お題③物言わぬ彼らの視点【タグ設定:粋な市井文学(視点)】
最近、日本国内で移住や地域活性化といった話をよく聞きます。
何なら私が生まれ育った町は昭和の時代から「大阪のベッドタウン」と呼ばれ、移り住んできた人たち仕様に街が様変わりしました。
他所から来た人たちは「ここは緑が多くって良いですね」とおっしゃいますが、子供の頃から住んでいる者にとっては「あはは、そうですかね〜(ほとんど無くなっちゃったんですけどね)」と苦笑い。
恐らくどこにでも転がっているような話ではないでしょうか。
近年はさらに移住者同士のコミュニティが強固で、地元の方との関わりがほぼ無いという話もよく聞きます。そしてSNSなど誰でも気軽に発信できる媒体で語られるのは大抵が移住者目線の話で、それまでの暮らしの環境が変化していくことを余儀なくされる地元目線の話はあまり浮上しません。
土地の権力者が推進派だったり、世代交代により移住してきた方が行政の中心になったりすると、移住者が増え街が変わって良かった、という筋書きの話しか語られないようになります。
しかし良い面だけの話って胡散臭いものです。
どのような物事にもポジティブな面とネガティブな面があるものですから。
そこで「置き去りになっている市井の心の内側」をテーマとした作品を募集します。視点は以下のいずれか。
・古くから代々その土地で生きてきた人
・人間が根付くよりも昔からその土地に息づく人間以外(動植物や山、森、海など)
前者は主観的な目線で、後者は移住者と地元の人間を客観的な目線で捉えられた作品となるでしょうか。
要は移住者目線の「自分の暮らしぶりが変わった体験談」ではなく、土地の様子が様変わりしてゆくことについては、その変化の前後を知る者にしか書けない、ということです。
人類史を振り返ってみれば、海外でも日本でも歴史は繰り返される、と達観して眺めることもできるのかも知れません。アイヌや琉球を日本としたように、先住民を追いやって移民の町にするということを実際にしてきたわけですから。
もちろんこのテーマも時代や国などの舞台設定はご自由に。
必ずしもどの土地についての話かを明確にする必要はありません。
【募集ジャンル】
・歴史・伝奇
・現代ドラマ
・ノンフィクション小説
【混同しやすいジャンル】
異世界転生、異世界転移、ファンタジーはこの募集に該当しません
【注意事項】
実在の土地、人物、団体、行政などを非難する主旨の内容はお控えください。
あくまで小説として、あまり知られていない「視点」を浮き彫りにすることを目的とした創作をお願いいたします。
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