第4話 疑問

君の名前は?


俺は光じゃない。


君の誕生日は?


これは嘘をついてない。


君の出身地は?


俺は関西ではない。


君の年齢は?


俺は2歳上にしている。


君の職業は?


俺は院に行っていない。


君の好きな人は?


俺にはパートナーがいる。


君の身長は?


俺は20cmも盛っている。


何故電話ができなかったのか?


君は気づいてた?

本当はもしかしてずっと分かってた?


怖かったんだ。君からの愛が囁かれる度に

罪悪感でいっぱいになってた。

だから続けるしかなかった。


でも君はこの手からこぼれ落ちていってしまったんだね。

良かったのかな。これで本当に。

でももう止められない。


もう少しで俺の、俺たちの物語に終止符を。

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