ルビィちゃーんのAiScReamはなぜ世界的バズに至ったのか。
一筆書き推敲無し太郎
第1話
ルビィちゃーん と聞こえれば はーい と唱える。 なにがすきか と問われれば○○よりもあなた と返答するこの楽曲AiScReamによる「愛♡スクリ~ム!」はこのような紹介がノイズになるほど、町中や小中学生まで発展した。恐ろしいほどに流行った。これは当該ラブライバー(ラブライブコンテンツファンの総称)には衝撃に映ったのだ。そうだ、私はラブライバーであり、蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんでもある。後者に関してはAiScReamには登場しないため、割愛する。愛♡スクリ~ム!が発表された当時、視聴動画がアップされた。当然聞いた。そして私の感想は「ああ、こんな感じか。」であった。随所でさんざん聞いたかもしれないが、越境として活動していくための一曲目というラブライブの中でもマニアックなジャンルのラジオ番組のラジオパーソナリティが彼女ら、黒澤ルビィ・上原歩夢・若菜四季だ。因むと私のニジガクの推しが歩夢だ。活動初期かすみからのアニメの歩夢推しだ。さておき、その越境がどう活動していくかの前に、楽曲が私に刺さらなかったのだ。結構な繰り返しが目立つ、可愛さを推そうとしているのが伝わるが…。以上の反応で終いだった。
束の間、SNSを中心に愛♡スクリ~ム!が流行ってきていると聞いた。
確かに汎用性が高い児戯が挿入されているため、流行るもんかぁと感じた。
束の間、再生数がバケモンになってきた。この辺りでラブライバーが怯えだした。推しコンテンツがバズっているのにも関わらず、理由が不明瞭だったのだ。これは当時のAiScReamへのリアクションが私ならびに薄かったのが顕著だったからだ。
因むとラブライブは下火だ。コロナ頃から既に閉じたコンテンツになっていたことは否めないし、新規にコンテンツを開いても無印やAqoursの頃よりも話題性が薄いことは理解できるだろう。因むと、私はイキヅライブも推している。此花のキミは夜のポラリス、のりこの恋のワンタイムパスワードやべぇ。イキヅライブ内の楽曲以外の再生数が死んでいることも窺えるだろう。
閉じコンであるはずのラブライブがなぜ、アジアを超えてアフリカでも楽曲が親しまれているのか、ラブライバーには皆目見当がつかなかったのだ。
しかし、ブームが過ぎた今、私の持論を展開したく存じる。
結論、表現を止めなかったものの勝利だ。
ラブライブというジャンルで楽曲の総数は今現在何曲あるか?
大体500曲上とされたのが、2023年4月頃だ。
ラブライブにはおおまかに1.無印 2.Aqours 3.虹ヶ咲 4.Liella 5.蓮ノ空 6.イキヅライブと、グループが存在する。その中で1,2が活動の殆どを終了しているとの認識で差し支えない。楽曲を新規に生み出す希望が単年1~3曲程度だ。それを加味しても2023年4月時点に存在していなかった5と6のグループが台頭していることも鑑み、楽曲総数はとんでもないことになっている。3,4のグループもアニメに映画にフル稼働だった。
そんな中、AiScReamは登場したのだ。これは既存ファンの注目性が薄くなるだろう。しかもだ、ラブライブが閉じコン化している理由の一つに1グループを追っていれば満足できる点が挙げられる。リアルライブから楽曲、声優からキャラクターと、2.5次元コンテンツを浴びると全身リエラーマンになったり、全身ニジガクマンとなってしまう。(全身、というのは脳内から移動を司る足まで行動原理がラブライブコンテンツのグループに充満すること。いわゆるオタク。)
越境というのはこの一つ追うだけで満足するコンテンツの更に2つのコンテンツを触れないとならない。
因むと、アニメは見た事があるだろうか、未視聴の方は一旦置いておく。無印で女性版甲子園の存在を知って、Aqoursでそれに憧れて、ニジガクはそれはそれとして自己表現に打ち込み、Liellaは原点回帰して女性版甲子園優勝・二冠を目指し、蓮ノ空はリアルタイムコンテンツとして甲子園に向かうJKを応援するコンテンツとして、イキヅライブは展開途中(2025年9月22日時点)だ。
未視聴の方に推進すると、ラブライブを知りたい方へ。無印→サンシャイン→Liella
キャラを推したい方へ。虹ヶ咲→蓮ノ空→イキヅライブ
