あとがき
この物語は、ただの恋の話ではなく、
「誰かと隣で生きる」ということの、
ごく小さな、けれど確かな奇跡を描きたくて書きました。
かなり昔に書いた作品なので一気にアップしてしまいました、、
さて、喧嘩ばかりしていた幼馴染が、
それでも離れず、支え合って、
やがて“恋”よりも長く続く“日常”を選ぶ――。
そんな二人の姿を、
魚の匂いと野菜の色、そして季節の風の中に閉じ込めました。
八百屋の菜々と魚屋の汐。
彼女たちの愛は、派手でも劇的でもなく、
包丁の音や朝の「おはよう」に混ざるような、
静かな温度の恋でした。
みなさんにもそんな経験ありますか?
それでも、その小さな温度こそが、
人生をやさしく変えていく。
誰かと並んで暮らすということは、
言葉を重ねることよりも、
沈黙をわかち合うことなのかもしれません。
そしてトロ。
彼女(?)は“日常の証人”として、
ふたりの間に流れる季節を見守ってくれました。
私が猫となって見ている感覚で書き足しました。
――八百屋と魚屋は、今日も隣同士。
風が吹いて、シャッターが上がり、
「おはよう」が重なって、
また新しい一日が始まります。
この物語をここまで読んでくれたあなたにも、
そんな“隣”の温かさが、
いつか届きますように。
当たり前に在る日常がどれだけ大切か。
ここまでありがとうございました!
また何か思いつけば書こうかなと思います。
小肌マグロ
菜と潮の隣り合い 小肌マグロ @kohadamaguro
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