ビジュバカ日常+(プラス)

ゆにたんたんめん

Ep.1|バカ3人の出会い編(亮介視点)

🔥亮介視点


高校一年生になった俺は1年1組だった。


俺の無駄に高いコミュ力と陽キャ力で友達なんていくらでもつくってやらぁ!!


…と、内心気合いを入れて校門をくぐる。


一年生のクラスは三階で、階段を上がり、そこの廊下を歩いていたその時…


『(なんなんだ…あのとんでもない美形…)』



俺の横をとんでもない美形の男子が通り過ぎていった


切れ長の二重まぶたの目、そしてスッと通った高い鼻、無造作なのに整った黒髪…



『(こんなイケメン、1年にいたんだな…)』



俺は男のくせにこん時はまじでドキッとしたんだ。

あいつの顔があまりにも整いすぎて美形だったから…



(あいつ…何組なのかな…)


俺は無意識にそのイケメンの男子が気になってしまった




俺は気を取り直して1年1組の教室へ入った。



俺は席に荷物を置いて、まわりのやつらと「よろしく〜!」とか言いながら軽く挨拶してた。

……けど、内心ではまださっきの“黒髪の美形”のことを考えてた。


(あの顔、忘れらんねえな……。まじで漫画みたいな整い方だった)


──ガラッ。


ドアの方から足音。

入ってきたのは、さっきすれ違った“黒髪の美形”本人だった。


(……マジか。俺のクラスじゃん。)


クールそうな顔で、ゆっくり教室の奥の席に向かう。

周りの女子たちはざわつき、男子たちも思わず目で追ってた。


『森谷優希──。』


出席番号の点呼で、その名前を聞いた瞬間、俺は心の中でつぶやいた。


(…森谷優希…な。…覚えた。お前、絶対ただ者じゃねえな。)


—亮介視点—


優希が席についた瞬間、クラスの空気がガラッと変わった。

女子たちは「イケメンすぎない…?」ってざわざわしてて、

男子は「絶対モテるなアレ」ってため息ついてた。


俺?

正直、負けたって思った。笑


(あいつ、存在が反則だろ…。

けど、なんか放っとけねぇんだよな。)



休み時間。

隣の席の優希は、相変わらず一人で静かにノートを開いてた。


…あいつ、クールで近寄りがたいけど、勇気を出して話しかけてみることにした。


亮介🔥「(陽キャスマイル)よっ!!

俺、田中亮介!!同じクラスだし仲良くしようぜ?!」

優希🖤「……お前、俺に話しかけるのな。」


うっわー…すげー塩対応……笑

…だが、こんなんで俺の陽キャ魂は負けねえよ?!


🔥「なぁ、お前、森谷って言ったっけ?どこ出身?」

🖤「…渋谷の笹塚。」

🔥「おお、渋谷区か!!オシャレタウンじゃねーか!!!」

🖤「……別に。」

🔥「(苛立ち気味に)あーそうかい!!!!」


(…安定の塩対応すぎて、全然会話続かねぇ!!)


その時、後ろの席から爽やかな声が降ってきた。


一樹🎾「(爽やかに)おいおい〜、朝からテンション高ぇな〜!」


振り向くと、金髪に近い明るさの茶髪イケメンが笑顔でこちらを見ていた。

雰囲気は柔らかくて、気品のある王子様のようなイケメンだった。

…いや、まじで“陽キャ王子”って感じ。


🔥「お前、もしかして後ろの席の?」

🎾「俺、杉山一樹!よろしくな!……てかお前の名前、田中亮介だっけ?江戸川区出身なの?」

🔥「お!知ってんのかよ!」

🎾「ははっ、名簿見えた(笑)」

🔥「マジかよww

杉山、お前はどこ出身だよ?!」

🎾「ん?俺は文京区だよ。

お前も総武線ユーザー?

俺、毎日水道橋から乗ってる笑」

🔥「おーー!!!一緒じゃねーかよ!!笑

俺も小岩から乗ってる!!!」

🎾「同じ線使ってるなら、一緒に帰れるな?笑」


爽やか王子様の一樹は、クールな優希とは対照的で、ノリが良くて爽やかな奴だった。


そのままの流れで、一樹も俺たちの輪に入ってきた。


🎾「てかさ、森谷も亮介も出身バラバラじゃね?笑

渋谷に江戸川に……俺は文京。都内なのに距離感バグってるメンツだな(笑)」


🖤「……ほんとにな。」

🔥「でも、こうやって一緒のクラスになったのって運命じゃね?♡」

🎾「いや、ポジティブすぎじゃね?(笑)」



昼休み。

俺たちはなぜか3人並んで弁当を広げていた。


亮介🔥「なぁ、森谷は彼女いるの?」

優希🖤「…いねぇよ。」

一樹🎾「いや、そっけな(笑)でも女子からの視線めっちゃ感じてるだろ?」

🖤「……どーでもいい。」

🔥「(爆笑)うっわ出た、無自覚モテ系!一番ズルいタイプじゃねーかよ!!」


🎾「いや、亮介お前もモテる顔してるけどな(笑)」

🔥「いや、一樹こそ爆モテ王子顔じゃね?!」


🖤「……お前ら二人とも、顔が良くてもうるせーんだよ」


🎾&🔥「黙れ無自覚モテクール美形が!!」


🖤「……お前らほんとバカだな。」

🔥「おっしゃあ、“森谷の初ツッコミ”いただきましたー!!!」

🎾「てか、優希って呼んでいい?俺、一樹って呼んで?笑笑」

🖤「…勝手にしろ、一樹。」

🎾「よっしゃあああ!!優希に名前呼ばれた♡」

🔥「なあ?!俺も!!!亮介ってよんでくんね?!??」

🖤「(ため息)…お前らほんと気持ちわりーな。

…ったく……仕方ねえな。…亮介、これからよろしく。」

🔥「(ニヤニヤ)おうっ!!優希!!俺らこれから親友な?♡」

🎾「(爽やかに笑いながら)ははっ!!まだ出会ったばっかなのに気が早すぎじゃね?笑笑」

🖤「(少し微笑みながら)…ほんっとお前ら騒がしいしバカだよな」


教室中の笑い声。

その時、俺は確信した。


(あーもうダメだ。この3人、一生一緒にいるわ。)



放課後。

3人で校門を出る時、

一樹がふと笑って言った。


🎾「……俺、こういうバカな会話できる奴らと同じクラスでよかったわ。」

🖤「……確かに、うるせーけど…まあ、悪くねぇ。」

🔥「(キラキラの目)だろ!?もう“バカ3人組”で決まりだな!」


🖤🎾「勝手に決めんな!!!」


でもその日から、

俺たちはどこへ行くにも一緒だった。


“ビジュアル担当?いいえ、ただのバカです。”──

すべてはここから始まった。



🌈作者あとがき

3人の“最初の日”を書きました。

ここから全部のバカ騒ぎと青春が始まります。

読んでくださってありがとうございます!感想もらえたら嬉しいです😊

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