この2軸を勧める。ラブライブのアニメとは?→ダンス・歌などの表現を通じて女子高生が全力で大会優勝を目指す自己実現型部活動である。簡易に言うとスポ根だ。青春できらきらで笑顔で輝く女の子たちを見守ることで間違いない。高校生の3年間を密度高く生きることの刹那性・無常性を一身に受け止めるコンテンツだ。
アニメに限らず、映画・ドラマCD・声優によるリアルライブ・ゲーム・楽曲・カードゲーム・聖地巡礼・地方創生・経済循環などラブライブ経済圏にお住まいの方にしかわからない閉じた世界なのだ。それがAiScReamによって白日の下にさらされたのだ。我々は先細りしながらも楽しくやっていたのに。こう言うと悪だくみがバレた・犯罪が告発されたかのように聞こえるが、そうではなく、表彰されたから困惑したのだ。なぜ、愛♡スクリ~ム!がバズっているのか、怖かったのだ。世界的バズになり、紅白に出て欲しいとか、関連動画再生数がいくつになったとか、青峰とのミームになったり、コッキャンを超える再生数でルビィ二冠とか。二発屋のルビィとか。万年選挙9位でHPTでワンフレーズしか貰えなかった頃の冷遇ルビィはどこいったんだとか。「ため息もたまに出ちゃうよ」と不平不満を述べていた下積みのルビィさんは報われたんだとか。
結論、表現を止めなかったものの勝利だ。
ラブライブは下火だ。火を見るよりも明らかだ。しかし、ラブライブ経済圏の人間は憂いはないだろう。ラブライブフェス2があるとか、102期が卒業しても活動は継続したとか、1期生が卒業しても活動は継続しているとか、完結編とか抜かしているけど第3章まで長いとか、花モチーフで自由な校風と専攻の多様さを謳っているとか、そもそもイキヅライブが発足したとか。バラ色なのだ。確かにラブライブ2025年問題があったが、それを乗り越える術が多かった。リンクラがサ終しなければいいし、103期が卒業しても映画あるし、花帆の夢が抽象的すぎて病床で見ている花帆の夢説とか、ショッピングモール誘致失敗は目前とか。始まれば終わるんだと言うけど あのね逆もある? 終わりから始まりへ続いてる ってことでその刹那が楽しかったじゃないか。有終の美としてAiScReamが日の目を浴びたのだ。世間的にラブライブが最後にバズったのはコットンキャンディえいえいおー!じゃないか。ラブライブが世間的に流行る予定だったLiellaは二期で世間の関心を失ったことはあるが、三期で持ち直した?じゃないか。竹下通りを歩いていてJKが「Liella見てる~?」「私もう見てないww」と会話しているのを聞いてしまったときはラブライバーを代表してかなしい顔をしていた私。三期で原宿へは行かなかったけど二期よりはいい反応があったんじゃないかな。私は三期も否定派なんだけれども。それでも、若菜四季の白の話は良かったし、声優は精力的にライブしているし、冠番組も持ったし、すごいじゃんと。二期でLiellaは終わり・活動困難となっていたら、表現を止めていたら、AiScReamは無かった。
AiScReamは、愛♡スクリ~ム!は、表現を止めなかったラブライブ運営の策謀なのだ。
資金が続く限り、イキヅライブのように新規開拓を続け、タカ派運営としてファンが求めていないこともあるが、受け入れられるように苦心していることは伝わる。その中で新規ファン獲得に担がれたAiScReamは大金星だろう。ラフェス2を1週間程度開催してくれんか?
神津島への不義理や牛久の擦り寄りや騒音公害のファン歌唱、スクスタ・リンクラのストーリーが不評とか、キャラの言動が挑戦的・挑発的であるとか、アプリ経営がなってないとか。そんなネガキャンは今はいい。ラブライブが発展し続けて来た歴史は必ずしも明るくなく、真っ直ぐな道でもなかった。それでもキャラクターが、声優が、整地しようとしてきた。
それを享受するラブライバーや蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんはAiScReamのルビィちゃん現象をどう受け止めたか。
私は表現を止めなかったものの勝利と規定する。
ルビィちゃーんのAiScReamはなぜ世界的バズに至ったのか。 一筆書き推敲無し太郎 @botw_totk
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