第3話 気絶


 これは事が起った後に書いたこと。


 あれから僕は、水分補給をした。


 荷物の中から、ウィーダーインゼリー未開封とアルコールティッシュを発見。


 だから叶った。


 どうしてそれを持っていたのかは、まだ思い出せていない・・・


 とりあえずしばらくの間、頭痛が薄くなっていくまで『待って』みた。


 ただ、人の気配はない。


 こちらとしては、誰かが通りがかってくれたら助かるかも、ってことだった。


 なのに無理っぽい。


 なので微弱な頭痛を抱えながら荷物を持って移動をすることにした。



 森の様子が変わってきたと思ったのは、はえている植物の種類が違うから。


 小雨が降ってきて、身体に付着したキノコの胞子が小さく輝いている。



 そんな時に、道を見つけた。


 もしかしたら民家があるかもしれない!



 喜んで走り出した僕は、なかなか近くに民家らしき建物を見つけた。


 嬉しさに声をかける。



「すいませーん、どなかったいっらしゃいませんか~?」



 その一拍後、走っている僕の横は自然界であるのに、どこからか人影が飛んで来た。


 その人影が杖を僕に向けると、バリアみたいな風が吹いた。


 とてつもない圧力と咄嗟のことで、僕の動きは停止して、気絶した。



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