仕事に行きたくない哲学 ― お布団から実況中 ―

 信者を探すエッセイ8.5回目です。

 緊急で文章回しております。


 仕事に行きたくありません、

 寝ていたいです。

 すけろく小僧です。


 現在オフトゥンの中から実況をしております。


 お布団とは古来より安らかな眠り、幸せの空間、干渉を受けない絶対バリア的なモチーフとして使われてきました。

 そうです、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチもお布団の中でモナリザを描いていたし、ガリレオ・ガリレイだってその優秀な頭脳をお布団の中で発揮していました。


 私は思うのです。お布団があるところに人間あり、と。


 人間というのは酷く脆弱な生き物です。

 お布団から出れば寒さに打ち震え、重力に押し負けてしまう、か弱い生き物なのです。

 小さくて儚い命、それがホモサピエンスです。


 そんな可哀想な命がなぜ、お布団から出てお仕事に行かなければいけないのでしょうか。


 ――私の手は絶望と恐怖に震えています。お布団から出した手はこんなに寒いのに、全身が出たらどうなってしまうんだろう。


 私は働きたくないです。万国の労働者よ団結せよ。今こそストライキを起こし、革命を起こすのだ。


 余韻と空白の世界に浸りながら書いている小説。

 

 銀の大地ー死者に会える鏡を求めてー

https://kakuyomu.jp/my/works/822139837051407702


 この小説もお布団からお届けしているのです。

 お布団から出てお仕事に行ったら小説の続きが書けないじゃないですか。


 私は重厚な神話と銀の大地が織りなす、幻想の歴史の中に身を置いていたいのです。


 それが、なんで、仕事に、いって、肉体労働をしなければならんのだ!理不尽がすぎる。


 皆さんは魂の質量について知ってますか?

 魂には重さがあるって話です。

 ダイエットガチ勢からすれば、魂分は重量を減らせないのでクソみたいな話ですが。


 これなんと、今ならお布団から出てお仕事に行くだけで減らせるんですよ。

 

 精神力というものがゴリゴリ減って、魂の質量は負の感情エネルギー、そう世界への恨みに変換されます。

 それって深刻な社会問題ですよね。


 神は安息日を一つ用意しましたが、一つと言わず二つ三つ欲しいところです。

 冗談抜きに働きすぎなんです。仕事はしてもしなくても休暇はめっちゃ楽しいです。まじです。

 余暇を楽しむという文化は日本にないのですか。


 お布団で一人孤独に浸る時間が足りません。


 私に必要なのは交流ではなく孤独です。あいあむろんりねす、えたーなる、おふとん。


 どうして世間というのはお布団のように、私の孤独を理解して包み込んでくれないんでしょうか。

 できれば仕事なんて行かせずほっといて欲しいです。

 働いてもいいって思えるのは絵の依頼だけです。

 やめてください。出社させないでください。


 ああ、もう電車に乗る時間だ。

 お布団から出て支度をしなければいけません。

 大変不本意なのですが!


 それではアデュー。

 

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