キャラに振り回される私

ファンタジー音痴な私が無謀にもファンタジーを書こうと思った私は、勉強がてら、いくつかの作品を拝読してみたんです。


そこで何となく流行の傾向はつかめましたが、やっぱり私は“流行に合わせて書くタイプじゃないな”と、そのときに割り切りました。


そしてChatGPTに色々相談。



「こんな話を書きたい」とざっくりしたアイデアを投げると、ChatGPTは全体の流れや整合性を客観的に見てくれました。


たとえば、雨を降らせる龍と差別問題を描きたいと言ったとき、

「その二つのテーマを繋ぐ仕組みを作ると、より深みが出ますよ」と提案されたんです。


そこから、現在の『祷雨の巫女』の展開が生まれました。


とはいえ、作ったプロットはとても簡単。


実はキャラ設定表すら作っていません。


決めたのは名前・年齢・性別・肩書きくらい。


あとはキャラたちに、好きに動いてもらいました。


途中、「このまま収拾つくの?」と自分でも不安になりましたが、気づけばちゃんとまとまっていました。


私にとってキャラは“作るもの”ではなく“生まれてくるもの”。


私は彼らの言動を横で観察して、それを書き留めただけなんです。


だから「この展開にするにはキャラにこう動いてもらわないと困る!」という場面では、本当に筆が止まりました。


「どうすればこのキャラは動いてくれるんだろう?」と悩みながら、まるで交渉するように物語と向き合っていました。



とうみこでは途中で主人公アユミが「やりたくない」と頑なに拒否する場面があります。


でも展開上やってもらわないと困る。


そのとき、あのキャラたちが突然登場したんです。


本当に“その場で生まれた”瞬間でした。


結果的に彼らは物語を締める重要な存在になってくれた。


まさに“想定外の必然”でした。


逆にキャラがこっちが思ってもみなかったことを突然言い出して、私が驚いた場面もあります。


よくも悪くもキャラに振り回されました。


こんな感じで、とうみこはざっくりプロットとキャラの即興で書いていきました。


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