
「私はユルムガルド伯爵の娘なの!はやくしないと後が怖いわよ!」
「あのぉどうかあちらへ!貴女に害が及びますから」
「良いの良いの!この状況が分からない馬鹿は放って置いて良いのよ
ここが埋まったらあの子達は全員知らずに死んだ事になるのよ?
それは面倒なくて助かるけどね
あなた達を助けたらこの洞窟は崩落するかもよ」
「そんな事でしたら貴族様を見殺しとかで手配されますよ?」
「アハハ!勝手に崩落したならそんな事は言えないわよ
だから早く出ましょ♪何時崩落するか分からないでしょ?」
「「「「「ええ!ハイ!」」」」」
「子供も居るのね?早くおいで♪ケガしてない?
出たらお菓子をあげるからね♪」
「 「 「うわぁ♪ハイ!」 」 」
全員で8人と貴族令嬢が5人ね
それにしても貴族令嬢ってのは我が儘なのね
あんなの奴隷として売られて大丈夫なの?
買った方も大変じゃ無いかしら?
知らないけどね┅┅
ハダカと言う事は散々犯されてオモチャにされた?・・・
それなのにあの態度って┅はぁ~
だから見なかった事にしろとか救えないわね
「おお!ずいぶんと捕らわれてましたな?」
「他にも貴族の娘が5人ほど居ますが放って置きました」
「ほほぅ?何故?」
「彼女達は自分達を助けろと命令して来ましたし、ケガ人を差し置いて出せと煩かったので」
「そうですか♪状況を考えない愚かな娘と言う事ですな?」
「なんだったか?伯爵の娘だそうです
盗賊達に犯された様ですが見なかった事にしろとか┅」
「あのぉ┅あのお方はユルムガルド伯爵様のご令嬢です┅┅」
「ほぅ?ユルムガルド伯爵ですか?クククそれなら納得致しました、あの令嬢には良い薬でしょうな?カッカカ♪」
「セバス?ではマレリーナが捕らわれていたと?」
「そのようですぞ、生きてたのはまだ神様が許されたのでしょうな」
「へぇ~そうなの?崩落するかもよ?あれは直ぐに潰れるわ」
「そんなに脆いのですか?」
「あれはゴブリンの巣穴でしょうね、それをアジトにするなんて馬鹿な盗賊よ」
「なる程┅ゴブリンの巣穴なら脆いですな?
それに盗賊達がこれ程居たのなら益々危ういですぞ?」
「あんな連中は死んでも仕方ないでしょ?
助けに来たのに命令だ!出せとか馬鹿じゃ無いですか
平民だから愚かとかも言われましたしね
ならば知らないと言ったら容赦しませんって
貴族の娘とか馬鹿ばっかしなんですか?」
「アハハ!これは手痛いですな?」
「ううっ┅すみません┅マレリーナ達は特に我が儘なので┅」
「貴族なら民の上に立つ者ですよ?それが差別的な発言と我先に助かりたいとかあり得ません
普通ならケガ人のこちらを優先せよと言うのが本当ですからね
生きるも死ぬも行いが反映されるんですよ」
「┅とても身に染みるお言葉です
貴族だ平民だと言ってる間は徳を積む事は出来ませんね?」
「そんな所ですかね?私は関係無いですけど
それに盗賊に犯されたなら生きて行くの難しいのでは?それも知りませんけどね」
「おおーい!助けに来たぞ!」
「あれは騎士団ですな?やっと町へ帰れますぞ?アハハ!」
「じゃあ私は先に行きますね、面倒な事は嫌いですから」
「そんなぁ┅命の恩人を┅」
「通りすがりに邪魔を退けただけですよ
それにあの娘さん達が怖いですからね」
「ハッハハ!なる程!そうですな
ユルムガルド伯爵の娘御は中々の愚か者ですからここは姿を消したが宜しいでしょうな」
「ではお先に、それとみんなはこれで大丈夫だからね」
「お姉さんありがとう!お菓子も!でもぉ顔を見せてくれないの?」
「うん!顔は後々不味いからね
変なのに難癖つけられたらぶち切れるかも?アハハ♪じゃあね♪」
ふぅ~嫌だ嫌だ、このフード被ってて良かったわ
顔はそんなに見られて無いから町へ行っても大丈夫でしょ
かなり近いみたいだから早く行きましょ♪
「セバス?あのお方は?」
「中々のご仁ですな?腕もかなりてしたぞ
そしてあの物言いはどこかの貴族では?」
「ええ┅身なりも綺麗でしたしとてもお美しいお方でした┅」
「顔を見たのですか?」
「屈んだ時にチラッと見えました
とても綺麗でドキッとしました
エルフ族では無いのにあんなに綺麗だとは┅┅」
「それは是非ともお目に掛かりたかったですな?」
「あのぉ?あのお方は?」
「冒険者と言っておられたが┅」
「いいえ!それは違います!あのお方は絶対に聖女様です!
あんなに綺麗で私達を一瞬で治療されました
そしてあの薫りと空気で癒されました
間違いなく聖女様です!」
「そうです!回復魔法もとても優しくて包まれる感じで癒されました!そして見た事の無い綺麗なお顔で┅┅聖女様!」
「「「お姉ちゃんは女神様!」」」
「これは一大事でございますな?この地に聖女様が降臨されたなら早く旦那様へ!」
「待って!セバス?あのお方はなんと言われましたか?
面倒なので先に行くと申されました
きっと聖女様と言われるのが嫌で1人で旅をされてるのでは?」
「┅┅そうでしたな┅しかし!聖女様なら国の問題になりますぞ?」
「聖女様とは予想でしかありません、そんな不確定な情報で騒ぐのは愚か者ですよ?」
「┅┅そうでした、あのお方も仰ってましたな?
これはお嬢様に1本取られましたぞ?アハハ!」
騎士団が続々と駆けつけ捕えられた被害者は無事に町へと
しかしアジトへ救出へ行ったが目の前で崩落してしまい中の貴族令嬢は生き埋めぇ~
残念ながら全員死亡と報告されたみたいよ
後で分かったけどあの貴族令嬢達は全員盗賊達に犯され毎日オモチャにされてたらしいと判明┅
生きて帰ってもその事実は他の被害者達が知ってたから隠し通せ無いとなり世間に知れ渡るってね
死んで良かったんじゃ無いの?
盗賊に犯されたなんて知れたら生きて行くの大変よ?貴族様だし
それにもし身籠ってたら目も当てられないわ
所詮あんなだから運もツキも無いのよ┅┅御愁傷様
騎士団も発表するなんてね・・・
余程掘り返すのが嫌だったのかしら?
しかし私って人を殺してもなんとも思わないのはなんで?
死ね!とか言ってるしぃ・・・
これはそうよ!精神異常無効だからよ!そうに決まってるわ!
これでもマトモなの!
人を殺して喜ぶ殺人鬼じゃ無いの!ここは世界が違うからぁ!
殺しても良いのよ・・・人を
ふん!私はそんな女よ┅┅
あれが町ね?どんなかしら?
【カールランド辺境伯領 ガーデンス町】
大きな町で人口6万人 第2の領都と言われる町
ダンジョンが近くにあり冒険者も多く商業も盛んだとか
【メシトレア王国】でも大きな領地らしいわ
さて?どんな事が待ってるのかしら?少しワクワクしてるかなぁ~
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